2019年6月 3日
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2019年06月03日『黄色い花』に要注意!
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
熱すぎず、寒すぎず、過ごしやすい季節になってきましたね。
この季節・・・道路脇にふと目をやると、色とりどりのお花が咲いています。
特に目立つのは「黄色い」お花。
例えばこちら、湿地でみかける黄色いアヤメ「キショウブ」や・・・
牧場や道路沿いに多い「ハルザキヤマガラシ」。
キャベツ、野沢菜ななんかと同じアブラナ科。菜の花にそっくり。
河川敷や道路沿いに生えているのを見かける「オオキンケイギク」。
黄色いコスモスってかんじです。
今回紹介したこの三種類、人によって持ち込まれ、
もとあった生態系のバランスを崩してしまう脅威となっている「外来植物」なのです。
繁殖力が強く、周囲の植物の生育を阻害するアレロパシー物質を出したり、花粉症の原因になっているものもあるんですよ!
しかし、どのお花もとってもキレイ。
外来植物と気づかず、あえて残している方も沢山います。
このままにしておくと外来植物の生育範囲をどんどん拡げてしまい、
しまいには外来植物だけになってしまいます(゜Д゜;)
そんな現状を打破するべく!「戸隠を知る会」のみなさんと協力して、
戸隠では【ストップ!外来植物】という冊子を作成し、各戸配布しています。
(画像は簡易版です)
この冊子をもとに、日頃の草刈りやゴミ拾いと合わせて
駆除をして下さる方もいて、とっても助かっています。
興味のある方は、ぜひこちらの冊子を見てみて下さい!
ちなみに・・・私たちも事務所の近くでキショウブを見つけたので
スコップを持ってさっそく駆除。
可憐な花の下には大きなお芋がついていました。。。
抜き取りが終わったら、袋へ入れて、しっかり口を縛ります。
後はゴミの日に出すだけです!
キショウブと似た他の植物について、見分け方はこちらを参考にして下さい。
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
志賀高原自然保護官事務所は長野県山ノ内町志賀高原にありますが、担当する区域は栄村、野沢温泉村、木島平村、高山村、須坂市も含まれます。上信越高原国立公園のうち北部の長野県側を担当しています。
<赤線が上信越高原国立公園の区域。区域の左上のほうの青の斜線が本事務所の担当市町村。>
5月30日は遠くまで視界が良かったので、昼休みを利用して高山村へ出かけました。場所は、山ノ内町と高山村の境にある笠ヶ岳峠付近です。
<笠ヶ岳峠付近から西を望む。手前の木の少ない場所は山田牧場(冬はスキー場)。奥に見えている山並みは北アルプス(白馬岳から燕岳あたりまで)。この写真の右側にあたる部分には妙高戸隠の山々があります。この場所からは、夕暮れの時もきっと素晴らしい景色が見られるのだろうと思います。>
<笠ヶ岳峠付近から東を見る。志賀山から左にゆるやかに下る地形は志賀山の溶岩による地形。>
高山村は「日本で最も美しい村連合」に加盟しており、この場所のほかにも、見るべき美しい場所があります。
さて、この地方でもようやくトレッキングの開始の目安となる山開きの行事が始まりました。
6月1日(土)は栄村での「苗場山・鳥甲山・佐武流山」の山開き、6月2日は高山村の「笠ヶ岳」の山開きが行われました。
70周年記念写真展の写真で、苗場山と笠ヶ岳を紹介します。
苗場山
<苗場山山頂付近から南の星空。>
<苗場山山頂部の湿原のワタスゲ。>
笠ヶ岳
<山ノ内町のぞきから見た笠ヶ岳。>
下の写真は写真展に出していない写真ですが参考として載せます。笠ヶ岳峠から笠ヶ岳を撮影しました。ここから山頂まで徒歩約30分です。
上信越高原国立公園は今年(2019年)国立公園に指定されて70周年となります。
記念の年に上信越高原国立公園へお出かけください。