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【開催報告】平成21年度中部ブロック環境教育リーダー研修基礎講座「つながる・広がる・高めあう~環境教育の幅を広げるヒントがたっぷり!~」を開催しました!
2009.09.24 中部地方環境事務所
中部地方環境事務所では、平成21年8月26日(水)~28日(金)に環境教育リーダー研修を愛知県青年の家(愛知県岡崎市)で実施しました。
既に中部各県を巡り、愛知県では2回目の開催となりました。その概要をご報告いたします。
開講
秋晴れの気持ち良いお天気の中、開講を迎えました。挨拶では、中部地方環境事務所の市原所長と愛知県教育委員会の岡田義務教育課長より、この研修でつながりを強めて参加者それぞれのフィールドに活かして欲しいとの激励の言葉を頂きました。
基調講演
本研修のプログラムを作成に当たって、色んな方々に集まって頂き、検討をしてきました。その検討会での座長を務めていただいた平田教授より基調講演がありました。今社会に求められている人材として、広い意味で環境を捉え、地球、未来のために必要な行動を促すような教育活動実践者の必要性、活動の幅の広げ方、そのための環境教育の捉え方について、お話を頂き、研修生の皆さんも研修に対する気持ちを新たに確認しました。
ワークショップ
研修のメイン作業である、「事業計画づくり」のために、まずは様々なセクターの人たちの取組や、ツールについて情報提供していただきました。NPOバンクを運営しているコミュニティユースバンクmomoの木村さん、企業に市民の声を届けるNPO活動をしているブログミーツカンパニーの広田さんより市民活動について、愛知県の伊藤課長、名古屋市の森本さんより行政として用意されている環境教育支援の施策やツール、ブラザー工業の花木さんより企業の環境保全活動や、環境教育に使える企業ツールについて紹介などがあり、なかなか気づかない他セクターでの取組や環境教育に役立つ情報を得て、ワークショップに臨みました。
ワークショップでは、始めに「ねらいの共有化」を図るため、各自の思いを発表し合い、他者に伝えると共に自分が何をしたいのかを整理しました。また、同じ思いを持つ人たちを探し、つながることにより、グループをつくりました。
グループ毎に自分達の思いをより効果的に伝えるための事業を企画し、企画書とその事業のチラシづくりをワークとして実施しました。異なるセクターの研修生同士で共通の課題をクリアするために事業を企画することで、長時間の作業となりましたが、一から事業計画を作りあげるプロセスを経験しました。
フィールド
2日目の午前中に、ほっと一息のフィールド体験。インタープリターの酒井さんより、ただ単に自然を楽しむと言うだけではなく、そこに伝える能力、表現の多様さを学び、様々な場面に使えることを学びました。
発表会
グループで話し合いを積み重ね、教員、行政、NPO、企業といった様々な分野の人たちがそれぞれの立場を活かして、課題を越えてゆくためにはどうすればよいか、一緒に一つのことをしようとするときにはどうすればよいかを学びつつ、事業計画を造りあげました。
皆さん、他のセクターの人たちと話し合いをする事の難しさ、大切さに気づき、それぞれのメンバー構成が活かされた事業計画:「研修の成果」ができあがりました。
途中は大変でしたが、一つのことを色々な人と造りあげたというプロセスを経て、成長した自分を感じとることができていました。
閉講
今年も、無事に研修を終了しました。修了証書をもらい、閉講の挨拶を、中部地方環境事務所伊藤環境対策課長より行い、解散となりました。講師の言葉にもありましたが、「ここからが新たなスタート」になります。長いようで短い2泊3日の研修が、研修生皆さんの現場の活動に活かされることが期待されます。
まとめ
今回は、すぐに現場で使えるプログラムをつくるといった内容ではなく、様々な分野の人々が集まって何ができるのか、多様な人々の力を持ち寄り、話し合いをし、関係を築くことにより、地域に密着した持続可能な社会づくりに貢献する環境教育を目指そうということで研修プログラムを考えてきました。
テーマとしては、非常に面白く、皆さんの活動を新たに切り開く為に必要な物というご意見もいただきましたが、限られた時間の中での初めての試みは、詰め込みすぎで少しきつかったのではないかとスタッフとしては感じました。
ただ、皆さんの活動に役立つ研修として、少し目指すべき方向は見えてきたのではないかと思っていますので、来年に期待してください。