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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2015年1月 9日

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2015年01月09日祝!認定 苗場山麓(なえばさんろく)ジオパーク

上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、志賀高原からです。

少し前の話になりますが、新潟県津南町と長野県栄村にまたがる「苗場山麓ジオパーク」が、昨年12月22日の日本ジオパーク委員会において、日本ジオパークに新規認定されました。おめでとうございます。


◆国立公園もジオパークも、ともに「自然公園」(自然の風景地をそのまま利用してつくられる公園)です。

◆国立公園の対象は「日本を代表するすぐれた自然の風景地」です。一方、ジオパークの対象は「重要な地形・地質とそれに付随する文化」です。

◆国立公園は、重要な地形・地質についても、すぐれた自然の風景地を構成する要素としているため、ジオパークの対象地が国立公園と重複することがあります。

◆国立公園を保護・管理する環境省は、ジオパークの取組との連携を進めています。

苗場山麓ジオパークでも、国立公園と重複する見どころが大きく6つあります。

「苗場山と伊米(いめ)神社」

「鳥甲山(とりかぶとやま)」

「切明温泉周辺」

「雑魚川の大滝(おおぜん)」

「鬼沢(おにさわ)火砕流跡」

「魚野川左岸の遊歩道」です。

・見どころの位置図は苗場山麓ジオパークのウェブページ<http://naeba-geo.jpn.org/geo_map>でも見ることができます。

・この図には国立公園内の見どころしか載せていませんが、この図幅内で国立公園外にも見どころがいくつもあります。

これらのうち、いくつかを紹介します。

1「苗場山」

山頂の標高は2,145m。山頂部は新潟県湯沢町、津南町及び長野県栄村にまたがります。山頂部が台地状になっているのが特徴で、高層湿原が広がります。日本百名山、花の百名山に選ばれています。主な登山口は湯沢町の祓川と栄村の小赤沢です。

<広大な山頂部に高層湿原が広がり、数多くの池塘が点在します。平成26年7月30日撮影。>

2「鳥甲山(とりかぶとやま)」

山頂の標高は2,037m。東斜面の岩壁が特徴的です。また登山道には「カミソリの刃」と呼ばれる狭い岩稜など、足元に注意が必要な箇所が多くあります。日本二百名山に選ばれています。主な登山口はムジナ平で、屋敷側に下りることが一般的です。

<東斜面を望みます。岩壁の続く景観が特徴。国立公園区域に含まれるのは稜線より西側なので写っていません。平成26年8月15日撮影。>

3「雑魚川の大滝(おおぜん)」

志賀高原に発する雑魚川の上流部にあります。雑魚川渓谷で代表的な滝です。渓谷沿いにブナの原生林を通る散策路があります。付近にはこのほかにもさまざまな滝があります。

<平成23年10月14日撮影。>

現在、切明温泉や雑魚川の大滝へのアクセス道路は、冬期の通行規制で閉鎖されています。解除は5月下旬の予定です。

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