中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、上信越高原、妙高戸隠連山、中部山岳、白山、伊勢志摩国立公園があります。
今日は八方尾根(長野県北安曇郡白馬村)です。
まず、鎌池(かまいけ)湿原です(国立公園の区域からわずかに外ですが)。
多くの方は八方尾根の途中までゴンドラとリフトを乗り継いで上って行きますが、一つ目のリフトを降り、二つ目のリフトに向かう途中にある湿原です。
今年はコバイケイソウの開花の当たり年です(カメラの露出がまずいのでパッとしませんが)。
もうしばらくするとニッコウキスゲの花も増えより華やかになります(2005年7月撮影)。
余談ですが、「コバイケイソウ」の読み方を区切る場合、次のどれが適当でしょう?
A「コ、バイケイソウ」
B「コバ、イケイソウ」
C「コバイ、ケイソウ」
答えはこの日記の末尾で。
さて、戻ります。
木道コースの上部にはまだ雪があります。
木道から残雪へ移る位置は融雪が進むと変わっていきます。利用される方が少しでも安全、快適に歩けるように、地元の方が整備をしています。ありがとうございます。
この日は地元の方の八方尾根にかける思いを改めて強く感じた1日でした。
不帰嶮(かえらずのけん)をバックに記念写真を撮影している利用者。奥に見えるケルン(八方ケルン)を経て八方池へ向かう利用者も見えます。
晴れでしたが、残念ながら白馬三山(白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)、杓子岳(しゃくしだけ)、白馬岳)の稜線は雲に隠れて見えませんでした。
この日はヘリの音が何回か聞こえていました。海の日の3連休、その後の夏山の最盛期に向けて稜線の山小屋に物資を運んでいたのだと思います。これからの時期、多くの方が来られると思いますが、どうぞご安全に。
最後に答えですが、A「コ、バイケイソウ」です。漢字で書くと「小梅蕙草」。花が梅に似ており、葉が蕙蘭(ケイラン)に似ているためと書かれているものがあります。
花が梅に似ているかどうか、この機会に確認してはどうでしょうか。