報道発表資料
- その他
上高地の冬期入山ルールについて
1.経緯
中部山岳国立公園上高地地域は、毎年11月中旬から4月中旬にかけて冬期閉鎖となり、一般の公園利用は行われていません。一方、近年、日帰り冬山登山を目的とする入山者が増加する傾向にあり、自然環境への影響、雪崩等の危険に対する安全確保、ゴミやし尿処理の問題等が懸念されています。
冬期閉鎖期間の上高地は、極力人間活動による影響をなくし、静寂な自然環境を維持すべきとの認識から、地域関係者及び関係行政機関等の連携・協力のもと、平成22年に「上高地地域冬期利用管理方針」を策定し、入山者に対して様々な普及啓発を行っています。
2.入山者へのお願い
上高地は冬期天候が変わりやすく、雪崩や落石、地吹雪が発生するなどの危険があります。入山の際は自己責任を原則とし、冬山登山であることに留意して、安全と自然環境保全のために、以下のことをお守りください。
○入口(中ノ湯ゲート)で登山届に記入し、提出箱に提出する。
○冬山同様の装備を持つ。
○雪崩や落石、地吹雪等の自然災害に注意する。
○車道、歩道以外の湿原等には踏み込まない。
○冬期トイレ以外での用便は行わない。
○指定場所(小梨平)以外でのキャンプは行わない。
○ゴミや食料は放置せず持ち帰る。
(参考)「上高地地域冬期利用管理方針」の概要
(1)地域一体となった情報提供
冬期の上高地は冬山同様の場所で全ての施設が閉鎖されていること、雪崩や落石等の発生箇所があり危険が伴うこと、入山者は自己責任を原則とする冬山登山者としてみなされることなど、基本認識に関する情報発信を地域一体で進めます。
(2)入山届の提出促進
入山の目的地や入山の形態にかかわらず、上高地へ入る全ての入山者が入山届(登山者カード)を提出するよう啓発を強化します。
(3)湿原等への立ち入り防止対策
湿原等へのむやみな踏み込みが多数確認されている箇所において、立入防止ロープの増設や注意標識の掲出を行い、対策を強化します。
(4)指定場所(小梨平野営場)以外でのキャンプの禁止
不特定箇所でテントの設営が行われ、ゴミの放置やし尿痕が散見されることから、指定地(小梨平野営場)で行うよう指導を行い、ゴミや食糧が放置されることによる野生動物の生態への影響を防止します。
添付資料
- ■ 問い合わせ先
- 中部山岳国立公園管理事務所
上高地管理官 大嶋 達也
電話 0263-94-2024