中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、上信越高原、妙高戸隠連山、中部山岳、白山、伊勢志摩国立公園があります。
対象は“オオハンゴンソウ”。
花芽が大きく、綺麗な黄色いお花ですね。
それもその筈。このお花、明治中期に“観賞”を目的として日本に輸入されたのです。
原産国は北米で、標高の高い寒いところでも生育が可能で、繁殖は種と根から行います。なにより厄介な事に、自分自身は生育できるが他の植物が生育できない環境を根から出る科学物質により作り出します。これを“アレロパシー作用”といいます。
つまり、そこに生育してきた在来種を駆逐してしまうのです。また、その地域特有の固有種がオオハンゴンソウにより駆逐され、絶滅してしまう恐れも・・・。
そうそう、オオハンゴンソウの生命力の強さについて、お分かりいただけるであろう画像がありました。こちらです・・・・↓
はい、こんな感じです。
オオハンゴンソウの葉っぱを見つけて抜いたら「あら、こっちにも」「あら、あそこにも」。
そんな感じで作業をしているうちに、ポッカリとした空間ができてしまいました。
今回の防除作業は軽トラック一台分のオオハンゴンソウが除去されました。
谷川岳エコツーリズム推進協議会では、谷川岳の自然景観を護るためにオオハンゴンソウの除去活動を行っています。この取り組みはエコツアーのイベントの一つとして行っており、一般の方もお申し込み頂ければ参加が可能です。
谷川の魅力をご存じのアナタ。そう、アナタです!!この素晴らしい自然景観保全のために活動へ参加してみてはいかがでしょうか。
谷川岳エコツーリズム推進協議会HP→http://www.tanigawadake-eco.com/