2020年6月18日
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2020年06月18日こちらの水は日本海へ、そちらの水は太平洋へ
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
写真は長野県高山村(たかやまむら)と群馬県嬬恋村(つまごいむら)の境にある「毛無峠(けなしとうげ)」です。
ここでは、こちらの水は日本海に、そちらの水は太平洋に流れます。このように雨水が異なる方向に分かれる境界を「分水界(ぶんすいかい)」と言います。
<余談ですが、この「群馬県」の標識と「この先危険につき立入禁止」の標識のセットは、ネタとしてネットで知られています。5月29日撮影。>
「分水界」については、山では尾根が雨水を異なる方向に流れ分ける境界になるので、「分水嶺(ぶんすいれい)」という言葉も使われます。毛無峠付近の山の写真に分水嶺(=尾根)を赤い線で書き足しました。毛無峠は写真の中央付近にあります。
<赤い線の左側の水は千曲川に流れ、信濃川に名前を変えて日本海に注ぎます。赤い線の右側の水は吾妻川に流れ、利根川に合流し太平洋に注ぎます。写真は平成28年7月14日撮影。>
■お願い
毛無峠では、植物の生えているところに立ち入らないようにお願いします。
毛無峠では第1種特別地域になっている区域があり、ガンコウランやコケモモなどの指定植物が生育しています。特別地域で指定植物を損傷する行為は自然公園法で規制されています。
<模型飛行機の無線操縦を行っている利用者がいました。模型飛行機の場所まで行くには植物の生えているところを歩くことになり、指定植物を損傷させる恐れがあります。>
では、毛無峠からの景色です。
<毛無峠のら南東方向に、榛名(はるな)山、赤城(あかぎ)山(左)、浅間(あさま)山(右)があります。浅間山も上信越高原国立公園に含まれる山です。本国立公園の面積の広さを感じます。5月29日撮影。>
<毛無峠の北には御飯(おめし)岳があります。毛無峠は荒涼さも魅力だと感じます。毛無峠は「ぐんま県境稜線トレイル」の通過地点で、写真右端から山腹を横切る道路がコースになっています。5月29日撮影。>
<毛無峠から群馬県側へ立入禁止の道路を進むと鉱山跡があります。毛無峠には鉱山の操業時に使われていた索道の鉄塔が残っています。平成28年6月14日撮影。>
さて、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、政府や各自治体からは、感染リスクを高めないような行動がお願いされています。上信越高原国立公園へお出かけの際にも、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。
本事務所が属する環境省信越自然環境事務所では「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」を実施しており、外出しなくても国立公園を楽しんでいただくための情報発信を行っています。
2020年06月18日山の神
中部山岳国立公園 松下裕之
こんにちは。
上高地管理官事務所の松下です。
上高地には、開山祭、穂髙神社奥宮例大祭(明神池お船祭り)、閉山祭など、いくつかの神事があります。
去る、6月17日、西穂高岳登山口の近くにある大山神社で、「山の神」の神事が執り行われました。
「山の神」は、上高地で仕事をする樵(きこり)や猟師などにとって、山を守る神様だったそうです。
観光客や登山者の安全を祈願するとともに、今年は新型コロナウイルス感染症、自然災害の鎮静祈願も兼ねて、神事が執り行われました。
神事の日は、梅雨の合間の素晴らしい好天に恵まれました。
今年の上高地は、春から地震や雨による落石、土砂崩れが続いています。
神事の後、1日も早く、安全・安心な日々がくるよう、あらためて祈らせていただきました。
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上高地園内の遊歩道は、日々、状況が変わります。
上高地へお越しの際は、自然公園財団上高地支部のHP情報をご確認ください。
https://www.bes.or.jp/kamikochi/
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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、引き続き慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
なお、この投稿は「おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。
皆様こんにちは。
暑いですね。すでに夏バテ気味の谷川管理官事務所の増田です。
今回は来年度オープンする谷川岳インフォメーションセンターの様子を
4月15日と6月10日に撮った写真を比較しながら紹介したいと思います。
(左の写真:4月15日撮影、右の写真:6月10日撮影)
まず外観。
スロープや入口の階段が出来上がっていました!
この立派な谷川岳インフォメーションセンターは谷川岳についての様々な情報を発信します。
また、周辺の自然環境を活かしたエコツーリズム等を推進する拠点として機能していきます。
次に建物の中を見てみましょう。
谷川岳インフォメーションセンターは3つの展示構成となっています。
まずは国立公園、ユネスコエコパークとしての谷川岳の概要のほか、エコツーリズムの開催情報など
旬の楽しみ方を紹介するウェルカムエリア。
冬でも寒くないよう、薪ストーブもあります。ここでは、良好な森林づくりと経済性を両立する
持続的森林経営モデルの確立を目指している、みなかみ町の林業についても紹介します。
次に谷川岳の魅力や自然と人との関わりを発信する魅力発信エリア。
やわらかい色合いで、のんびり落ち着いて展示を見たくなるような空間に!
この魅力発信エリアにはVR等の体感展示も設置されるので、
あたかも自分がそこにいるかのような疑似体験が出来ますよ。
次に地域の活動を活発にしていく学習エリア。
ここには訪れた方が、自然の中で見つけた「?」を調べられるように、たくさんの本が収納出来る本棚、作業台や流しがあります。
建物自体はもう少しで完成です!そしてこれからはオープンに向けて建物の中身をつくっていきます。
完成が待ち遠しい~☺
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上信越高原国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、引き続き慎重な行動をお願いしています。上信越高原国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
なお、この投稿は「おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。