報道発表資料
- その他
報道発表:(お知らせ)白山国立公園におけるライチョウの再確認について
中部地方環境事務所
国立公園指定50周年を迎える白山国立公園において、平成21年6月に約70年ぶりにライチョウの生息が確認されたことから、環境省中部地方環境事務所では、平成21年度から継続してライチョウの生態調査を実施しています。本年度においても、残雪期から調査を行い、新しい糞や羽等の痕跡から生息の確認をしたところです。また、登山者にも情報の提供をお願いしてきたところですが、今般5月30日(水)に登山者から、白山上部でライチョウ(メス1羽)の目撃情報が写真とともに寄せられましたので、お知らせいたします。このライチョウには、昨年10月22日(土)の調査で装着した標識(足輪)が確認されました。
環境省中部地方環境事務所では、石川県等と連携して、今後も生息状況の把握のための調査を実施いたします。
また、ライチョウや高山植物の保護等の観点から、発見した場合は歩道以外へ立入らず静かに見守っていただくよう、登山者等への呼びかけを関係機関、地元関係者と連携の下、実施していきます。
1.再確認の状況
- ○確認日時 :
-
痕跡(羽・糞等)-平成24年4月29日(日)、30日(月)、5月24日(木)、25日(金)
個体-平成24年5月30日(水)午前9時から午前10時 - ○確認場所 :
- 白山(白山国立公園特別保護地区内、国指定白山鳥獣保護区内)
- ○確認個体 :
-
ライチョウ成鳥のメス一羽
平成23年10月22日(土)に捕獲し標識を設置した個体(メス)と同一
2.現在までの現地調査の結果
- ○調査目的 :
- 白山におけるライチョウの探索及び生息環境及びその利用状況の把握
- ○調査回数 :
- 2回(調査総日数 : 5日)
- ○調査場所 :
- 白山(白山国立公園特別保護地区内、国指定白山鳥獣保護区内)
- ○調査体制 :
- 調査は、環境省中部地方環境事務所スタッフ(職員及び委託調査員)のほか、前石川県白山自然保護センターの上馬康生氏等の協力により実施。
- ○調査の成果 :
- ・ 残雪期の植生状況・生活環境を把握。
・ 羽根、糞などの生息痕跡を確認、写真撮影を実施。
3.環境省中部地方環境事務所・石川県の今後の対応
- ○
- 6月から10月にかけて、環境省グリーンワーカー事業によるライチョウの生態調査(合計12日間程度)を実施する予定
- ○
- そのほか、環境省中部地方環境事務所、石川県職員等関係者により、適宜現地調査を実施
- ○
- 閉山(10/31)後、調査結果をまとめて公表する予定
- ○
- 登山者等に対して、白山及び周辺山岳でのライチョウの目撃情報(過去も含む)についての情報提供を依頼している
(連絡先)
環境省白山自然保護官事務所(電話 : 076-259-2902 担当 : 瀬川)
石川県白山自然保護センター(電話 : 076-255-5321 担当 : 野上)
留意事項
- ライチョウ保護の観点から、詳細な確認位置は非公表とさせていただきます。
- ライチョウを発見した場合は、行動を脅かすことのないよう、遠くから静かに見守っていただきますようお願いいたします。
写真の提供について
- 撮影月日
- 平成24年5月30日(水)
- 撮影
- 兵庫県在住の登山者(男性) 匿名希望
- 素材
- 写真2枚-電子データが必要な社はお尋ねください。
- 請 求 先
- 下記問合せ先
問合せ先
環境省中部地方環境事務所 野生生物課 担当 : 高木
TEL : 052-955-2139 FAX : 052-951-8919
環境省中部地方環境事務所 白山自然保護官事務所 担当 : 瀬川
TEL : 076-259-2902 FAX : 076-259-2085
白山におけるライチョウ確認の経緯(主要なものを抜粋)
平成21年5月26日 登山者からライチョウの目撃情報
平成21年6月2日 白山で約70年ぶりにライチョウを確認
平成22年8月3日 昨年と同地区において生息を確認
平成23年6月1日 昨年と同地区において生息を確認
平成23年10月22日 標識(足輪)を装着
平成24年5月30日 登山者からライチョウの目撃情報、標識(足輪)を確認
参考資料
参考資料 [PDF 927KB]