2020年11月18日
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2020年11月18日志賀高原 蓮池で冬支度
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
志賀高原の蓮池(はすいけ)では木々の葉が落ち、幹と枝ばかりが目立ちます。
<蓮池のほとりの木々は落葉しました。奥に見える「志賀高原山の駅」は12月上旬まで休業中です。11月17日撮影。>
紅葉の時期が終わって利用者が少なくなり、また本格的な積雪時期が近づいてきたので、標識を取り外すなど冬に向けての準備を、山ノ内町や志賀高原観光協会とともに行いました。
■遊歩道にある標識の取り外し
<利用者が読みやすいように表示面を傾斜させたデザインです。取り外さないままだと、雪の重みや移動で表示面や標識自体がゆがむおそれがあります。>
■標識の養生
腕木型の誘導標識など取り外せないものは、風雪で表示面に傷がつくのを防ぐため、シートをかけて表示面を保護しました。
<11月17日撮影。>
さて、標高約1,500mにある志賀高原管理官事務所の周辺では、10月末から何度かうっすらと雪が積もりました。今日になっても、日当たりの悪い所では、雪がザラメ雪のような氷の粒になってまだ残っています。いつまで残るのかと考えますが、このところ気温が高く、この先も天気予報によるとそれほど寒くならないので、根雪にはならないと思います。
<11月10日朝の積雪。現在では上の写真のとおり雪は解けています。>
とはいえ、これからの時期の志賀高原は、積雪や凍結のおそれがありますので、必ずスタッドレスタイヤ(またはチェーン)装着のうえ安全運転でお出かけください。
麓の上林(かんばやし)から志賀高原蓮池まで約700mの標高差があります。また、スキー場の多くは蓮池より標高の高い所にあります。麓では無積雪でも、蓮池では滑りやすい路面になっているおそれがあります、ご注意ください。
【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】
上信越高原国立公園の利用においては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いや3つの密を避けるといった「新しい生活様式」の実践をお願いします。また、上信越高原国立公園へお出かけの際には、上信越高原国立公園のページ<https://www.env.go.jp/park/joshinetsu/>、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認ください。皆様のご協力をお願いします。
厚生労働省「新しい生活様式の実践例」
<https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html>
10月30日 子どもたちに自分たちの地元である妙高戸隠連山国立公園への理解をより深めてもらうために環境省が行っている「子ども農山漁村体験プロジェクト」の活動の一環として、今年は戸隠小学校5年生15人の子どもたちが鬼女紅葉伝説の旧跡を巡りました。
<荒倉山周辺には鬼女紅葉の伝説が残っています>
戸隠や鬼無里に伝わる鬼女紅葉伝説とは、平安時代に絶世の美女であった呉葉(くれは)という女性が京の都から罪人として戸隠に流され、鬼女紅葉(きじょもみじ)と化して荒倉山の岩屋に棲みながら村を襲うなど悪行を働き、それを平維茂(たいらのこれもち)が退治するという物語です。今、巷では「鬼滅の刃」ブームですが、戸隠には実際に鬼がいたのですよ。
平維茂が紅葉の居場所を探すのに矢を放って方角を占ったそうです。現在はその矢を放った場所が「矢本神社」、そして谷を挟んで2kmほど先にある矢の落ちた場所が「矢先神社(柵(しがらみ)神社)」になっています。矢本神社では宮司さんがいろいろ解説してくださいました。宮司さんは建築士でもあり、最近建て替えられた戸隠神社中社の大鳥居の設計をされた方と聞いてびっくり。
長~い階段を上ってたどり着いたのは矢先神社。ここは無人で趣のある神社でしたね。 あとは紅葉の墓と言われる「鬼の塚」、紅葉とその仲間たちが隠れ棲んだといわれる「鬼の岩屋」、荒倉キャンプ場にある能舞台などを見学。毎年ここで謡曲「紅葉狩り」が演じられるそうです。秋の紅葉(こうよう)を愛でることを「紅葉狩り」と言いますが、語源は平維茂が鬼女紅葉を狩るところからきているという説も。
<宮司さんの解説を聞く子ども達>
<平維茂が矢を放つときに踏ん張ったという石>
<ここから矢を放ったそうです>
<地元テレビ局が取材に来ていました>
<きれいな紅葉>
<矢の落ちた矢先神社側から見る矢本神社>
<鬼女紅葉の墓>
<紅葉の子分たちの墓>
<矢先神社への長い階段>
<矢先神社(柵神社)>
<荒倉キャンプ場内にある能舞台>
<紅葉狩りの解説>
<紅葉狩り>
<鬼の岩屋へ>
<どんどん登ります>
<到着>
<鬼女紅葉が隠れ棲んだ岩屋>
<岩屋の中>
<鬼の岩屋解説>
そしてお昼は荒倉キャンプ場にて自分たちで火を起こしてカレー。
<キャンプ場の管理人さんにご挨拶>
<皆で荷物運び>
<自分たちで火を起こします>
<火が起きました>
<火っていいですね>
<きれいな紅葉>
<きれいな紅葉>
<きれいな紅葉>
「子ども農山漁村体験プロジェクト」では2月にも6年生の子たちと鏡池にクロカンスキーで行くスノーハイクが予定されています。