報道発表資料
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【お知らせ】三重県志摩市のゼロカーボンパークの登録について
環境省では、国立公園の脱炭素化に向けて、令和3年3月から、「ゼロカーボンパーク」の取組を始めています。
この度、本日付で三重県志摩市が全国で2番目のゼロカーボンパークに登録されることになりましたので、お知らせします。
志摩市では、ゼロカーボンパークとして、自然環境に配慮した脱炭素の取組、エリア全体の脱炭素化を進める取組、サステナブルな観光地づくり、国立公園利用者への普及啓発などに取り組んでいくこととしています。
中部地方環境事務所では、これら志摩市のゼロカーボンパークの取組を支援してまいります。
三重県志摩市は、伊勢志摩国立公園が所在する4市町の一つで、市のほぼ全域が国立公園内にあります。令和2年2月25日には、三重県内で最初にゼロカーボンシティの表明を行い、市内の脱炭素化やプラスチックごみの削減に積極的に取り組んでいるところです。
今般、ゼロカーボンパークとして登録されることとなった取組の概要は、以下のとおりです。
1 自然環境に配慮した脱炭素の取組
- 重要海域となっている沿岸域の干潟・藻場の再生活動を継続して行い、CO2の吸収源を保全
- 国立公園特別地域にある海岸林の再生に向け、植樹活動を官民で実施
- 市の公共施設の照明設備のLED化を進めているほか、小学校や幼稚園等の施設において太陽光発電施設の導入を推進
2 エリア全体の脱炭素化を進める取組
- 市内及び国立公園の利用拠点においてEV充電機の設置を継続して進め、民間による設置とあわせエリア全体での車利用における脱炭素化を推進
- 利用拠点間等を自転車で移動するアクティビティ「Bicycle Journey」を推奨し、二次交通の脱炭素化を推進。レンタサイクルや公園内のサイクリングコースの紹介、サイクリングマップ提供等を実施
- 横山ビジターセンターではRE100を達成
3 サステナブルな観光地づくり
- ペットボトル等の使用削減やプラスチックごみによる海洋汚染防止に向け、市内にウォーターサーバーを設置してマイボトル持参を奨励
- 観光情報の電子化、リーフレット等のプラスチック包装の廃止等を推進
4 国立公園利用者への普及啓発
- 横山ビジターセンターやパークボランティアの活動を通じて、脱炭素・脱プラスチックの取組状況等を解説
- 海岸を中心に官民で行っている清掃活動等において、漂着ごみの及ぼす影響に加え、脱炭素・脱プラスチックの必要性や取組内容を参加者へ解説
(参考)
○ゼロカーボンパークとは
ゼロカーボンパークとは、国立公園における電気自動車等の活用、国立公園に立地する利用施設における再生可能エネルギーの活用、地産地消等の取組を進めることで、国立公園の脱炭素化を目指すとともに、脱プラスチックも含めてサステナブルな観光地づくりを実現していくエリアです。
国立公園をカーボンニュートラルのショーケースとし、訪れる国内外の人たち脱炭素型の持続可能なライフスタイルを体験していただく場作りを目指しています。今年3月に、中部山岳国立公園の乗鞍高原エリア(長野県松本市)が最初のゼロカーボンパークとして登録されています。
環境省HP:http://www..env.go.jp/nature/post_134.html
○支援の枠組み
環境省では、ゼロカーボンパークの実現に向けて、ゼロカーボンシティ支援に活用しているエネルギー対策特別会計予算及び自然公園等整備費等の既存予算をパッケージとして支援する他、中部地方環境事務所が志摩市と連携をとりながら伴走支援を行うこととしています。