アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
 
先日、将棋のタイトル戦の第5局が長野県高山村で行われて、新しい名人が誕生しました。
その対局は国立公園内で行われました。
新聞記事によると、新名人は高山村での対局について「対局室からの深緑が美しく、この上ない環境だった。またいつかじっくり落ち着いて（村を）訪れてみたい」とのこと（信濃毎日新聞2023年6月3日朝刊26面「最年少七冠 一夜明け高山村で喜び語る」）。
対局に注目されていた皆さんには、将棋をきっかけに国立公園と高山村にも興味を持っていただければと思います。

 
では、高山村の国立公園の見所をいくつか紹介します。
■大湯
高山村には温泉がいくつかあり、国立公園内には山田温泉、松川渓谷温泉、五色温泉、七味温泉、奥山田温泉の５つのエリアがあります。
大湯は山田温泉にある共同浴場でかけ流しです。対局が行われた宿舎のすぐ近くにあります。

 
■雷滝（かみなりだき）
滝の名前の「雷」は「松川本流が雷鳴のように轟音を立てて落下している」ためと現地の解説標識に書かれています。
流れ落ちる水を滝の裏側から見ることができます。写真は水量が少ない時期のものです。
松川渓谷は紅葉の名所でもあります。

 
■山田牧場
標高約1,500mにあります。
標高の低い所にいる牛が夏の暑さを避けるため、標高の高い所にあるこの牧場で過ごします。
冬はスキー場になります。
志賀高原まで車道があり、途中からは北アルプスを望むことができます。高山村観光協会では「山田牧場 サンセット」も高山村の見所として紹介しています。

 
■笠ヶ岳
標高は2,075mですが、登山口の一つは標高1,900mにあるので、30分くらいで山頂に着くことができます。とはいえ、山歩きなのでそれなりの準備を。
特徴的な山の形をしています。山の左側のなだらかな斜面が山田牧場。写真は国道292号の山田峠～万座三叉路から撮影したもの。

 
さて、高山村を含む長野県の北部では、この時期はネマガリダケのシーズンです。また、レンゲツツジの開花シーズンでもあります。
季節の味、季節の花を楽しみに、お出かけください。