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信越自然環境事務所

報道発表資料

2024年03月01日

中部山岳・上信越高原・妙高戸隠連山国立公園内 におけるドローンの使用について

 昨今、ドローンなどの無人航空機が急速に普及し、様々な分野で活用され始めています。国立公園内においても、美しい風景や人間では立ち入りが困難な場所での撮影にドローンが使用される事例が増えています。一方で、多くの方々が利用する国立公園内でのドローンの使用は、様々なトラブル(騒音被害や落下事故等)の原因となることや、国立公園内に分布する希少な野生生物の生態に悪影響を及ぼすことが懸念されます。

 そのため、信越自然環境事務所管内の国立公園内におけるドローン使用上の注意点を整理しました。国立公園内でドローンを使用する際には、公園利用者の安全を確保するとともに自然環境の保護のため、以下の事項に注意して取り扱ってください。

国立公園内におけるドローン使用上の注意事項

1.事前に土地等の管理者および所有者に確認してください

 事前に飛行させる場所を担当している国立公園管理官事務所・自然保護官事務所等にお問い合わせください。
国立公園内でのドローン飛行について、飛行区域や飛行日時等を確認させていただくとともに、国立公園における地域ルールやマナーなどを説明させていただきます。
 国立公園は土地の所有にかかわらず指定しており、環境省がすべての土地の権限を有しているわけではありません。土地所有者・管理者へも事前に連絡し、注意事項等をご確認ください。
 また、野生生物への影響について確認させて頂くためお時間を頂戴する場合がございます。連絡・調整は、時間的余裕をもっていただきますようお願いします。

  ◇信越自然環境事務所 所管事務所一覧
  ◇管内の国立公園

2.プライベート空間や利用者が集中する場所での使用は控えてください

 宿泊施設や露天風呂、園地・歩道・利用施設等の周辺など、プライベート空間や利用者が集中する場所においては飛行させないようお願いします。また操縦者等がドローンを飛行させるために、利用者が集中する場所で長時間その場所を占有するなど、他の利用者に迷惑になるような行為はしないようにお願いします。

3.希少な野生生物が生息・生育する場所での使用は控えてください

 国立公園内には様々な野生生物が生息・生育しており、ドローンを飛行させる場所や時期等によりそれらに過剰なストレスを与えてしまうことのほか、ドローンの落下やその回収作業により高山植物群落や湿地などの植生を損傷させることなど、生態に悪影響を及ぼす恐れがあります。例えば、野生動物の営巣が確認された場合、その場所や周辺区域では、飛行させないようお願いします。

4.その他関係法令等を遵守してください

○ 航空法に基づく無人航空機の飛行に関するルールについては以下のURLをご確認ください。
  国土交通省HP(https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html

○ 国有林においてドローンを飛行させようとする場合、入林届が必要です。詳細は以下のURLをご確認ください。
  「国有林野内で無人航空機(ドローン、ラジコン機等)を飛行させる場合の手続」
 ■群馬県・新潟県
  関東森林管理局HP
  (https://www.rinya.maff.go.jp/kanto/apply/nyurin/mujinkoukuuki_300605.html

 ■富山県・長野県・岐阜県
  中部森林管理局HP
  (https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/introduction/gaiyou_kyoku/nyurinkyoka/doronhikou.html

○ 天然記念物等に指定された場所では、文化財保護法に基づく手続きが必要な場合があります。管轄市町村の文化財担当までお問い合わせください。
○ 河川(ダムやその貯水池を含みます。)において、ドローンを飛行させようとする際は、許可申請が必要な場合の他、河川管理者や周辺自治体が河川利用のルールを定めている場合がありますので、事前に飛行可能な区域か確認をお願いします。詳細は、河川管理者までお問い合わせください。