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信越自然環境事務所

報道発表資料

2026年08月03日
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火打山におけるライチョウ生息地環境改善事業の成果について

 環境省と妙高市は、ライチョウ保護増殖事業の一環として、新潟県の火打山において、令和2年からライチョウの生息環境の回復と維持を目的に、生息地環境改善事業に取り組んできました。
  温暖化で優占してきたと考えられるイネ科植物を、これまで6年間除去してきましたが、この度、事業区の1つであるライチョウ平で本来の高山植生の回復傾向が顕著に見られましたので報告します。
  当事業は妙高市の環境サポーターズのボランティアと共に実施しており、ライチョウ平にライチョウが戻ることを目指して引き続き事業を進めていきます。
 
※妙高市がとりまとめる登録制のボランティア団体で、ライチョウ保護活動等の自然環境保全活動を行っています。
https://www.myokokankyokaigi.jp/supporter
 

1.ライチョウ平での高山植物の回復

 令和8年7月22日にイネ科植物の除去を行っているライチョウ平事業区を確認したところ、事業区内に集中する形でハクサンコザクラの群落が形成されていました。これまでは多くのイネ科植物のなかにアオノツガザクラが点在する程度であったので、本来の植生に回復しつつあることがわかりました。

 
写真1、2:ハクサンコザクラのお花畑となったライチョウ平(令和8年7月24日)
 
 
ライチョウ平の過去の写真との比較
(写真3:左)令和2年7月31日・(写真4:右)令和8年7月24日

2.環境改善事業について

(1)環境改善事業について
 火打山の生息地環境改善事業は、ライチョウの採餌環境保全を目的に、ライチョウ平と山頂周辺に事業区を設定し、令和2年から妙高市、妙高市の環境サポーターズ及び林野庁上越森林管理署等の協力のもとに、1年に1回、8月下旬に15~30名程度で実施してきました。ライチョウ平は、元の高山植生への回復、山頂周辺は現状の植生の維持をそれぞれ目的としています。山頂周辺は令和7年までにおおよその作業を終え、ライチョウが採餌場所として利用していることも確認できましたが、主に秋群れが集まり採餌場所として利用するライチョウ平は事業開始以降も含め平成20(2008)年から秋群れの確認がされていません。ライチョウ平にライチョウが戻ることを目指して引き続き事業を継続していきます。


写真5:第1回目のライチョウ平での事業の様子(令和2年8月30日)
 
(2)令和8年度事業について
 令和8年から年2回の実施としており、第1回目を7月22-24日で実施しました。広範囲にライチョウの生息地を維持・回復するために事業区を順に拡大しており、ライチョウ平のほかに影火打周辺に新規事業区を設置しイネ科の除去を行いました。第2回目は8月19-21日に実施する予定です。

3.その他

〇いずれの事業区も登山道と隣接していません。事業区を見るには林野庁の入林届の提出等の事前手続きが必要です。

お問い合わせ先

環境省信越自然環境事務所 野生生物課 福田
TEL:026-231-6573