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信越自然環境事務所

報道発表資料

2023年04月17日
  • その他

春の積雪期に立山室堂平周辺に訪れる皆様へ

 積雪期に立山室堂平周辺を訪れる利用者の皆様の安全確保と自然環境保全のため、地域関係者で構成する「室堂平周辺積雪期利用適正化協議会」(*参考)では、「室堂平の積雪期利用ルール」を策定しています。立山室堂へお越しの際は以下のルールをお守りください。

1.室堂平の積雪期(春期)利用ルール(4月15日~雪解けまで)

 この時期の室堂平は、厳冬期に近い気象条件にあり、雪崩や天候の急変による遭難事故の危険があります。利用にあたっては、冬山に対する知識と技術が必要であること、地獄谷立入禁止区域等の立入規制区域が設定されていることに留意して下さい。また、絶滅のおそれのあるライチョウが生息しているとともに、雪の下では高山植物が越冬しています。訪れた皆さまの安全と自然環境保全のために、以下のことをお守りください。
 
室堂平の積雪期利用ルール(PDF 611KB)

(1)立入禁止区域があります。ルールマップで必ず確認してください。
 ・地獄谷立入禁止区域
地獄谷は噴気活動が継続しており、風向きによっては地獄谷周辺でも火山ガス濃度が高くなる危険性があります。また、地獄谷内の雪面下には有毒ガスが充満しており、転落すれば死亡事故に至るおそれがあります。
 ・除雪作業区域
作業車両との接触や道路への滑走のおそれがありますので、立ち入らないでください。
 ・ライチョウ保護区域
室堂平には絶滅のおそれのあるライチョウが生息しており、特に4月から6月にかけては、繁殖のための大切な時期です。スキー、スノーボードの滑走、写真撮影等により利用者がライチョウに過度に近づくことで繁殖に影響を及ぼす可能性があります。

(2)高山植物を踏まないでください。

(3)登山者、スキーヤー、スノーボーダーは、以下のことも必ずお守りください。
 ・入山届を室堂ターミナルで提出してください。
 ・雪崩ビーコン、プローブ、ショベルを携行してください。
 ・携帯トイレを携行してください。
 ・融雪防止剤は使用しないでください。
 ・山岳保険に加入しましょう。

(4)その他
・テント設営を予定している方は、室堂ターミナルの入山安全相談窓口にて、テント設営に関するレクチャーを必ず受けてください。
・スキーヤー、スノーボーダー、登山者や幕営者によって、立山周辺や雷鳥沢野営場、室堂平の植生上、登山道上にし尿やゴミが放置され、環境汚染が懸念されています。携帯トイレをお持ちください。

2.積雪期における室堂平周辺でのテント泊について

 テント泊をされる方は、冬山に対する高度な知識と技術、十分な装備を持った上で自己責任のもと利用してください。雷鳥沢キャンプ場(有料:一人1泊1,000円)はトイレ、水場が使用できますが、6月まではトイレ、水場が使えない日があります(その場合無料)。

雷鳥沢野営場管理所冬季閉鎖と携帯トイレについて(PDF 433KB)

※参考

室堂平周辺積雪期利用適正化協議会

(1)設立
  平成21年3月23日

(2)目的
積雪期の室堂平周辺における自然環境の保全、適正かつ安全な公園利用を推進するために必要な事項について、室堂平周辺の管理運営に係る関係主体が協議・合意形成を図ることを目的とする。

(3)会員
  会長 環境省中部山岳国立公園管理事務所長
  副会長 富山県自然保護課長

≪協議会員≫
環境省中部山岳国立公園管理事務所、富山森林管理署、富山県自然保護課、富山県消防課、富山県観光課、富山県警察本部地域室、上市警察署、立山町商工観光課、立山町消防署、富山県道路公社、立山黒部貫光(株)、立山貫光ターミナル(株)、関西電力(株)黒四管理事務所、富山県立山荘、立山高原ホテル、立山室堂山荘、雷鳥荘、雷鳥沢ヒュッテ・ロッジ立山連峰、みくりが池温泉、天狗平山荘、ロッジくろよん、一の越山荘、剱御前小舎、剱沢小屋、剣山荘、富山県山岳連盟、立山山荘協同組合、(公社)とやま観光推進機構、NPO法人富山県自然保護協会、NPO法人立山自然保護ネットワーク、富山雷鳥研究会、富山県スキー連盟、(公社)日本山岳ガイド協会(同不順 計33機関)
 
○事務局 環境省立山管理官事務所 076-462-2301
     富山県自然保護課 076-444-3398

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