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信越自然環境事務所

報道発表資料

2023年08月01日
  • 報道発表
  • 結果報告

令和5年度中央アルプスにおけるライチョウのケージ保護事業実施結果について

 6月28日から実施していた中央アルプスにおけるケージ保護事業が7月30日をもって終了したのでお知らせします。最終的には6家族計30個体の雛を保護し、28個体の雛を放鳥しました。7月7日に報告したとおりこのうち1家族は昨年那須どうぶつ王国で孵化した雛が成長して親になった家族でした。

1.中央アルプスにおける過去のケージ保護事業の結果

  令和2年
 
8月上旬に乗鞍岳から移送した3家族(雌親3個体+雛16個体)を1週間程度ケージで保護した後放鳥しました。
 
  令和3年

 
6月下旬から8月上旬まで5家族(雌親5個体+雛37個体)保護し、3家族(雌親3個体+雛19羽)を放鳥、2家族(雌親2個体+雛9個体)を動物園へ移送しました。
 
  令和4年


 
6月下旬から7月下旬まで7家族(雌親7個体+雛40羽)を保護し(1週間程度の短期的な保護も含む)、雌親7個体と雛35個体を放鳥しました。
その後那須どうぶつ王国から3家族(雌親3羽+雛16羽)と茶臼山動物園から雌成鳥2羽、雄成鳥1個体の合計22個体を中央アルプスに野生復帰させ1週間程度ケージで保護した後放鳥しました。

2.令和5年度ケージ保護事業実施結果

令和5年度ケージ保護事業実施結果 令和5年度については6月28日からケージ保護事業を開始、合計6家族を保護し、7月30日までにすべての家族を放鳥しました。保護した家族はすべて駒ヶ岳周辺に放鳥しました。

3.今後の事業について

 今後はケージ保護を実施した家族だけでなく、ケージ保護を行わなかった家族も含めて雛数の追跡調査を実施します。9月頃からは今年生まれたすべての雛への足輪装着を開始します。生存雛数の追跡及び足輪装着調査は10月末から11月上旬まで行うことを予定しています。未確認個体の発見調査も継続し、生息個体数に関する情報も集める予定です。その他、ライチョウの捕食者等対策事業(捕食者の捕獲及びニホンザルの追い払い事業)についても引き続き実施します。

お問い合わせ先

環境省信越自然環境事務所 野生生物課 小林
TEL:026-231-6573