白山自然保護官事務所は、７月５日（土）に福井県勝山市小原で自然観察会を開催しました。当日は快晴でした。
　登山道を歩き始めてしばらくするとブナの森に変わります。森の入り口でブナの稚樹が他の草木に混ざって生えていました。言わば「ブナの赤ちゃん」です。
　参加者にブナの存在を知ってもらうため、ロープで囲みどれがブナの赤ちゃんか参加者の方々で探してみました。この小さな赤ちゃんが立派なブナになるまでの長い長い森の時間を参加者の方々で想像してみました。
　ブナの森に入ると、林床には白く小さなお花がいっぱいです。その中で、沢沿いの湿った場所にはオオバキスミレやオオバミゾホオズキといった黄色い花が鮮やかに咲いており、参加者の方々は「かわいい～！」と感動していました。
　２時間半後、ようやく赤兎山山頂に着くと白山が見渡せました。そこからは広々とした草原です。目的のニッコウキスゲがあちらこちらに咲いていました。疲れも忘れ楽しく歩いていると間もなく赤兎山避難小屋。小屋の周りでそれぞれが思い思いの場所に座り、昼食を楽しみました。