アクティブ・レンジャー中部地区

防鹿柵(シカ柵)の設置準備を行いました

2026年05月14日
中部山岳国立公園 中岡浩貴

 こんにちは。乗鞍・白骨温泉アクティブ・レンジャーの中岡です。



 上の写真は、昨夏、乗鞍高原・一の瀬草原の池畔でセンサーカメラが撮影したニホンジカの写真です。
 カメラには、この池の見どころの一つであるお花達がシカによって食べられている様子が写っていました。
 ニホンジカはその土地の植物を食べつくしてしまう性質があり、全国各地で生態系や農林業に大きな被害を与えています。
 従来、北アルプス山域におけるニホンジカの生息は限定的でしたが、昨年度に環境省が実施した調査により、乗鞍高原でも広範囲でニホンジカの姿や食痕が確認されました。その結果、現在は侵入初期から分布拡大期に移りつつあることが分かってきています。



 こうした被害を抑える策の一つとしては、守るべき動植物の生息地に防鹿柵を設け、ニホンジカの侵入を物理的に防ぐという方法があります。
 乗鞍高原では、行政・民間一体で地域ビジョンの実現に取り組む「のりくら高原ミライズ」の中に、今年度から「希少種保全プロジェクトチーム」が結成され、柵の設置をするための準備が進められています。



 先日は、この活動の一環として、一の瀬草原で柵を設置する候補地の現地確認を行いました。
 現場では、実際に柵を建てる具体的な範囲や、距離などを測る最中にも、シカに食べられたと思しき植物の食痕や、シカの糞がいくつも発見され、対策を急がねばならないとの思いが強まりました。

 

 柵の設置は、今月末から始まる予定です。設置の様子は、引き続きアクティブ・レンジャー日記でお伝えしていきたいと思います。