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国際生物多様性年クロージング・プレイベントの結果について

国際生物多様性年クロージング・プレイベントの結果について

 12月に石川県金沢市において開催される国際生物多様性年クロージング・イベント(閉年行事)に先立ち、同クロージングを記念するプレイベントを11月23日に福井県で、11月24日に富山県で、それぞれ開催しました。

1.地球生きものトークショーin福井

日程

 平成22年11月23日(火・祝)

場所

 フェニックス・プラザ(福井県福井市)

主催

 環境省

共催

 福井新聞社

参加者

 230名

 福井県では、身近な里山などの環境から生物多様性について考えるトークショーを開催しました。
 環境省の担当者から生物多様性について説明するとともに、生物多様性条約COP10の成果について、参加者に御理解いただきました。
 東京大学の鷲谷いづみ教授からは、「福井県が誇る生物多様性と保全の実践」と題し、保全生態学の視点から福井県の生物多様性のすばらしさについて解説いただくとともに、保全の取組の重要性などについてお話しいただきました。
 また、タレントで地球いきもの応援団の大桃美代子さんからは、「おしえて!"食と美"生物多様性がつくる快適ライフ!」と題し、2004年の中越地震を機に、地域の復興を目指して、生物多様性に配慮した古代米(赤米)づくりに奮闘する様子をお話しいただきました。

写真:中部地方環境事務所田村統括自然 保護企画官による開会挨拶
中部地方環境事務所田村統括自然
保護企画官による開会挨拶
写真:「おしえて!食と美生物多様性がつくる 快適ライフ!」(大桃美代子氏)
「おしえて!"食と美"生物多様性がつくる
快適ライフ!」(大桃美代子氏)
写真:「福井県が誇る生物多様性と保全の実践」(鷲谷いづみ氏)
「福井県が誇る生物多様性と保全の
実践」(鷲谷いづみ氏)

2.生物多様性とビジネスチャンス

日程

 平成22年11月24日(水)

場所

 富山国際会議場(富山県富山市大手町)

主催

 環境省

共催

 北日本新聞社

参加者

 220名

 富山県では、生物多様性をビジネスチャンスとして捉えることを提案するシンポジウムを開催しました。
 タレントで地球いきもの応援団の大桃美代子さんの総合司会のもと、株式会社レスポンスアビリティ足立直樹代表取締役から「生物多様性経営の時代へ」と題した講演をいただきました。各企業が生物多様性との関係を把握し、企業活動に生物多様性の保全と持続可能な利用を組み込むことで、生物多様性への影響の低減のみならず、ビジネスチャンスの獲得や経営の持続可能性につながるということを分かりやすく解説いただきました。
 引き続き行われたパネルディスカッションでは、足立直樹氏のコーディネートのもと、北陸電力株式会社(環境部副部長米屋敏樹氏)、アサヒビール株式会社(社会環境推進部環境担当部長 堀内昌英氏)及び積水ハウス株式会社(環境推進部部長佐々木正顕氏)から生物多様性に関する取組事例を発表していただいた後、各企業が取組を始めたきっかけや、富山における生物多様性に関するビジネスチャンスについて、意見交換が行われました。

写真:「生物多様性経営の時代へ」(足立直樹氏)
「生物多様性経営の時代へ」
(足立直樹氏)
写真:パネルディスカッション
パネルディスカッション
写真:熱心に聞き入る参加者
熱心に聞き入る参加者

 今回開催した国際生物多様性年クロージング・プレイベントを通じて、市民の皆様、生物多様性保全活動を行う団体や企業の方々など、多様な主体の生物多様性に対する理解が深まったことと思います。
 なお、国際生物多様性年クロージング・イベントは12月18~19日(土・日)に石川県立音楽堂他で開催の予定です。準備が整い次第、中部地方環境事務所ホームページでも御案内します。