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信越自然環境事務所

報道発表資料

2026年04月23日

上高地ビジョン2026の公表について ―上高地の価値を次世代へつなぐための新たな10年の指針―

 中部山岳国立公園上高地連絡協議会(事務局:環境省中部山岳国立公園管理事務所)は、長野県松本市に位置する中部山岳国立公園・上高地において、今後10年間の保全と利用の基本的な方向性を示す新たな指針として、「上高地ビジョン2026」を策定し、公表しました。
 上高地ビジョンは、国立公園としての自然環境の保全と、我が国を代表する山岳景勝地としての適正な利用の両立を図るため、関係機関・地元関係者・有識者が協働して検討を進めてきたものです。
 今回の改訂は、2014年に策定された「上高地ビジョン2014」以来、約10年ぶりの全面的な見直しとなります。

1 改訂の背景

 上高地を取り巻く環境は、この10年で大きく変化しました。
  • 梓川における河床上昇や豪雨の頻発など、気候変動の影響の顕在化
  • 国内外からの来訪者増加による利用形態・利用者層の変化
  • 野生動物の出没や外来種問題など、生態系管理上の新たな課題
  • 国立公園であると同時に、特別名勝・特別天然記念物としての文化財的価値を踏まえた管理の重要性の高まり

 こうした状況を踏まえ、上高地の本質的価値を将来にわたり守り続けるため、関係者による検討を重ね、新たなビジョンとして取りまとめました。

2 上高地ビジョン2026の主な特徴

 (1)上高地の価値の再定義
 上高地の価値を
  ・圧倒的な山岳景観
  ・動的な河川・湿原・森林が織りなす自然環境
  ・歴史的に育まれてきた利用と文化
 として整理した上で、次の10年で目指す上高地の姿を明確に示しました。

(2)5つの基本方針の設定
 ビジョン2026では、以下の5つの基本方針を柱として施策を整理しています。
  1.上高地の景観と防災の調和
  2.上高地の生物多様性の保全
  3.北アルプス南部における適正な登山利用の推進
  4.上高地の適正な観光利用
  5.持続的かつ世界水準の山岳観光地づくり

(3)重点プログラムの見直し
 設定された基本方針の基10年後の目標を見据えた重点プログラムを見直しました。

(4)実行性を高めた「行動計画」
 従来のビジョンでは方向性の提示が中心でしたが、今回の改訂では、
 ・今後5年間で取り組む具体的な行動計画
 ・実施主体・対象エリア・期間を明確化
 ・毎年の進捗確認と見直し(PDCA)
 を行う仕組みを導入し、実行性を大きく高めています。

3 今後の進め方

 上高地ビジョン2026に基づき、環境省は、関係自治体、関係機関、地元関係者等と連携しながら、行動計画に位置付けた取組を着実に進めていきます。
 また、社会情勢や自然環境の変化に柔軟に対応できるよう、毎年の進捗管理と必要に応じた見直しを行い、上高地の持続的な保全と利用を推進していきます。

お問い合わせ先

中部山岳国立公園管理事務所
(直通:0263-94-2024)
 所長:野川 裕史
上高地管理官事務所
(直通:0263-95-2032)
(E-mail:NCO-MATSUMOTO@env.go.jp
 国立公園管理官:島 充明

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