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中部地方環境事務所

環境省ちゅうぶ環境メールマガジン(第10号)

環境省ちゅうぶ環境メールマガジン(第10号)

2008.1.7

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環境省ちゅうぶ環境メールマガジン (第10号)

                  ★発行:環境省 中部地方環境事務所
                  ★発行日:平成20年 1月 1日

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本メールマガジンは、転送自由です。また、新規読者も随時募集をしておりますので、配信を希望される方は、本メールマガジン最下部に記載の連絡先まで、お気軽にご連絡ください。

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2008年 明けましておめでとうございます。それぞれの抱負を持って新しい年を迎えになられたことと思います。さて、昨年は「21世紀環境立国戦略」を始めに「第三次環境基本計画」、「第三次生物多様性国家戦略」など、環境に関する取組の基本方針が取りまとめられました。今年は、洞爺湖でサミットが開催されますが、その主要テーマは「環境」です。世界的な規模の課題が取り上げられるでしょうが、その解決には、私たち一人ひとりが行動することがとても重要なことだろうと思います。小さな活動が 集まって大きな効果を出せるよう、お互いに行動していきましょう。メールマガジンもおかげさまで10号を迎えることができました。
私たちの身近な環境のことから世界的な出来事まで様々な情報等をお伝えしてまいりましたが、今年も、より豊富な内容でお届けしたいと思っておりますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。
そしてまた、皆様からの情報なども是非お教えください。

中部地方環境事務所長 関山 和敏

◆もくじ◆

 1.トピック

  (1)環境対策関係
  •     ○第9回日中韓三カ国環境大臣会合が開催されました
  •     ○平成18年度農用地土壌汚染防止法の施行状況が公表されました
  (2)廃棄物・リサイクル関係
  •     ○漂流ボトル放流調査を実施します
  (3)自然環境関係
  •     ○「第三次生物多様性国家戦略」が閣議決定されました
  •     ○自然公園指導員連絡会議を開催しました
  •     ○「白山レンジャーの会」が結成されました

 2.中部地方環境事務所からのお知らせ

  •     ○小学生のための「地球温暖化防止スペシャルスクール・ムービー」が完成しました
  •     ○平成19年度石綿飛散防止セミナーを開催します
  •     ○上信越高原国立公園・中部山岳国立公園内のスキー場が続々オープンしました
  •     ○伊勢志摩国立公園横山園地公衆便所改修工事のお知らせ
  •     ○「地球の未来を私たちの手で守ろう~22人が贈るエコリュクスなライフスタイル~」を作成しました

 3.イベント・募集情報

  (1)イベント情報
  •     ○地球温暖化防止フォーラム2008イン松本
  •     ○環境教育講座

         <EPO中部>

  •     ○平成19年度 環境政策提言事業
  •     ○がっつり「志」サロンVOL.3

         <自然観察会>

  •     ○伊勢志摩国立公園
  •     ○上信越高原国立公園

  (2)募集情報

  •     ○「低炭素社会づくりに向けて」へのご意見を募集しています
  •     ○近隣騒音防止ポスターデザインを募集しています
  •     ○我が家の環境大臣 第2回 我が家の「eco宣言☆」を募集しています
  •     ○平成20年度地球環境基金助成金について募集しています
  •     ○第7回NGO/NPO・企業環境政策提言を募集しています
  •     ○平成20年版環境・循環型社会白書表紙絵コンクールを実施中です
  •     ○「温暖化防止!特命レポーター大募集!」
  •     ○参加しよう!「省エネコンテスト」

   4.環境モニターレポート

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1.トピック

(1)環境対策関係

○第9回日中韓三カ国環境大臣会合が開催されました

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第9回日中韓三カ国環境大臣会合が12月4日(火)~6日(木)に富山県富山市で開催されました。会合では、鴨下環境大臣が議長となり、各国の環境政策の進展の紹介、気候変動問題等の地球環境問題や、黄砂・光化学スモッグ等の北東アジア地域における環境問題に関する意見交換を行いました。
詳しくは http://www.env.go.jp/press/9155.html


○平成18年度農用地土壌汚染防止法の施行状況が公表されました

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環境省では、「農用地の土壌の汚染防止等に関する法律」に基づき、農林水産省とともに農用地の土壌汚染対策を進めています。このたび、平成18年度の法の施行状況について取りまとめました。
中部地方環境事務所管内では、平成18年度に指定解除を行った地域として、富山県神通川流域地域があります。
詳しくは http://www.env.go.jp/press/9166.html

(2)廃棄物・リサイクル関係

○漂流ボトル放流調査を実施します

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環境省は、漂流・漂着ゴミモデル調査の一環として、三重県鳥羽市答志島等のモデル地域において、漂着ゴミの漂流・漂着経路を解析し、漂着ゴミの削減施策の基礎的な知見を得ることを目的に、生分解性素材の漂流ボトル放流調査を実施します。
放流予定日:1月7日(月)

  • ※悪天候等により変更あり

詳しくは https://chubu.env.go.jp/pre_2007/1213a.html

(3)自然環境関係

○「第三次生物多様性国家戦略」が閣議決定されました

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生物多様性国家戦略とは、生物多様性条約に基づき、生物多様性の保全と持続可能な利用に関わる国の施策の目標と取組の方向を定めたものです。
愛知県・名古屋市では2010年に生物多様性条約第10回会議の開催を誘致しています。生物多様性は今後ますます市民の身近な問題として認識されていくと思います。是非ご覧ください。
詳しくは http://www.biodic.go.jp/nbsap.html

○自然公園指導員連絡会議を開催しました

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平成19年度の連絡会議が12月11日(火)からの二日間、群馬県嬬恋村鹿沢高原で開かれました。この会議では、上信越高原国立公園と中部山岳国立公園を主な活動拠点としている指導員との情報やお互いの 意見交換が行われました。
今後の連携の強化と充実した活動が期待されます。

○「白山レンジャーの会」が結成されました

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白山国立公園では昭和37年に国立公園に指定されて以降、これまでに30人を超えるレンジャー(自然保護官)が、現地に駐在し、多くの地元の方々に支えられながら白山の貴重な自然を保全してきました。平成19年12月8日に、現在は退職したり、他の国立公園で働いたりしている歴代の元白山レンジャーたちが白峰に集結して、「白山レンジャーの会」を設立しました。白山を第二のふるさととして、貴重な自然のみならず、景観や文化も保全しながら地域の振興を実現し、美しい白山と元気な白山麓を後世に受け継いでいくこを目標に活動していきます。

◆アクティブレンジャー日記◆

「アクティブレンジャー」とは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール及び調査等を行う環境省の職員です。
その「アクティブレンジャー」の活動の様子をお伝えします。
詳しくは https://chubu.env.go.jp/blog/

2.中部地方環境事務所からのお知らせ

○小学生のための「地球温暖化防止スペシャルスクール・ムービー」が完成しました

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将来の地球を担う子供たちに、温暖化問題と取組の必要性を「自分ごと化」してもらえることを目的として、3人の講師が地球温暖化について分かりやすく説明した「地球温暖化防止スペシャルスクール・ムービー」が完成しましたのでお知らせします。
ムービーは、チーム・マイナス6%のホームページにおいて動画で見られるとともに、全国の公立図書館等でもDVDの貸出を行います。
詳しくは http://www.env.go.jp/press/9157.html


○平成19年度石綿飛散防止セミナーを開催します

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環境省では、建築物の解体時及び災害時において、石綿(アスベスト)の飛散防止の必要性や具体的な対応の方法等に関するマニュアルをそれぞれ作成しましたので、広く関係者への情報提供を図るため本セミナーを開催いたします。
中部地方環境事務所管内では、2月7日(木)に名古屋市公会堂で開催します。
詳しくは http://www.env.go.jp/press/9167.html


○上信越高原国立公園・中部山岳国立公園内のスキー場が続々オープンしました

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積雪も十分となり、上信越高原国立公園や中部山岳国立公園内の各スキー場が本番を迎えています。
いずれも上質のパウダースノーで知られており、国内屈指のスキー を楽しめます。また、ゲレンデだけでなく、クロスカントリースキー やスノーシューを楽しめるコースも各所にありますので、安全対策を 行った上で、普段は見ることのできない冬の大自然にふれてみてはいかがでしょうか。

○伊勢志摩国立公園横山園地公衆便所改修工事のお知らせ

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横山園地第一展望台公衆便所の改修工事を3月31日まで行います。工事期間中は利用を中止させていただきますので、横山ビジタセンターの公衆トイレをご利用下さい。
また、駐車場等舗装改修の際には、車の通行規制を実施致します。
大変ご迷惑をお掛けいたしますが、ご協力の程よろしくお願い致します。

○「地球の未来を私たちの手で守ろう~22人が贈るエコリュクスなライフスタイル~」を作成しました

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環境省は、省エネ製品への買換えだけでなく、うちエコ、ウォームビズから自然エネルギーの活用、カーボンオフセットまで、地球温暖化防止のため、一人ひとりが取り組むことの出来る幅広いアクションの実践を、著名人22人の方々から呼びかける小冊子を作成しました。
詳しくは http://www.env.go.jp/press/9206.html


3.イベント・募集情報

(1)イベント情報

○地球温暖化防止フォーラム2008イン松本

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長野県地球温暖化防止活動推進センターは、「地球温暖化防止フォーラム2008イン松本」を開催します。フォーラムでは、登山家の田部井淳子さんを招き、「世界の山々をめざして~山から見た自然環境~」をテーマに講演が行われます。
日時:1月19日(土)13:30~16:10
場所:松本市中央公民館(Mウィング)6階ホール
詳しくは http://www.dia.janis.or.jp/~nccca/

○環境教育講座

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中部地方環境事務所は、環境教育講座「子どもたちと人類の未来を 守るために」をNPO法人愛知カウンセラー協会の協力を得て開講しています。今回の講座のテーマは「食料自給率の向上と安定的な食料供給」です。
(この講座は「なごや環境大学連携講座」です)
日時:1月25日(金)13:30~16:00
場所:愛知県東大手庁舎1階「あいちNPO交流プラザ」会議室
詳しくは https://chubu.env.go.jp/to_2007/0621a.html

<EPO中部>

○平成19年度 環境政策提言事業
『協働型環境政策の立案・実施に向けた基盤づくり』
第二部 「協働型環境政策づくりのための戦略会議」

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NGO/NPO・企業・学識経験者・自治体・省庁等が参加・協働型で環境政策の立案・実施を図るとともに、環境課題の解決を促進する政策の提言及びそのためのステークホルダーの地域基盤づくりを行うことを目的に、環境政策提言事業を4回シリーズで実施しています。
今回は有識者を迎えて政策提言の企画をつくります。
日時:1月16日(水)18:30~21:00
場所:EPO中部(愛知県東大手庁舎4階)
詳しくは http://www.epo-chubu.jp/

○がっつり「志」サロンVOL.3

~持続可能な社会をつくる若手の「志」に学ぶ~

第4回「『やばい!』から始まった!-前田拓さんに聞く-」

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第4回は、岐阜県環境生活部地球環境課の前田拓さんをお招きし、学生の時から環境に取り組まれ、行政に入り地域での仕組みづくりを実践している前田さんの志をお聞きします。ぜひご参加ください。
日時:1月18日(金)19:00~20:45
場所:EPO中部(愛知県東大手庁舎4階)
詳しくは http://www.epo-chubu.jp/

<自然観察会>

○伊勢志摩国立公園

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横山ビジターセンターでは、冬の野鳥や植物の自然観察会を開催します。ぜひご参加ください。
日時:1月12日(土)、26日(土)
場所:伊勢志摩国立公園横山周辺
詳しくは http://yokoyama-vc.jp/

○上信越高原国立公園

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上信越高原国立公園鹿沢地区の村上山においてスノーシューを使った雪上観察会を開催します。現地の自然に詳しいパークボランティアがガイドしますので、ウサギの足跡を追い、鋭くとがった食痕などを見つけられるかもしれません。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
日時:1月26日(土)9:00~
場所:鹿沢高原・村上山
詳しくは↓
http://www.env.go.jp/park/joshinetsu/topics/071217a.html

(2)募集情報

○「低炭素社会づくりに向けて」へのご意見を募集しています

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環境省では、「低炭素社会づくり」についてのビジョンを明確化すべく、論点整理を行いました。これについて、幅広いご意見を募集します。
応募期限:1月7日(月)(必着)
詳しくは http://www.env.go.jp/earth/info/pc071211/index.html

○近隣騒音防止ポスターデザインを募集しています

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環境省では、人々の良好な音環境に向けた意識の向上のため、近隣騒音防止を呼びかけるためのポスターの図案について募集します。
応募期限:1月11日(金)(当日消印有効)
詳しくは http://www.env.go.jp/press/8764.html


○我が家の環境大臣 第2回 我が家の「eco宣言☆」を募集しています

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環境省では、家庭におけるエコライフの更なる取組を進めるため、家庭及び団体内での環境保全に関する取組を、我が家の「eco宣言☆」として募集します。
応募期限:1月15日(火)(当日消印有効)
詳しくは http://www.eco-family.go.jp

○平成20年度地球環境基金の助成金について募集しています

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独立行政法人環境再生保全機構 地球環境基金では、毎年民間団体(NGO)による環境保全活動への資金の助成その他の支援を行っています。
応募期限:1月25日(金)(必着)
詳しくは http://www.erca.go.jp/jfge/index.html

○第7回NGO/NPO・企業環境政策提言を募集しています

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環境省では、NGO/NPO・企業からの環境政策提言を募集します。なお、優秀な政策提言については、発表していただく機会を設けます。
応募期限:1月31日(木)(当日消印有効)
詳しくは http://www.env.go.jp/press/9071.html


○平成20年版環境・循環型社会白書表紙絵コンクールを実施中です

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環境省では、「環境・循環型社会白書表紙絵コンクール」を開催します。各部門の最優秀作品には環境大臣賞が贈られます。
応募期限:1月31日(木)(当日消印有効)
詳しくは http://www.env.go.jp/press/8691.html


○「温暖化防止!特命レポーター大募集!」

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身の回りで感じる「温暖化の影響かも?」と思うことについてのレポート等を小学生(4~6年生)を対象に募集します。優秀賞受賞者(5名)は、春休みを利用して珊瑚礁の白化現象等を取材に沖縄に行く予定です。
応募期限:2月13日(水)(必着)
詳しくは http://www.env.go.jp/press/9157.html


○参加しよう!「省エネコンテスト」

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期間中に2週間以上の省エネ活動に取り組み、その省エネ活動の内容及びその具体的成果を「省エネコンテスト」事務局にお送りください。優秀者は、内閣総理大臣賞等として表彰されます。
応募期限:4月30日(水)(当日消印有効)
詳しくは http://www.eccj.or.jp/contest08/page_2.html

4.環境モニターレポート

「環境モニター」とは、環境問題についての国民のご意見、ご要望を全国的に把握し、環境政策の企画立案等に反映させることを目的に、一般の方から募集し、随時レポートを頂いています。その中から紹介します。

題名:里山利用の先駆的トライアル・鳩吹山(はとぶきやま)
モニター名:高井 哲雄(岐阜県)

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岐阜県可児市の南部、愛知県境に接して標高314mの里山・鳩吹山があります。低山ですが、麓近くには住宅街が広がっている、交通の便が良い、周りに山がなく展望が良い、身近な自然が豊富、いろいろな周遊コースを選択できるなどの理由で人気の山です。現地の可児市行政もこの山を観光拠点の一つとして挙げているぐらいです。
かつて、この山は何度も山火事に遭いました。人気の山であればこその宿命とも言えます。鳩吹山は、生産森林組合林、財産区林、記名共有林としてそれぞれの地権者の管理下にあります。地権者の中には、登山者一般に開放することを望まない向きも当然あります。何処でもそうですが、登山者は常にマナーを守る人ばかりとは限らないのです。山火事被害ばかりでなく、山の幸の盗難、野生動物の減少も実際起きていたとのことです。
鳩吹山利用による市民の保健効果も認めている可児市行政は、地権者と登山者間の調整を積極的に図りました。その結果が、厳しい入山ルールとそのルールが守られる事を担保するために市行政によって設置されたパトロールボランティアです。
地権者と登山者との間に市行政が入って調整していること自体、例が少なく特筆すべきことですが、ルール内容でも、先駆的トライアルがありますので、以下紹介します。
まず、完全な火気の使用禁止。タバコ禁煙、登山道具のバーナー使用も禁止です。山火事の原因を完璧に禁止するという試みですが、それに止まらず清浄な空気環境を作るという成果も生みました。タバコ喫煙禁止は、子どもも含む登山者に心的にも健康被害を及ぼさない、ゴミになりやすい吸殻も出ない、また、煙を嫌う野性の動物などに対しても良い結果をもたらしていると思われます。
次にペットの同伴禁止。国立公園の特別保護区でさえ、紐で繋いでいれば同伴可能なペットも鳩吹山では禁止です。富士山でも御嶽山でも、ペット同伴のご遠慮を丁寧にお願いするだけに止まりますが、鳩吹山では「禁止」をはっきり告げることができます。
このルールを実行してから、「野生動物が少し戻ってきた気がする」と顔に微笑を浮かべた、昔を知る地権者の言葉があります。ペットの野生動物に与える影響は、まだ実証的に証明されているとは言えないにせよ、この地権者のこのような思いの言葉は、野生動物と同じ生き物ではあるがペットという動物との違いを、改めて考えさせられます。このことは環境認識や教育において、大変重要なテーマになり得ると思っています。ほんの一部の無理解者が、まだ存在していますが、この厳しい入山ルールは、着実に成果を上げていると、私自身もパトロールボランティアに参加しながら実感しています。環境省も、この鳩吹山の先駆的トライアルの 支援を、ぜひ、お願いします。     以上

 <編集後記>

新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞ当メールマガジンをごひいきにお願いします。
さて、新年と言えば、気持ちを入れ替え、新しいことを実行する良い機会です。皆さんは何かしてみようという計画はありますか?
当メールマガジンは、新年、大きな変更もなくこつこつと続けていこうと考えています。(これも、新年の目標!?)
でも、当メールマガジンも少しずつ変化をしています。気づかれた方もいると思いますが、先月号からコラムに環境モニターの方の意見を載せています。このように市民の方と当メールマガジンをよりよく結びつけていこうと関係者で頭を悩ませながら考えています。これからも温かいご支援のほどよろしくお願いします。(房)

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