中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、上信越高原、妙高戸隠連山、中部山岳、白山、伊勢志摩国立公園があります。
白馬村の八方尾根(はっぽうおね)には、八方池山荘から八方池まで「八方尾根自然研究路」というトレッキングコースがあります。
7月7日は様々な花が咲いていました。
<左:イワシモツケ、右:ヤマブキショウマ>
<上左:キバナノコマノツメ、上右:ハッポウウスユキソウ>
<下左:イワカガミ、下右:チングルマ>
ハッポウウスユキソウは、八方尾根の「ハッポウ」を冠する植物一つです。雪解けの遅い場所のチングルマはつぼみでした。
<左:ヨツバシオガマ、右:ユキワリソウ>
ユキワリソウは雪解け後に最も早く開花する植物の一つです。
7月5日(土)から八方尾根自然研究路のうち、木道コースと呼ばれているコースが全区間開通しています。今年は雪が解けるのが早いので開通も早くなりました。ただし、最上部では雪の上を歩く区間が残っています。
なお、八方尾根自然研究路の起点となる八方池山荘(標高約1,830m)までは、麓の八方からゴンドラとリフトを乗り継いで行くことができます。また、八方尾根自然研究路の終点の八方池の標高は約2,060mです。このように、このコースは標高が高いところにあり、山麓とは気温が違います。また、天候の急変の可能性があります。準備を入念になさってお出かけください。
今回は写真を見て分かるとおり雨でした。
八方尾根自然研究路は、晴れていると、白馬三山(はくばさんざん)や五竜岳(ごりゅうだけ)といった山々を間近に眺められます。また、八方池の水面に白馬連峰が映る景色に出会えることもあります。次回、そんな様子を記事にできればと願っています。
晴れていればこんな景色です。
<白馬三山は、右から白馬岳(しろうまだけ)、杓子岳(しゃくしだけ)、白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)の3つの山の総称。左の尾根は天狗尾根。平成23年9月27日撮影。>