夏の盛りになると日差しが強くなります。木々が繁る山腹に広がる鮮やかな緑、深い青色の空とそれよりさらに青い海、燃えるような太陽と暑さを和らげてくれる湾からの涼しい風などが感じられます。
日中はセミの大きな鳴き声が響き渡ります。夕方になるとセミは徐々に鳴きやみ、今度はヒグラシの鳴き声やねぐらに向かう鳥の声が聞こえてきます。
春の花に代わり、夏には青いキキョウや淡いピンクのササユリ、甘い香りのするネムノキの花などが咲き乱れます。山の上の方では、カエデの木々が羽のついた種子をつけます。その種子はヘリコプターのように回転しながら落ちていきます。