横山ビジターセンター案内
横山ビジターセンターについて
横山ビジターセンターの役割は、伊勢志摩国立公園を紹介し、その自然環境を身近に感じてもらうことです。体験プログラムや映像を通して、入り組んだリアス海岸や里山の生態系など、伊勢志摩国立公園の自然の特徴や歴史、文化を紹介しています。また、横山展望台を安全に楽しめるよう、気象情報や安全情報を提供しています。
横山ビジターセンターは休憩や水分補給をする時に利用することもできます。また災害など緊急事態の発生時には、食料や水などの物資を備えた安
全な避難所になります。車椅子をご利用の方には、横山展望台周辺のバリアフリー施設についての案内も行っています。
環境省の担当官やビジターセンタースタッフ、パークボランティアの活動拠点ともなっており、国立公園内の生態系の研究や施設管理、外来種の駆
除などの活動が行われています。
伊勢志摩国立公園を訪れる際は、ぜひ横山ビジターセンターへお立ち寄りください。
ビジターセンターの展示
伊勢志摩国立公園には、里山と里海(さとうみ)の景観が残されています。里山・里海(さとうみ)というのは何世紀もの昔から人々が持続的かつ生産的な方法で自然資源を活用してきた森や沿岸のことです。横山ビジターセンターの展示では、このような自然と生活文化の繋がりを 4 面スクリーンのシアターなどを使い、直感的・体感的に紹介しています。
館内には、主要なテーマについて解説した常設展示パネルが設置されています。最初のパネルは「地形」についてです。森に覆われた横山やギザギザのリアス海岸とモザイクのように浮かぶ島々に彩られた英虞湾(あごわん)などの地形を説明しています。次のパネルは、伊勢志摩の「動植物」についてです。ほかにも、ガイドツアー、ハイキング、海女小屋体験など、国立公園を訪れる人向けのアクティビティを紹介しています。
館内の中央にある展示でも、テーマごとに展示が行われています。また、館内にはお土産を販売する小さな売店コーナー、休憩用の椅子と机、国立公園内に生息する植物や昆虫の標本、小さな資料コーナーもあります。時々開催されるクラフト体験や VR 体験についての詳細はインフォメーションカウンターで案内しています。
4 面シアター
入館口のすぐそばにあるシアタールームでは、より体感的に学べます。壁 3 面と床面のスクリーンに動画が映し出され、国立公園内のさまざまな場所が再現されます。海女さんたちが藻場の岩面でサザエを獲る様子を追ったり、備長炭を作る職人がウバメガシを伐り出して焼いている様子を見たり、さまざまな体験が楽しめます。
スクリーンは近づくと反応するようになっています。表示の場所に立つだけで、周囲に映る色鮮やかな実写映像の背景や詳細が、見ている人の選択した言語で説明されます。
来館者は里山や里海(さとうみ)の生態系に文字通り足を踏み入れ、人々が伊勢志摩国立公園の資源をどのように活用し、持続的に管理しているかを体感できるようになりました。
運営団体
伊勢志摩国立公園自然ふれあい推進協議会
環境省・三重県・伊勢市・鳥羽市・志摩市・南伊勢町・(一財)伊勢志摩国立公園協会が会員となり、横山ビジターセンターの運営や自然観察会の開催をしています。