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中部地方環境事務所

白山生態系維持回復事業に係る実施計画 (第3期計画)の策定について

 環境省では、外来植物を防除することで、白山国立公園における生態系の維持・回復を図ることを目標とする「白山国立公園白山生態系維持回復事業」を実施しています。今般、同事業の実施計画として「白山生態系維持回復事業に係る実施計画(第3期計画)」(以下「第3期計画」という。)を新たに策定しましたので、お知らせします。

1.経緯

 環境省では、外来植物を防除することで、白山国立公園における生態系の維持・回復を図ることを目標とする「白山国立公園白山生態系維持回復事業計画」を2015年4月1日に策定しました。
 その後、2016年2月に同事業計画に基づく第1期計画(2016年2月~2021年3月)、第2期計画(2021年4月~2026年3月)を策定し、外来植物の防除対策やモニタリング調査、普及啓発活動等の対策を実施してきました。
 今般、第2期実施計画の計画期間が終了となることから、これまで実施してきた対策やモニタリング結果等を踏まえ、第3期実施計画となる「白山生態系維持回復事業に係る実施計画(第3期)(2026年4月~2031年3月)を新たに策定しました。

2.第3期計画の概要

(1)基本方針

  • 白山国立公園内の原生的な生態系を後世に継承することを目的とし、生態系の維持・回復を図ることを目標とする。そのために、具体的な作業の目標を設定し、目標達成に必要な対策を計画的に実施する。
  • 5ヶ年の計画内であっても、順応的管理の考え方に基づき、必要に応じて対策方法等を見直し、最善な実施方法を確立していく。
  • 計画の実施にあたっては、白山国立公園生態系維持回復事業検討会において、関係行政や関係団体等の調整を図る。
  • 本計画は、防除対策、モニタリング及び普及啓発を中心とするものであり、以下に各項目の概要を記載する。

◆ 防除対策
 防除対策については、既に侵入した外来植物の根絶あるいは生育範囲の縮小を目的とする「除去対策」と外来植物の侵入や分布拡大の防止を目的とする「侵入防止対策」を基本的な柱とする。また、当面5ヶ年程度で優先的に実施すべき場所、目標及び実施方法等について検討した上で実施する。 

◆ モニタリング
 白山国立公園内の登山道及び園地・避難小屋等の利用拠点において、外来植物の侵入状況及び除去効果を把握し、防除対策を効率的・効果的に実施するために必要なモニタリングを実施する。また、外来植物の侵入状況等のモニタリングと合わせて在来植物の状況を把握する。

◆ 普及啓発
 普及啓発については、白山国立公園の生態系の保護の必要性、外来植物による生態系への影響、外来植物の防除の必要性等について、公園利用者、地域住民、工事事業者等に普及啓発を図り、対策への理解と協力を働き掛ける。また、モニタリングを通じて把握した情報は普及啓発にも利活用する。 

(2)実施期間

  • 2026年度~2030年度(令和8年度~令和12年度)

(3)第2期計画からの主な改定事項

 第2期計画期間におけるモニタリング調査結果から、高標高域(標高2,000m以上)における登山道及び園地の外来植物の分布域に減少傾向が見られたこと、方形区調査の結果から一部の園地等で外来植物の出現メッシュ数の減少が見られたことから、外来植物の分布の拡大を防ぐことができたと捉えられ、前計画の基本的な対策内容は概ね妥当と考えられる。
 優先的な除去対策実施箇所及び除去対象種(優先対策箇所・種)については、モニタリング調査結果に基づく個別目標の達成状況を評価し、適切な目標設定となるよう個別目標の見直しを行った。一部の優先対策箇所・種については個別目標を達成し、優先的な対策が不要となる水準まで減少させることができた。一方で、それらの優先対策箇所・種については継続的なモニタリング及び生育が確認された際の除去対策が必要であることから、根絶に近い状態における除去対策として新たな枠組みを設けることとした。
利用者が多い箇所等における除去対策については、達成目標の明確化を行った。

( 添付資料 )
白山生態系維持回復事業に係る実施計画(第3期計画)【PDF1,956KB】
 

問い合わせ先

白山自然保護官事務所
自然保護官 綾部 
TEL:076-259-2902