ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年5月 9日

3件の記事があります。

2016年05月09日ニリンソウが見頃です

中部山岳国立公園 佐藤怜子

上高地に少々お寝坊気味の春が訪れました。

唐松の木々が芽吹き、上高地の景色に新たな彩りが添えられました。

明るい緑色をまとった唐松は、春の訪れを喜び、それを皆に知らせているようです。

木々の新芽だけではなく、花々も上高地に訪れた春を喜んでいます。

今はちょうどニリンソウが見頃を迎えています。

明神や徳沢周辺には、ニリンソウの見事なお花畑ができていました。

花びらのように見えるのは、実は花弁ではなく萼片です。萼片は普通は5枚ですが、5枚とは限らず6枚以上の花もあります。

可憐に咲くニリンソウ

【可憐なニリンソウ】

ニリンソウのような春植物は、スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)"春の儚いもの"と呼ばれています。

ニリンソウの小径

【ニリンソウの小径】

明神~徳沢の道沿いに現れるすてきなお花畑です。この道を歩いてみたくなりませんか。

ニリンソウのお花畑

【ニリンソウのお花畑】

中には萼片が紅色を帯びたものもあり、可愛らしくピンクがかって見えます。

アカハラのお散歩

【アカハラのお散歩】

がさごそ音がすると思っていたら、アカハラがいました!!鳥たちにも嬉しい季節ですね。

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ニリンソウだけでなく、タカネザクラやエンレイソウ、ヤマエンゴサク、カタバミ、スミレなど様々なお花が咲き、春の上高地が華やいできました。もう少しすると、小梨平のズミ(コナシとも言われている)が見頃を迎えることでしょう。

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2016年05月09日乗鞍岳春山バス

中部山岳国立公園 松本 丸山由起子

はじめまして

4月より松本自然環境事務所にアクティブレンジャーとして着任しました松本・平湯地区を

担当します 丸山 と申します。

どうぞよろしくお願いいたします!

 

少し前の話題になりますが、4月20日に乗鞍岳春山バス試運転に参加してまいりました。

 

乗鞍岳の長野県側では冬期閉鎖期間中の県道乗鞍岳線を利用して、乗鞍観光センターから

大雪渓肩の小屋口まで春山バスを運行しています。

今回の試運転は安全対策・環境対策の確認や宣伝広報のために行われ、関係機関や報道関係者が

参加しました。

 

【雪壁とバス】

TV局や新聞社等のカメラマンがベストショットを求めてカメラを向けています。

立山黒部アルペンルートの雪の大谷ほど高さはありませんが、十分迫力のある雪壁です。

 

今年は中部山岳のどこの山もそうですが雪解けがはやく、乗鞍でも雪壁が例年より2~3m

低いそうです。 ただし除雪されている方によると、位ヶ原山荘より上の方では例年並みの

積雪に思えるというお話もありました。

 

この日は位ヶ原山荘の前まで除雪が完了していました。

その先、肩の小屋口までの除雪も着々と進められており、5月中旬頃までには完了するそうです。

 

【位ヶ原山荘と雪壁】

 

 

【位ヶ原山荘にて意見交換会】

位ヶ原山荘で春山バスについて関係者による意見交換会が行われました。

バス運行について事前に十分な安全確認を行うことや国立公園内であるため入山者に対して

環境配慮への注意喚起をしっかり行ってもらいたいとの話がありました。

また今冬は雪崩や大雨によって道路が破損した箇所があったため、その復旧が春山バスの

運行開始に間に合ってよかったとの話も出ていました。

 

乗鞍岳では春山バスを利用して手軽に雪の山を楽しむことができます。

また、麓にある一ノ瀬園地はミズバショウをはじめとする植物を楽しむことができ、

のんびりトレッキングするのも楽しいですよ。

ぜひ、自然環境等に配慮しつつ、乗鞍岳の豊かな自然をお楽しみください!

 

 

【観光センター前の駐車場より自然保護センターと乗鞍岳】

マイカーはこの駐車場あるいは三本滝の駐車場に停めていただき、春山バスにお乗り換えください。

※ 運行の詳細につきましてはアルピコグループのWEBサイト等でご確認ください。

 

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2016年05月09日春の渡り鳥、干潟の生きもの

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 西部理恵

こんにちは。

藤前干潟のアクティブ・レンジャー西部です。

GW、今年は10連休という方もいらっしゃったようですが、

皆さま、どんなGWを過ごされたでしょうか。



藤前干潟はGWの頃になると潮が良く、ちょうどいい時間帯に干潟が現れます。

そんなわけで、たくさんのバードウォッチャーが訪れていました。

環境省では、藤前干潟にどんな鳥が生息しているのかを知るために、

シギ・チドリ類やカモ類の多い時期に鳥類の調査を行っているのですが、

今年度、第一回目の調査がGWの中日に行われました!

実際に鳥類の調査を行うのは専門家の方々ですが、

我々、名古屋自然保護官事務所のメンバーも調査に同行して

干潟の様子を確認するために鳥獣保護区内をまわってきました。



カメラを構えてシャッターチャンスを狙うのですが、干潟の鳥は、やっぱり遠い!

なかなか撮影が難しいのですが、

ちょうどポッと近くに降り立ったチュウシャクシギをパチリ!

藤前干潟 チュウシャクシギ

チュウシャクシギ

じっと観察していると、カニを食べるところが見られます。



そろそろトビハゼも元気かなーと見に行ってみると、

いました、いました!

藤前干潟 トビハゼ



わかりますか?干潟の泥の中にトビハゼ。

周囲のポツポツは、小さな小さな巻き貝、カワザンショウガイ類です。



さぁ、忘れてはいけないのが、

干潟の人気者、カニたち!

元気に活動しているようです。

藤前干潟 チゴガニ

巣穴から出てきたチゴガニ。

両方のハサミを振り上げてバンザイする姿が見られます。


藤前干潟 ヤマトオサガニ

最後は干潟のカニの代表選手。

ヤマトオサガニ。この写真に何匹写っているでしょうか。

普段は泥の中にいて目だけをピッと上に出して、サササッと干潟に出てきます。



まだ、ヨシ原の中には入っていないのですが、

きっとアカテガニやベンケイガニ、クロベンケイガニも

元気に活動していることでしょう!



今の季節は、渡り鳥も訪れ、干潟の生きものたちも活動しだし、

とても賑やかになる干潟です。

特に干潟の生きもの達は、何気なく歩いていると見落としがち。

藤前干潟に来たら、まずはじーっと周囲を静かに観察してみてくださいね!



さて、5月には、藤前干潟をみんなできれいにしよう!というイベント、

藤前干潟クリーン大作戦も行われます。

名古屋自然保護官事務所は、清掃活動とその後の干潟観察会に協力しています。

ぜひご参加くださいね。

'16春 藤前干潟クリーン大作戦

開催日:5月21日(土)

会 場:藤前干潟・庄内川新川河口付近

受 付:9:30

問合せ:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会

http://cleanupfujimae.jimdo.com/

 

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