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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

清水川

2020年06月25日
松下裕之

こんにちは。

上高地管理官事務所の松下です。

上高地インフォメーションセンターから河童橋を過ぎて左岸を少し歩くと、梓川支流のひとつ、「清水川」に出会います。

(出典:国土地理院ウェブサイト 電子国土Webのデータを加工して作成)

小梨平南側の赤丸で囲った部分が「清水川」です。長さは300mほどの極めて短い小川です。

清水川は、六百山に降った雪や雨が地下水となり、その麓に湧き出した清らかな水が川となって流れています。水量は雨の少ない夏でも変わらず、大雨が降っても増水もせず濁りもしません。

そのため、清水川の水は上高地にある施設の飲料水となっています。

上高地インフォメーションセンターの南側にある水飲み場も清水川の水を利用しています。

清水川の河床には、イチョウバイカモ・クロカワゴケなど大型の水生植物が繁殖し、イチョウバイカモは夏にウメに似た白い花を咲かせます。

水温は年間の変化が少なく6度前後です。夏の暑い日にそっと手を浸けるとその冷たさがよくわかります。

清水川を150mほど遡ると、水量は清水橋あたりの半分程度になります。

清水川を300mほど遡ると、あれほど流れていた水はどこにも見当たりません。

水源保護のため、柵内には立ち入らないでください。

上高地でお時間があれば、わずか300mの清水川探検をしてみてはいかがでしょうか。

水の美しさだけでなく、カワガラス、キセキレイなど野鳥の子育て場所とも言われる清水川に沿って歩くと新しい発見があるかもしれませんよ。

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最近、近辺で多発している地震と、梅雨時期の降雨により、上高地園内の遊歩道は、日々、状況が変わります。通行止め箇所が発生している可能性もありますので、上高地へお越しの際は、自然公園財団上高地支部HP情報をご確認ください。

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