ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2014年7月 8日

2件の記事があります。

2014年07月08日夏山シーズンが近づいてきました!

中部山岳国立公園 立山 アクティブレンジャー 山本美智子

夏山シーズンの訪れを前に、北アルプスの各地で夏山開きが行われています。
わたしも、北アルプス薬師岳と朝日岳の登頂会に参加して参りました。

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6月14日と15日は、北アルプス薬師岳の開山祭に参加しました。
安全祈願祭の後の記念登頂会には、関係者や一般参加者あわせて100人程が参加しました。

<薬師岳へ>

薬師岳は、南北に長い尾根を持つなだらかで大きな山です。
鋭く厳しい印象の剱岳とはまた違った、穏やかな雰囲気があります。

<薬師岳>

当日は天候に恵まれ、立山はもちろん白山や御岳も見えていて、
登頂会に参加した皆さんも風景を楽しんでいらっしゃいました。

薬師岳山頂の祠に薬師如来像を安置し今年度の登山の安全を祈願しました。

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7月5日と6日には、朝日岳の開山祭に参加しました。

中部山岳国立公園内でも北の端に近い朝日岳は、日本海まで約20kmと海に近く、美しいお花畑でも有名な山です。


<ハクサンコザクラ>

初日は北又小屋からイブリ山を越えて朝日小屋へ。
途中雨も降りましたが、朝日小屋で開山式を行った後は晴天に。
翌日も晴れて、朝日岳からご来光を拝むことができました。


<雲海に浮かぶ夕日>


<朝日岳から望むご来光>

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□■立山事務所からのお願い■□
豪雪地帯である北アルプスの山々は、真夏でも雪渓が残る場所が多くあります。
登山には、十分な準備と装備、余裕を持った計画が必須です。
また、天候や登山道の状況は、直前に近くの山小屋等に確認しましょう。
無茶な計画は、当事者だけでなく、救助する人も危険にさらしかねません。

より多くの方が安全に登山を楽しめるように、ご協力をお願いいたします。


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2014年07月08日初夏の風物詩 ワタスゲ

上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、志賀高原からです。

ワタスゲの白い穂が一面に広がっています。場所は「前山湿原」です。



山ノ内町のホームページでは「田ノ原湿原」のワタスゲの様子が載っています(7月8日確認)。こちらも見頃のようです。

前山湿原から約1時間歩いた「四十八池湿原」では、まだミズバショウが咲いていました。四十八池湿原で、このほかに目立った花はイワカガミ、ヒメシャクナゲでした。

<右上には花後、葉が大きくなり始めたミズバショウがある>

そして、四十八池湿原の池塘(湿原の中にある池)にはクロサンショウウオの卵塊がありました。不透明で、アケビの果実のような形をしています。写真は6月17日に撮影したものです。今回(7月4日)も確認できましたが、写りの良いものを使いました。



前山湿原から四十八池湿原への道は、雨が降ると「ぬかるみ」が多くなります。足元の準備をなさって、お出かけください。

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