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信越自然環境事務所

報道発表資料

2023年03月31日
  • 報道発表

中部山岳国立公園の公園計画の変更(自然体験活動計画の追加)について

 令和5年3月31日付け官報告示により、中部山岳国立公園の公園計画が変更され、公園区域全体に自然体験活動計画が追加されましたので、お知らせします。

1.概要

 中部山岳国立公園は、本州中央部に位置し、北は剱岳・白馬岳から南は乗鞍岳にかけて高峰が連なる我が国でも屈指の山岳国立公園です。
 本公園内には3,000m級の山岳地域から1,500m前後の高原地域まで、自然体験活動が可能な地域が多数凝縮されています。個々の地域ごとに活動の内容も多様であり、現在、地域課題を同時に解決することも目的に、多様な取組が様々な主体によって検討・実施されています。このような状況を鑑みて、本公園の風致景観及び自然環境、利用状況等の特性を踏まえた質の高い自然体験活動を促進するため、公園計画に自然体験活動計画を追加しました。
 なお、本公園は、昭和9年12月4日に国立公園に指定され、昭和59年6月15日には公園区域及び公園計画の全般的な見直し(再検討)、平成4年に第1次点検、平成18年に第2次点検が行われています。

(参考)自然体験活動計画について
 令和4年4月1日に自然公園法の一部を改正する法律(令和3年法律第29号)が施行され、国立公園等の魅力向上のためには適正なガイドツアー等の開発や提供が重要であることを踏まえ、質の高い自然体験活動の促進を目的とした地域関係者による一体的な事業実施を促すため、協議会の設置及び自然体験活動促進計画制度が創設されました。

2.自然体験活動計画を追加したことによる効果

 中部山岳国立公園の各地域において、関係市町村やガイド事業者等から成る協議会を設け、自然体験活動促進計画を作成、提出することができるようになります。提出された計画が環境大臣の認定を受けた場合には、計画に記載された事業の実施に必要な自然公園法の許可が不要となるほか、魅力的な自然体験アクティビティの開発・提供、ルール化等の関係者が一体となった取組を促すことに繋がり、旅行者や公園利用者の多様なニーズに応え、長期滞在等につながる国立公園等の楽しみ方を提供し、保護と利用の好循環に繋がることが期待されます。

お問い合わせ先

環境省 信越自然環境事務所
国立公園課
電話 026-231-6572
課長 岸 秀蔵
係員 菅原 史也

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