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中部地方環境事務所

環境省ちゅうぶ環境メールマガジン(第6号)

環境省ちゅうぶ環境メールマガジン(第6号)

2007.09.03

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環境省ちゅうぶ環境メールマガジン (第6号)

                  ★発行:環境省 中部地方環境事務所
                  ★発行日:平成19年 9月 3日

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本メールマガジンは、転送自由です。また、新規読者も随時募集をしておりますので、配信を希望される方は、本メールマガジン最下部に記載の連絡先まで、お気軽にご連絡ください。

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◆もくじ◆

 1.最新の環境情報

  (1)廃棄物・リサイクル関係
  •     ○漂流・漂着ゴミに係る国内削減方策モデル調査(第1回地域検討会の開催)
  (2)環境対策関係
  •     ○平成19年度「国連持続可能な開発のための教育の10年促進事業」等のウェブサイトの開設について
  •     ○平成19年度ソーラー・マイレージクラブ事業(地域協議会による普及啓発事業)の採択案件について
  •     ○9月はオゾン層保護対策推進月間です
  •     ○平成20年度環境省重点施策をとりまとめました
  •     ○「かんたん化学物質ガイド 殺虫剤と化学物質」の作成・公表について

  (3)自然環境関係

  •     ○「風力発電施設と自然環境保全に関する研究会 論点整理」について
  •     ○絶滅のおそれのある野生生物の種のリストの見直しについて
  •     ○万座自然保護官事務所での「火山教室」開催報告
  •     ○「第8回ライチョウ会議長野大会」出席報告
  •     ○オオイチモンジの保護パトロールについて

 2.イベント・募集情報

  (1)イベント情報
  •     ○<伊勢志摩国立公園> 自然観察会
  •     ○<藤前干潟> 潮だまりの生きもの探し
  •     ○平成19年度環境教育講座開催
  •     ○バーゼル法等説明会の開催
  •     ○3R推進中部地方大会 in 富山
  (2)募集情報
  •     ○「平成19年度 わたしがつくったマイバッグ環境大臣賞」の募集について
  •     ○エコビジネスの芽を見つけ、育てるコンテスト「eco japan cup 2007」開催について
  •     ○「ストップ温暖化大作戦-CO2削減「一村一品」プロジェクト」の実施について
  •     ○平成19年度環境カウンセラーの募集について
  •     ○第3回エコツーリズム大賞の募集について
  •     ○平成20年版環境・循環型社会白書表紙絵コンクールの実施について
  •     ○「1人1日1kgのCO2削減」応援キャンペーンの協賛企業について

 3.コラム

  •   <管内の環境問題について ~イタイイタイ病~>

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1.最新の環境情報

(1)廃棄物・リサイクル関係

○漂流・漂着ゴミに係る国内削減方策モデル調査(第1回地域検討会の開催)

環境省では、今年度から、漂流・漂着ゴミ国内削減方策モデル調査を開始しています。この調査においては、漂着ゴミの分類等を行うことにより、状況を詳細に把握し、発生源対策や効率的・効果的な処理・清掃方法を検討することを目的として、7月19日(木)に総括検討会が開催され、それを受けて各モデル地域でも8月下旬~9月上旬にかけて第1回の地域検討会が開催されます。
中部では、3地域の海岸がモデル地域として選定され、福井県坂井市(8月30日(木))、三重県鳥羽市(9月1日(土))、石川県羽咋市(9月6日(木))で地域検討会が開催されます。
調査方法や検討会の情報は、下記URLで入手できます。
http://www.env.go.jp/earth/marine_litter/index.html

(2)環境対策関係

○平成19年度「国連持続可能な開発のための教育の10年促進事業」等の ウェブサイトの開設について

環境省は、昨年度から全国10地域を採択し、「国連持続可能な開発 のための教育の10年促進事業」を行っています。本事業に採択された各地域での取組及び成果の公表のために、国連ESDの10年ウェブサイトを開設しましたのでお知らせします。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8677.html

○平成19年度ソーラー・マイレージクラブ事業(地域協議会による普及啓発事業)の採択案件について

環境省は、家庭部門における二酸化炭素排出量の削減を図るため、太陽光発電設備等の導入や種々の省エネルギー対策の普及促進を進める事業を地域協議会に委託し、地域ぐるみで面的な二酸化炭素削減対策の実現を奨励する事業として「ソーラー・マイレージクラブ事業(地域協議会における普及啓発事業)」を実施することとしております。
この度、本事業を実施する事業者の公募を行った結果、中部管内では、2事業者を採択しましたので、お知らせします。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8714.html

○9月はオゾン層保護対策推進月間です

1987年9月16日(水)に「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が 採択されたことにちなみ、日本では毎年9月を「オゾン層保護対策推進月間」 としています。
詳しくは、http://www.env.go.jp/earth/ozone/month/index.html

○平成20年度環境省重点施策をとりまとめました

環境省は、平成20年度環境省重点施策をとりまとめました。これは、平成20年度に環境省として目玉となる施策をまとめたものです。
具体的には、京都議定書6%削減約束の確実な達成をはじめとする、低炭素社会づくりへの取組本格化、生物多様性保全を通じた自然共生社会づくり、3Rを通じた持続可能な資源循環を重点的に実施し、持続可能な社会の構築を図ります。詳しくは、↓
http://www.env.go.jp/guide/budget/h20/h20juten-info.html

○「かんたん化学物質ガイド 殺虫剤と化学物質」の作成・公表について

環境省では、家庭や自動車等の身近なところから排出される化学物質について、市民が自らの生活と関連付けて考え、一人一人ができる環境リスクの低減のための取組について考えるきっかけとなるよう、子どもにも親しみやすい小冊子「かんたん化学物質ガイド」を作成しています。今回、その第4弾として、「殺虫剤と化学物質」編を作成しましたので、公表します。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8727.html

(3)自然環境関係

○「風力発電施設と自然環境保全に関する研究会論点整理」について

環境省と資源エネルギー庁では、風力発電の必要性と自然環境保全に関する課題・問題点等について、一体として議論・把握するため、今年3月から6月にかけて「風力発電施設と自然環境保全に関する研究会」を4回開催しました。
今回、この研究会において挙げられた主な論点をとりまとめましたので、お知らせします。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8645.html

○絶滅のおそれのある野生生物の種のリストの見直しについて

環境省では、平成14年度よりレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)の見直し作業を進めてきました。今般、哺乳類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、植物Ⅰ(維管束植物)及び植物Ⅱ(維管束植物以外)について、新たなレッドリストを取りまとめましたので公表します。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8648.html

  • ※お詫び

リスト中、一部の学名等に誤りがあるとの指摘がありました。現在、誤記の確認作業を行っておりますので、確認作業が終わり次第、次号以降のメールマガジンでお知らせします。

○万座自然保護官事務所での「火山教室」開催報告

8月11日(土)草津白根山において、平林順一東京工業大学教授を 講師に「白根火山教室」を開催しました。火山の仕組みや白根山の生い立ちなどについて学んだ後、普段は立ち入れない湯釜の湖面まで行きました。鉄分や硫黄が混じった強酸性のエメラルドグリーンの湖水 に触れ、参加者は活動を続けている火山を肌で感じたようでした。
なお、展望のすばらしい草津白根山を訪れる際は、遊歩道や展望台 の外には決して踏み出さないようにしましょう。

○「第8回ライチョウ会議長野大会」出席報告

8月18日(土)と19日(日)の両日、長野県大町市で「ライチョウ と高山環境をいかにして守るか」を全体テーマに、ライチョウ会議長野大会が開催され、ライチョウだけでなく、高山の動植物や高山環境 について、幅広くそれぞれの研究成果や取り組みについての発表と活発な意見交換が行われました。
その結果、ライチョウを守るためには、ライチョウだけではなく、 高山環境を幅広く、しかも早急に守る手立てを作らなければならないというのが会議出席者の共通の認識となりました。

○オオイチモンジの保護パトロールについて

オオイチモンジは、高山蝶の中で最も大きく美しい蝶で、かつて上高地の谷にはとりわけ多く産したようですが、今では数を減らし、県の希少野生動物種に指定され捕獲禁止となっています。先日、環境省委嘱の自然公園指導員と自然保護官が、保護活動を強化するための合同パトロールを行いました。この蝶が生息している自然環境をしっかりと認識してもらい、保護意識を高め監視の目を強めるねらいです。
関係機関とも一緒に、この貴重な公園の風物を守っていきたいものです。

*アクティブレンジャー日記

「アクティブレンジャー」とは、自然保護官の補佐役として、国立公園のパトロール及び調査等を行う環境省の職員です。
その「アクティブレンジャー」の活動の様子をお伝えします。
詳しくは、https://chubu.env.go.jp/blog/

2.イベント・募集情報

(1)イベント情報

○<伊勢志摩国立公園> 自然観察会

横山ビジターセンターでは、自然観察会を9月8日(土)に開催します。詳細は近日掲載予定です。
詳しくは、http://www2.mie-net.ne.jp/iseshima/

○<藤前干潟>

潮だまりの生きもの探し潮が引いた少し岩の多いところ「潮だまり」で生きもの探しをします。岩のあるところ、堤防のそば、泥の部分など、場所にあわせて棲み分けをしている生きものたちの世界をのぞいてみませんか?
藤前干潟の生きものの多様さに迫ります!
開催日時:9月9日(日) 10:00-12:00
集合場所:藤前活動センター1F
http://www.sizenken.biodic.go.jp/park/chubu/topics/20/#acvc
定員:30名 (先着順)
申込み先:藤前活動センター
(干潟の学校専用受付ダイヤル 080-5157-2002)
参加費用:大人200円、子ども100円
持ち物 :筆記用具、水筒、タオル、着替え
主催:中部地方環境事務所
共催:NPO法人藤前干潟を守る会

○平成19年度環境教育講座開催

平成19年度環境教育講座「子どもたちと人類の未来を守るために」をNPO法人愛知カウンセラー協会の協力を得て、今月は、9月28日(金)(テーマは、「持続可能な都市づくりと生活環境の保全」)開講します。是非、御参加下さい!
(この講座は「なごや環境大学連携講座」です)
詳しくは、https://chubu.env.go.jp/to_2007/0621a.html

○バーゼル法等説明会の開催

廃棄物を輸出入しようとする場合には、特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律(バーゼル法)や廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)に基づき、正しい手続きを行うことが必要です。
この度、関係法令の趣旨をより深くご理解頂き、適正な輸出入に努めて頂くよう、環境省は経済産業省と共同でバーゼル法等説明会を開催することといたしました。
【名古屋市】日時:10月1日(日)14:00~16:00
場所:ポートメッセ名古屋
交流センター3F 会議ホール

○3R推進中部地方大会 in 富山

中部地方環境事務所では、10月20日(土)、21日(日)に、富山市 の富山産業展示館において、『3R推進中部地方大会in富山』を開催 します。
3Rに関するクイズ大会や、『ワクワクゴロリのつくってあそぼショー』など、3Rについて楽しみながら理解することができる内容となっています。
詳しくは、来月発行予定の第7号で御案内します。
皆さんの御来場をお待ちしています。

(2)募集情報

○「平成19年度 わたしがつくったマイバッグ環境大臣賞」の募集について

環境省では、レジ袋等の無料配布される容器包装の排出削減を図るため、この度「わたしがつくったマイバッグ環境大臣賞」を創設することになりました。平成19年度については、7月23日(月)から9月7日(金)まで一般公募を行います。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8586.html

○エコビジネスの芽を見つけ、育てるコンテスト「eco japan cup 2007」開催について

"日本発、世界の経済をエコ化する!"をコンセプトに、エコビジネスの芽を見つけ、育てるコンテスト「eco japan cup 2007」を開催します。8月27日に応募受付を開始し、9月15日(土)まで受け付け、12月に受賞者を発表する予定です。
詳しくは、http://www.eco-japan-cup.com

○「ストップ温暖化大作戦-CO2削減「一村一品」プロジェクト」の実施について

環境省では、地域の創意工夫を活かした地球温暖化防止のための取組(一品)を掘り起こし、「知恵の環」を広げ、地域の温暖化対策の一層の推進を図るため、「ストップ温暖化大作戦-CO2削減「一村一品」プロジェクト」を今年度より実施しております。
富山県地球温暖化防止活動推進センターでは、9月20日(木)まで応募を受け付けています。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8511.html

○平成19年度環境カウンセラーの募集について

環境省は、環境カウンセラー登録制度実施規程に基づき、環境カウンセラーの募集を行います。
      「環境カウンセラー」とは、環境保全に関する豊富な知識と経験を持ち、環境保全活動に取り組もうとする市民や事業者に対してきめ細やかな助言(環境カウンセリング)を行うことのできる人材のことです。
申請受付期間は、9月1日(土)~9月30日(日)で、要項は、各地方環境事務所の窓口で配布します。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8577.html

○第3回エコツーリズム大賞の募集について

エコツーリズムに取り組む自治体、地域の組織団体、事業者の更なる質の向上などを図るため、「第3回エコツーリズム大賞」の募集を8月24日(金)から10月4日(木)まで行っています。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8710.html

○平成20年版環境・循環型社会白書表紙絵コンクールの実施について

環境省では、環境・循環型社会白書の表紙絵を描くことを通じて環境保全及び循環型社会の形成についての意識啓発を図るため、「環境・循環型社会白書表紙絵コンクール」を今年も開催することとしました。募集締め切りは、平成20年1月31日(木)(当日消印有効)です。
各部門の最優秀作品には環境大臣賞が贈られます。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8691.html

○「1人1日1kgのCO2削減」応援キャンペーンの協賛企業について

安倍総理が「美しい星50」の中で提案された「1人1日1kgのCO2削減」を受け、チーム・マイナス6%では、ホームページに特設サイト「めざせ!1人、1日、1kg CO2削減」を設け、「私のチャレンジ宣言」の受付等を行っています。このキャンペーンに御参加いただける協賛企業を募集しています。
詳しくは、http://www.env.go.jp/press/8558.html

3.コラム

<管内の環境問題について ~イタイイタイ病~>

イタイイタイ病とは、岐阜・飛騨地方から富山湾に注ぐ神通川に、上流の鉱山から流されたカドミウムを長年にわたって摂取した人が発症した公害病で、水俣病、四日市ぜん息と並んで四大公害病の一つと言われています。「イタイイタイ」という名は、患者さんが骨折や骨痛で「痛い痛い」と叫ぶことからこの名前がついたと言われています。
イタイイタイ病は、昭和30年に原因不明の奇病として学会に報告され、昭和43年5月に旧厚生省が、「イタイイタイ病はカドミウムの慢性中毒によりまず腎臓障害を生じ、次いで骨軟化症を来し、これに妊娠、授乳、内分泌の変調、老化及び栄養としてのカルシウム等の不足等が誘因となって生じたもので、慢性中毒の原因としてのカドミウムは、三井金属工業株式会社神岡鉱業所の排水以外は見当たらない」とする見解を発表しました。
その2ヶ月前の3月には、すでに三井金属株式会社を被告として損害賠償請求訴訟が提起されており、昭和47年、高裁において、原告勝訴の判決が確定しました。また、昭和48年には公害健康被害補償法の指定疾病に指定され、三井金属株式会社から認定患者(191人)の方には医療費等の補償   が支払われています。
しかし、まだ汚染された土壌の復元事業は、平成23年まで続くことになっています。今、富山県の2人の弁護士が被害者の方々の口述をまとめた初の証言集が年内にも発行されることになっています。このことも併せて、イタイイタイ病を教訓として次世代にいかに伝えていくか、考える時期となっているのではないでしょうか。

 <編集後記>

8月の暑い中、みなさん、体調の方は大丈夫でしたでしょうか。これから涼しくなっていきますが、季節の変わり目は、体調を崩しやすいので気をつけましょう。
9月号を発行することができ、ようやくこのメルマガも軌道に乗ってきた感がありますが、さらに皆様に分かりやすい情報提供を、このメルマガを含む様々な媒体を通じて、心懸けていきたいと思います。(矢)

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