ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2017年7月14日

3件の記事があります。

2017年07月14日7月15日から! レンジャ-写真展が白山地域で始まります♪♪

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。

いよいよ明日から白山国立公園の市ノ瀬ビジターセンターで「レンジャー写真展2017」が始まります!

(会場の様子。7月14日撮影)

白山国立公園はもちろん、名古屋にある国指定藤前干潟鳥獣保護区、伊勢志摩国立公園のレンジャーとアクティブ・レンジャーが撮影した写真を展示しています。

美しい山、海の風景、森の生きもの、干潟の生きもの、鳥の気持ちがわかりそうな写真、などなど・・・
自分が知らない風景、出会ったことのない生きものの写真がたくさんあって、見ていると楽しくなれました!たくさんの方に見ていただきたいです。
写真の解説の中には「ふふっ」と笑ってしまうものもあるので、是非解説もじっくり読んでみてください♪

--- 会場情報 ----------------------------------------
会場/市ノ瀬ビジターセンター
期 間/ 2017.7.15(土)から 7.30(日)
時 間/ 8:45~17:00
休館日/開催期間中無休
住 所/石川県白山市白峰ノ35-1
電 話/ 076-259-2504
チラシ/レンジャー写真展2017白山会場チラシ.pdf
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会場には、このほか白山ユネスコエコパークや白山手取川ジオパークの紹介コーナーもありますので、様々な視点から白山について学ぶチャンスですよ!


市ノ瀬には清流が流れるエリアで、ドロノキなど渓畔の植物を観察できる市ノ瀬園地やハイキングがてら白山の展望を楽しめる岩屋俣谷園地などがあります。登山をされる方はもちろん、登山をしない方でも楽しめるので、写真展を見がてら遊びに来てはいかがでしょうか?

(市ノ瀬を流れる手取川。※5月撮影です)


(岩屋俣谷園地の白山展望台からの眺望。※5月撮影です)

皆さまのお越しをお待ちしています!!

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2017年07月14日上小池周辺の様子&泰澄大師ゆかりの地 刈込池!

白山国立公園 鈴木 政裕

こんにちは。

白峰では最近強い雨が続いています。気温も高くなって空気がじめっとした感じです。

628日に福井県の大野市にある上小池周辺の巡視に行ってきました!

パークボランティアの方も参加してくださることになり、初めての巡視なので前日はワクワクしていました。

しかし...当日は朝から天候も悪く、雨もぽつぽつと降り始め、あまり良くない出だしとなりました。

この打波川は雪解け水の供給がない時期でも絶え間なく流れ続けています。

おそらく源流のブナやミズナラなどの樹木や土壌などが水分を蓄え、

少しずつそれを放出しているのでしょう。

この森がなければ雨は一気に下流に流れ洪水を引き起こす危険性もあります。

まさに天然のダムの様な役割をしているといえます。

自然は僕たちに癒やしや感動だけでなく、様々な恩恵をくれます。

本当に感謝しても仕切れないですね!

与えられるだけでなく少しでも環境のために出来ることをやっていきたいと改めて思いました。

登山道には様々な植物が生息していました。PVの方々が沢山教えて下さいました!

(左上:ササユリ 右上:ギンリョウソウ 右下:サンカヨウ 左下:アカモノ 

三ノ峰登山口から六本檜までの登山道。6月28日撮影。 )

このイクラに脚が生えたような生物、皆さん知っていますか?

この虫は、ザトウムシといって一見クモの様に見えますが、実際はダニに近い仲間です。

ザトウムシの名前の由来は、江戸時代の階級「座頭」からきています。

触角の様に発達した2対の脚をまるで「座頭」が使う杖のようにして歩く姿から、

そのように呼ばれるようになったそうです。

これはハネカクシという昆虫です。

これまた奇抜な見た目ですが、これでもカブトムシなどと同じ甲虫の仲間です。

甲虫といえば堅い外骨格に覆われていて、大きな翅で飛行する姿を想像するかと思いますが、

一見翅が見当たらないこの虫も飛ぶことが出来ます。

よく見ると細長い腹の上の方に小さくとも青くて綺麗な堅い翅を持っています。

この堅い翅の下に飛ぶための大きな薄い翅を精密に折り畳んでいるというわけです。

まさに「羽隠し」ですね!

このように、自然の中には身近に面白いものがたくさん潜んでいるので、

たまに足を止めて自分の足下を見てみてはいかがでしょうか?

新しい発見や感動が見つかるかもしれません。

(六本檜分岐。右の階段を降りると上小池。奥に進むと三ノ峰。撮影は赤兎山方面の分岐から。)

六本檜は名前の通り大きなヒノキが目印になっていました。

ヒノキの周りには朽ち果てたしめ縄が辺りに散乱していました。

ただの目印として付けたのか、それとも昔はこのヒノキはご神木のような扱いを受けていたのでしょうか?

六本檜に登る頃には天候も良くなり、六本檜からは三ノ峰がよく見えました。

下の写真では若干曇っていますが...

(六本檜から望む三ノ峰。6月28日撮影)

刈込池

(水面に映り込む山が美しい刈込池。6月28日撮影)

(刈込池の水面に突き出た枝に産み付けられたモリアオガエルの卵塊。6月28日撮影。)

刈込池にはある伝説があります。

今から1300年前、泰澄大師という高僧が白山で修行をしていました。

そのころ白山には3000匹の大蛇が住んでおり、白山の麓の住民に悪さをしていました。

それを知った泰澄大師は3000匹の内1000匹を千蛇ヶ池に封じ込め、もう1000匹を白山の蛇塚に埋め、

残り1000匹をこの刈込池に閉じ込めました。

そして刈込池から見える大きな岩(剣ヶ岩)に剣を突き立て、池の水面に映るようにしました。

その後、水面に映る剣を恐れて大蛇は池から出なくなり、平和を取り戻したというお話です。

しかし、そんな伝説があるとは思えないほど、本当に平和な池です。

山に雲がかかっていなければ水面にうつる剣ヶ岩が見られたかもしれません。

今回は見られなくて残念でしたが今度来たときは見てみたいです!

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2017年07月14日アクティブ・レンジャー写真展開催中@東御市

上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 小林映絵

現在、長野県東御市でアクティブ・レンジャー写真展を開催しています。

今回は、「湯の丸自然学習センター」と「池の平インフォメーションセンター」の2会場で同時開催しています。

【湯の丸自然学習センター 外観】


【池の平インフォメーションセンター 外観】

展示されている写真には、それぞれのアクティブ・レンジャーの想いを込めたコメントも添えています。この写真展は7月23日(日)までの開催となります。

また、標高1,7002,000mに位置する湯の丸高原や池の平湿原は、高原ならではの心地よい環境が広がります。登山道や遊歩道沿いには可憐なかわいい花々を見ることができるんですよ。ぜひ、写真展と共にお楽しみくださいね(o´∀`o)

今ならこんな景色が広がっています!

【池の平湿原にてアヤメの群落】

また、足下にはキレイな色の"シャジクソウ"を確認できました☆

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