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中部地方環境事務所

環境省ちゅうぶ環境メールマガジン(第3号)

環境省ちゅうぶ環境メールマガジン(第3号)

2007.06.11

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環境省ちゅうぶ環境メールマガジン (第3号)

                  ★発行:環境省 中部地方環境事務所
                  ★発行日:平成19年 6月11日

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 本メールマガジンは、転送自由です。また、新規読者も随時募集をしておりますので、配信を希望される方は、本メールマガジン最下部に記載の連絡先まで、 お気軽にご連絡ください。

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◆もくじ◆

 1.今月の環境情報

  (1)廃棄物・リサイクル関係
  •     ○ 平成19年度全国ごみ不法投棄監視ウィーク啓発事業について
  •     ○ 廃家電の適正処理にご協力を!
  •     ○ 第2回日韓廃棄物・リサイクル政策対話について(結果概要)
       (2)環境対策関係
  • ○「平成19年版環境・循環型社会白書」について
  • ○「21世紀環境立国戦略」の閣議決定について
  •    ○ 環境省広報誌「エコジン」の創刊について
  (3)自然環境関係
  •     ○ 国際生物多様性条約の日に係る記念行事の開催について
  •     ○ ワシントン条約第14回締約国会議等の開催について
  (4)長野自然環境事務所だより
  •     ○ 上信越高原国立公園(草津・万座・浅間地域)の公園計画見直し
  • ○ ツキノワグマ勉強会及び森林植物園ナイトハイキング開催
  • ○ 2007年上高地交通規制

 2.イベント・募集情報

  (1)イベント情報
  •     ○ 「中部エコライフ・フェア2007 ~多様性が育む中部の環境~」       の開催
  •     ○ 伊勢志摩国立公園自然観察会<参加者募集中!>
  •     ○ 「環境・循環型社会白書を読む会」(白書説明会)の開催
  •     ○『カワウ大学』~私たちのこと、ただの黒い鳥と思っていらっしゃるでしょう?~開催中!
  (2)募集情報
  •     ○ 平成19年度「こどもエコクラブ」参加募集開始について
  •     ○ 平成19年度「国連持続可能な開発のための教育の10年促進事業」の       公募について
  • ○ 「平成19年度地域における容器包装廃棄物3R推進モデル事業」の 募集について

 3.コラム

  •    ◇ 中部地方の国立公園を守るアクティブレンジャー

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1.今月の環境情報

(1)廃棄物・リサイクル関係

廃棄物・リサイクル対策課では、廃棄物の不法投棄や不法輸出入等をなくし、リデュース(廃棄物の発生抑制)、リユース(廃棄物の再使用)、リサイクル(廃棄物の再生利用)のいわゆる3Rを進め、地方公共団体や関係機関等と一体になって廃棄物・リサイクル対策と循環型社会の形成推進に取り組んでいます。
詳しくはhttps://chubu.env.go.jp/recycle/index.html

○ 平成19年度全国ごみ不法投棄監視ウィーク啓発事業について

中部地方環境事務所では、全国ごみ不法投棄監視ウィーク(5月30日~6月5日)の啓発活動の一環として、不法投棄撲滅と3R(スリーアール)を訴える啓発グッズ(うちわ)を作成しました。 中部地域の県・政令市のご協力をいただき、各県市のイベント等と連携し、啓発グッズを配布しながら不法投棄撲滅と3R(スリーアール)の推進を行ってまいりました。
今後とも、ごみ不法投棄撲滅に向けて、皆様のご協力をよろしくお願いします。

「全国ごみ不法投棄監視ウィークイベント」のご協力、ありがとうございました。
6月1日11:00~  金山総合駅(南口) 愛知県名古屋市
6月1日18:00~  名鉄岩倉駅前    愛知県岩倉市
6月3日14:00~  バロー美濃加茂店等  岐阜県美濃加茂市
6月3日11:00~  アトリオ      石川県金沢市
6月9・10日10:00~ アオッサ(5F)  福井県福井市
6月19日17:30~  豊田市駅周辺    愛知県豊田市

○ 廃家電の適正処理にご協力を!

家電4品目(家庭用エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫及び洗濯機)は、家電リサイクル法において、小売業者による引取り及び製造業者等による再商品化等が義務づけられており、また、消費者は廃棄する際、収集運搬料金とリサイクル料金を支払うことなどが、定められています。さらに、消費者から廃棄された廃家電4品目が、小売業者から製造業者等に適切に引き渡されることを確保するため、管理票(家電リサイクル券)制度が設けられており、リサイクルが確実に行われているかどうかを消費者からも確認することができます。
具体的には、家電4品目を廃棄した際に小売業者等から発行される「家電リサイクル券」の「お問い合わせ管理票番号」をもとに、 (財)家電製品協会家電リサイクル券センター(0120-319640)に お問い合わせいただくか、同センターホームページを通じて確認することができます。(http://www.rkc.aeha.or.jp
廃家電の不適正処理を防ぎ、適正処理を確保するため、家電4品目を廃棄した際には、小売業者等から「家電リサイクル券(排出者控)」を必ず受け取られるよう、よろしくお願いいたします。
また、製造業者等が全国の指定引取場所において引き取った廃家電4品目の平成18年度の引取台数が公表されました。
平成18年度に全国の指定引取場所が引き取った廃家電4品目は約1,162万台(ほぼ前年度と同程度)となっています。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8351.html

○ 第2回日韓廃棄物・リサイクル政策対話について(結果概要)

5月1日、韓国・ソウル市近郊にて、第2回日韓廃棄物・リサイクル政策対話が開催されました。
会議では、家電・自動車のリサイクル、有害廃棄物対策、容器包装ごみ対策、廃棄物からのエネルギー回収等について両国の政策の 概要や課題を説明し、意見交換が行われています。
また、次回の政策対話は来年日本で行う方向で準備することになりました。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8372.html

(2)環境対策関係

環境対策課では、地域における地球温暖化防止活動の促進に取り組むとともに、国や地方公共団体・国民・事業者・民間団体等が行う環境教育・環境保全活動を支援し、活動の活性化に取り組んでいます。
また、公害問題や化学物質問題など、地域が抱える環境リスクについての理解をすすめ、自発的な活動への支援に取り組みます。
詳しくは、https://chubu.env.go.jp/earth/index.html

○ 「平成19年版環境・循環型社会白書」について

~「進行する地球温暖化と対策技術」
「我が国の循環型社会づくりを支える技術
-3R・廃棄物処理技術の発展と変遷-」~

平成19年版環境・循環型社会白書は、国民の皆様に環境問題や循環型社会形成の取組の全体像を一体的に理解していただけるよう、 環境白書と循環型社会白書の2つを一冊にまとめた形で公表することとしました。
今回の総説のテーマは、「進行する地球温暖化と対策技術」及び「我が国の循環型社会づくりを支える技術-3R・廃棄物処理技術の発展と変遷-」です。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8443.html

○「21世紀環境立国戦略」の閣議決定について

安倍総理の施政方針演説において策定が表明された「21世紀環境立国戦略」に関して、2月に「21世紀環境立国戦略特別部会」を中央環境審議会に設置し、「21世紀環境立国の策定に向けた提言」をとりまとめました。本提言を踏まえ、政府では、6月1日に「21世紀環境立国戦略」を閣議決定しました。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8426.html

○ 環境省広報誌「エコジン」の創刊について

環境省では、広報誌のあり方について見直しを行い、6月より新たな広報誌「エコジン」が創刊しました。新広報誌は隔月の発行とし、写真等を使って一般の方が手に取りやすい、わかりやすい誌面となっております。また、企業や個人の方々の環境問題に対する先導的な取り組みを紹介するなど、国民一人ひとりが環境のことを考え、地球のためにできることを見つけ出すためのヒントを盛り込んだ内容です。
新しい広報誌「エコジン」を是非ご愛読いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8403.html

(3)自然環境関係

国立公園・保全整備課では、白山国立公園、伊勢志摩国立公園の風景地の保護とその地域にふさわしい利用の推進をしています。また、これらの国立公園をはじめ、自然とのふれあいやエコツーリズムの推進をしています。
野生生物課では、ヤシャゲンゴロウ等の希少野生動植物の保護と増殖のための業務、藤前干潟等の鳥獣保護区の管理をはじめとする野生鳥獣の保護管理業務、オオクチバス等防除モデル事業などの外来生物対策を行っています。

○ 国際生物多様性条約の日に係る記念行事の開催について

5月22日に「国際生物多様性の日」の記念イベントを、愛知県・名古屋市・環境省の主催により開催しました。生物多様性条約事務局職員の香坂玲氏による「味噌カツと生物多様性の意外な接点」などの講演会や、中部地方環境事務所を含む関係機関、自然保護に取組むNGOなどの展示を見に、多くの皆様にお越し頂きました。
また、名古屋市が、藤前干潟に飛来する渡り鳥の越冬地である湿地を持つオーストラリア・ジロング市と湿地提携を結ぶこととなり、 その締結式典も行われました。
中部地方環境事務所では、2010年に開催予定の第10回生物多様性条約締約国会議の誘致に向けて、さまざまな機会を通じて、中部地方における生物多様性についての認識を高めて行きたいと考えいます。


○ ワシントン条約第14回締約国会議等の開催について

絶滅のおそれのある野生動植物の保護のための「ワシントン条約第14回締約国会議」が、6月3日(日)~15日金)の日程で、 ハーグ(オランダ)にて開催されます。
この会議では、国際取引が規制される種を定めた附属書の改正が 行われるほか、条約の運営事項や種の取引と保全に関する決議等が 採択される予定です。
また、締約国会議に先立ち同地で開催される第55回同条約常設委員会において、我が国を取引先に含む南部アフリカ3ヶ国の象牙の輸出について議論が行われました。
詳しくは http://www.env.go.jp/press/8407.html
http://www.env.go.jp/press/8442.html

(4)長野自然環境事務所だより

長野自然環境事務所は、環境省の地方支分部局である中部地方環境事務所の出先機関として、富山県、長野県等における自然環境の保全整備および野生生物の保護管理等の業務を行っています。
管内には、松本自然環境事務所と7箇所の自然保護官事務所が設置されています。

○ 上信越高原国立公園(草津・万座・浅間地域)の公園計画見直し

上信越高原国立公園の草津・万座・浅間地域は、昭和24年9月7日に国立公園になりました。しかし、公園指定から57年が経過し、 土地利用の形態や利用の状況が公園指定当時と著しく変化しているため、公園区域及び公園計画について昨年度に見直しを行いました。
具体的には、浅間山と四阿山への特別保護地区設定、高峰園地や野反湖休憩所などの利用計画追加、車道・歩道計画の整理などです。 見直しの結果、この地域の面積は 64,765ha(1,016ha減)となり、 上信越高原国立全体の約34%となりました。新たな公園計画は、今年3月30日に告示されています。
詳しい計画内容や図面が見たい方は、万座自然保護官事務所までお問い合わせ下さい。(万座自然保護官事務所 TEL0279-97-2083)

○ ツキノワグマ勉強会及び森林植物園ナイトハイキング開催

戸隠自然保護官事務所では、5月21日に戸隠スキー場ゲストハウス岩戸にて、地元住民の方を対象にツキノワグマの生態に関する 勉強会を戸隠観光協会と共に開催しました。
昨年はなぜ大量出没の年となったのか、ツキノワグマはどんな行動をとるのか、ツキノワグマとの共生を考えるうえで、私たちにできる対策は何かなど、長野県環境保全研究所から講師を招き講演していただきました。
また、同日夕刻より、戸隠森林植物園でナイトハイキングを行い、 普段一人ではなかなか入ることのできない夜の森を体験することによって、森の大切さを改めて考え直してもらう良い機会となりました。勉強会は約50人、ナイトハイキングは定員一杯の30人の参加があり盛況でした。(戸隠自然保護官事務所)

○ 2007年上高地交通規制

今年も4月24日から11月15日までのシーズン期間中、上高地への交通規制が行われます。交通渋滞対策と自然環境保護のため、 マイカー規制として昭和50年に始まり、静かで快適な上高地利用 を実現するために、定着してきているものです。車で来られる方は、 長野県側は沢渡、岐阜県側は平湯でそれぞれシャトルバスに乗り換えてください。
なお、毎年お盆や紅葉の時期は混雑が避けられません。混雑する時期を計画からはずし、より静かな上高地を堪能していただきたいものです。(上高地自然保護官事務所)

◇貸切観光バス等の規制日や混雑予想日について

https://chubu.env.go.jp/to_2006/0305a.html

◇バスへの乗り換えについて 松本電気鉄道㈱

http://www.alpico.co.jp/shuttle_center/info/main.html

濃飛乗合自動車㈱

http://www.nouhibus.co.jp/bus.htm

2.イベント・募集情報

(1)イベント情報

○ 「中部エコライフ・フェア2007 ~多様性が育む中部の環境~」の開催

毎年6月は環境月間です。昨年に引き続き、環境省中部地方環境事務所では、「中部エコライフ・フェア2007」を開催することとしました。
本年は、「多様性が育む中部の環境」をテーマに市民、NPO 、企業や行政などの多様な主体が、協働して地域に根ざした温暖化防止 や生物多様性の保全などの環境保全活動を進めていく一つのきっかけ作りとなることを目指しています。

【開催日時】6月16日~17日
【場所】名古屋市東区東桜 オアシス21「銀河の広場」
NPO・企業・行政機関のブース出展(計40機関・団体)に加え、冬季オリンピック出場選手による温暖化トークなど、ステージイベントも盛りだくさんです。是非遊びに来てください!!

詳しくは、https://chubu.env.go.jp/pre_2007/0608b.html

○ 伊勢志摩国立公園自然観察会<参加者募集中!>

伊勢志摩国立公園では、6月23日に以下のとおり自然観察会を開催します。

◆「自然の不思議を探そう!」

志摩市横山で、「虫こぶ」や「オトシブミ」などの不思議な現象を観察します。
【開催日時】 6月23日(土) 午前9:30~11:30
【場所】 志摩市阿児町横山  集合: 横山ビジターセンター
詳しくは、http://www2.mie-net.ne.jp/iseshima/

○「環境・循環型社会白書を読む会」(白書説明会)の開催

環境省では、全国10カ所で「白書を読む会」を開催します。この会では、今年の白書について、総説の内容を中心に、テーマやねらいなどを執筆担当者が直接解説し、会場参加者と質疑応答を行います(入場無料)。
中部地方では、7月11日に「中部大学名古屋キャンパスホール(鶴舞)」で行います。
詳しくは、https://chubu.env.go.jp/pre_2007/0608a.html

○『カワウ大学』~私たちのこと、ただの黒い鳥と思っていらっしゃるでしょう?~開催中!(7月31日まで)

ラムサール条約湿地藤前干潟『稲永ビジターセンター』では現在『カワウ大学』~私たちのこと、ただの黒い鳥と思っていらっしゃるでしょう?~を開催しております。
カワウ大学には、教養部、文学部、薬学部、科学部、食堂、売店 があります。
カワウの匂い体験コーナーもありこれは小学生や中学生に大人気! カワウってなに?という人からカワウなんて見飽きたよという人まで楽しめます。
あなたの知らないカワウ知りたくないですか?
入場無料!決して損はさせません!!!
希望者には卒業証書もお渡ししますよ! 藤前干潟だよりというブログに情報を更新中。
http://fujimae.org/modules/xhld0/
展示もどんどんバージョンアップ&拡大していきます。ブログとあわせてお楽しみください。カワウ大学長による講演会も開催されるかもしれません。

(2)募集情報

○ 平成19年度「こどもエコクラブ」参加募集開始について

環境省は、平成19年度の「こどもエコクラブ」の参加募集を開始しました。この「こどもエコクラブ」事業は、次世代を担う子どもたちが、人と環境との関わりについての体験を積み重ねながら、環境を大切にする心を育んでいくことを目的として、環境省が地方公共団体との連携のもとに実施しています。
平成18年度は全国で約4,800クラブ、約137,500人の子どもたちが 参加しました。こどもエコクラブの参加募集は、全国の都道府県又は市区町村の環境担当課が窓口となっており、幼児から高校生なら 誰でも参加できます。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8228.html

○ 平成19年度「国連持続可能な開発のための教育の10年促進事業」の公募について

環境省は、環境保全を中心とした課題を入り口として、持続可能 な地域づくりに向けた各種の地域課題の解決をテーマとする教育事業を実施し、そのプロセスと成果を公表するため、平成19年度「国連持続可能な開発のための教育の10年促進事業」を実施する地域を 公募します。
募集期間は、平成19年5月29日(火)~6月29日(金)
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8421.html

○ 「平成19年度地域における容器包装廃棄物3R推進モデル事業」の 募集について

環境省は、容器包装廃棄物の3R(発生抑制:Reduce、再使用:Reuse、再生利用:Recycle)に関する地域の各種主体の連携による トップランナー的な取組について、その効果を検証し発信することで、全国的な取組を推進することを目的として、平成18年度より 「地域における容器包装廃棄物3R推進モデル事業」を実施しています。
19年度も引き続き、本モデル事業を行って普及・啓発を図るものとして、6月4日(月)から 6月29日(金)までの4週間、創意工夫に優れた事業や先進的な事業を公募しますので、奮ってご応募ください。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8435.html

3.コラム

◇ 中部地方の国立公園を守るアクティブ・レンジャー

アクティブ・レンジャーは国立公園や希少野生生物の現地管理業務を 行う環境省の自然保護官(レンジャー)の補佐役として、2005年6月1日 から全国に配置されています。 今月は中部地方の国立公園で活躍するアクティブ・レンジャーのうち、 伊勢志摩と白山の国立公園での取組を紹介します。

~伊勢志摩国立公園~ 志摩自然保護官事務所 半田俊彦

私は伊勢志摩国立公園のアクティブ・レンジャーとして発足当初から 配属されており、主に自然とのふれあいに関わる業務や、夏になると産卵に訪れるアカウミガメの調査などを担当しています。
伊勢志摩国立公園は民有地の割合が日本で最も高く、区域内の定住人口の多い国立公園です。そのため人間の生活による影響を受けやすく原生的な自然が少ない一方で、海に浮かぶ真珠養殖の筏や海女の姿など、 人間の活動が自然の風景と一体になって美しい景観をつくり出していることが特徴です。地域住民の生活が国立公園の景観に直結しているため、 その自然や景観、すなわち国立公園を守るのは、地域の参加・協働によるものが主体となるのです。
国立公園で活動する主体のひとつに、パークボランティアがあげられます。伊勢志摩国立公園では現在48名が登録されており、自然歩道の調査や補修をはじめ、観察会などの自然解説活動を、地域の手本となり国立公園を守るために行っています。私はアクティブ・レンジャーの業務 としてパークボランティアと一緒に活動することが多く、経験豊富な彼らからはいつもたくさんのことを教わります。それは自然のこと、地域 のこと、人間のこと、さまざまです。人間が関わってつくられた国立公園だからこそ、たくさんの方に地域 のこと、自然のこと、国立公園のことを知っていただき、それを守る力につなげていきたいと思います。

~白山国立公園~ 白山自然保護官事務所 若泉直大

 白山国立公園では、ゴールデンウィークより白峰から市ノ瀬への道路 が通行可能になり、残雪の状況を見ながら登山道巡視ができるようになりました。
全体的に標高1500mくらいまでは残雪も無く、一歩歩いては花を見て、 一歩歩いては鳥を聞くというように生命に満ちあふれ、日々一刻と季節 が進んでいることを肌で感じます。例えば、中宮ビジターセンターの裏手にある蛇谷自然観察路では往復1時間のコースですが、111種の植物を 確認できました。私の分かる範囲でそれだけの種があるということに、 植生の豊かさを感じます。木本ではコマユミ、オオカメノキ、トチやウツギなど、草本ではフタリシズカの花がきれいです。
 市ノ瀬と中宮で見られる植物や鳥は共通するものもありますが、それぞれでしか確認できなかったものも多く、これらの情報は各ビジターセンターや、環白山保護利用管理協会などを通じて広く登山者に情報提供 していきたいと思っています。
 子どもパークレンジャー事業では、白峰小学校3年生との取り組みが始まりました。春の活動では、鳥の巣箱を設置しました。子どもパークレンジャーの活動を通じて、児童たちが郷土の自然を誇りに思い、自然保護の考え方を身につけてくれればいいなと思います。

<編集後記>

環境省ちゅうぶ環境メールマガジンもようやく「3号」まで発行できました。 予定より発行が遅れたためか?時間のない読者の皆様のことを考えず内容盛り沢山の「3号」となってしまい、読者の皆様にはご迷惑をお掛けします。
今後も若手を中心にメルマガを発行していこうと思っています。次回のメルマガ発行までゆっくり読んでいただき、ご意見、ご感想やこんな記事が読みたいなどのご要望もお待ちしていますので、よろしくお願いします。(若手?草)

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