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信越自然環境事務所

報道発表資料

2025年07月23日
  • 報道発表

中部山岳国立公園南部地域における駐車場混雑予想カレンダーおよびライブカメラによる情報発信の開始について

 令和6年度のお盆や秋の連休において上高地マイカー規制の乗り換え拠点であるさわんど駐車場、あかんだな駐車場を中心に極度の交通渋滞が生じ、いわゆるオーバーツーリズムによる通行の混乱が発生しました。このたび環境省では、国立公園提供サービスの質の維持、道路交通における利便性の確保を行うことを目的に、ホームページにおいて混雑予想カレンダーおよびライブカメラによる配信を開始しましたのでお知らせします。国立公園訪問者に対する旅前、旅中における情報提供を充実させることにより課題解決策の試行・検証を図ってまいります。

1 経緯・背景

 環境省では、日本の国立公園を世界水準の「ナショナル・パーク」としてブランド化することを目的とした、国立公園満喫プロジェクトにおける各種取組を推進しています。中部山岳国立公園南部地域(長野県松本市及び岐阜県高山市等)では、循環型共生観光圏「Kita Alps Traverse Route」確立のため松本高山BigBridge構想実現プロジェクトの取組として官民連携による、利用拠点の国際化対応、景観改善に向けた整備、自然体験コンテンツの充実、各種プロモーションの展開等を進めてきました。
 こうした中、令和6年度のお盆や秋の連休を中心に、上高地マイカー規制の乗り換え拠点であるさわんど駐車場、あかんだな駐車場で駐車場入庫待ちの車両による極度の交通渋滞が発生し、通行の混乱が見られたほか、岐阜県側の北アルプス登山口にあたる新穂高温泉の駐車場、乗鞍岳マイカー規制の乗り換え拠点であるエコーラインの乗り換え駐車場での混雑も見られました。これにより国立公園の提供サービスの質の低下がみられるとともに、道路交通に対する利便性の低下が生じました。交通渋滞発生を回避させ、国立公園提供サービスの質の維持、道路交通における利便性の確保を行うことを目的に、国立公園訪問者に対する旅前(旅行計画時)、旅中(旅行開始後)における情報提供を充実させることによる課題解決策を試行・検証するとともに、この取組へ広範な自治体や民間事業者の参画を促し、エリア横断的且つ持続可能な官民連携の仕組みとして合意形成を図ってまいります。

2 情報発信内容

(1)駐車場混雑カレンダーの発信
さわんど温泉、平湯温泉、乗鞍高原、ほおのき平、新穂高温泉の各地区駐車場管理者等によるヒアリング、駐車場利用実績データから混雑情報を収集し作成した駐車場混雑カレンダーを北アルプス南部地域公式サイトに掲載しました。
(2)通信機能付きタイムラプスカメラ映像の配信
さわんど温泉、平湯温泉、乗鞍高原、ほおのき平、新穂高温泉、白骨温泉の合計20カ所に通信機能付きタイムラプスカメラを設置、各駐車場の利用状況を15分ごとに撮影し、画像データとしてリアルタイムで配信します。画像データは北アルプス南部地域公式サイトのほか、松本市公式ホームページ等でも配信いたします。
(3) 発信ウェブサイト
 北アルプス南部地域公式サイト https://chubusangaku.jp/ja/
  (駐車場混雑状況ページ) https://chubusangaku.jp/ja/plan/parkingcalendar/
  (駐車場ライブカメラページ) https://chubusangaku.jp/ja/plan/parkingfeed/
(4) 通信機能付きタイムラプスカメラ映像の配信期間
  令和7年11月末までを予定しております。

お問い合わせ先

環境省中部山岳国立公園管理事務所
(直通:0263-94-2024)
所長:野川 裕史
国立公園利用企画官:松澤 秀樹
国立公園管理官:勝野 圭太郎