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信越自然環境事務所

報道発表資料

2023年03月29日
  • 報道発表

上高地マル集未来構想(上高地集団施設地区再整備基本構想)の策定について

 上高地集団施設地区について、今後(概ね10年程度)のあり方を示し、世界中の人が憧れる国立公園の利用拠点を目指すものとして、この度、「上高地マル集未来構想」を策定いたしましたので、お知らせします。

1.概要

 中部山岳国立公園の利用拠点の一つである上高地は、山々や河畔林、梓川等の自然資源を有し、日本有数の山岳リゾートかつ槍穂高連峰への登山利用の玄関口として親しまれています。
 一方で、現状では、上高地の有する景観や歴史・文化、地形・地質の成り立ちといった価値や魅力を十分に活かし、伝えきれていない現状があり、野生動物対策(クマ・サル等)や梓川河床上昇に係る災害対策など、観光利用者へのリスク周知の具体化も含めた、総合的な取組方針の検討が必要となっています。
 上記を踏まえ、中部山岳国立公園管理事務所では日本を代表する景勝地としての矜持と責任やこれまでの先進的な取組をふまえ、環境省所管地である上高地集団施設地区(マル集※)について今後のあり方を示し、世界中の人が憧れる国立公園の利用拠点を目指すため、自然環境と調和した将来のあるべき上高地の姿を「上高地マル集未来構想」として整理しました。整理にあたっては、とりわけ松本市及び上高地観光旅館組合と連携して策定しています。
また、本構想策定にあたり令和4年12月に実施した公開ヒアリングにおいては、松本市・臥雲市長のコーディネートでフリーディスカッションを行うなど、各界の有識者から多数のアイデアをいただき、本構想の充実を図っています。
※「マル集」とは、自然公園法第36条に基づき指定される集団施設地区(国立・国定公園の利用拠点に宿舎、野営場、園地などを総合的に整備する地区として、公園計画に基づき環境大臣が指定する地区)の略語。公園計画図において、円でその位置が示されることから、その呼び名が付いたとされる。上高地集団施設地区の指定地は環境省所管地と一致。

2.今後について

 アイデアごとに実施の主体(想定)に挙げられている者と連携・調整し、一歩ずつ着実に取り組んでまいります。なお、事業実施にあたり、必要に応じて適宜発表してまいります。

お問い合わせ先

中部山岳国立公園管理事務所:担当 松野、目﨑
(直通: 0263-94-2024

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