報道発表資料

2020年09月11日

中央アルプス駒ヶ岳へ放鳥したライチョウ3家族のモニタリング結果について

 環境省では、令和2年8月初旬に中央アルプス駒ヶ岳に放鳥したライチョウ計3家族19羽(雌3羽、ヒナ計16羽)の生存確認調査を9月9・10日に実施しましたのでお知らせいたします。

1.事業概要
 環境省では、平成30年に約50年振りにライチョウの雌1羽が確認された中央アルプス駒ヶ岳において、令和2年4月に策定された「第二期ライチョウ保護増殖事業実施計画」に基づき、中央アルプスの個体群を復活させるための事業を進めています。

2.放鳥したライチョウの概要
 環境省では、8月1日に乗鞍岳から中央アルプスへ移送した3家族を高山帯に設置したケージ内で保護しながら現地環境に慣らし、8月7日までにすべての家族を放鳥しました。放鳥した際の家族の詳細は以下の通りです。

 1)第1ケージ 雌1羽 ヒナ6羽 放鳥日:8月3日

 2)第2ケージ 雌1羽 ヒナ6羽 放鳥日:8月7日

 3)第3ケージ 雌1羽 ヒナ4羽 放鳥日:8月7日

計19羽(雌3羽+ヒナ16羽)

3.9月9・10日に実施したモニタリング調査結果
 以下の家族について生存を確認し、雛数のカウントを行いました。

1)9月10日13時00分 第3ケージ 雌1羽 ヒナ4羽 

 他の家族の最新の確認情報は以下の通りです。

1)8月25日 第一ケージ 雌1羽 ヒナ6羽 (観察者:中村浩志先生)
2)8月19日 第二ケージ 雌1羽 ヒナ5羽程度(正確なヒナ数はわからず)(観察者:一般登山者)

 今回の調査では1家族しか発見できませんでしたが、他の家族についても放鳥後継続して観察されており、今回観察された第三ケージの他に、第一ケージの家族も8月末の時点でヒナを1羽も失っていませんでした。第二ケージの家族については環境省の調査では観察できておらず、正確なヒナ数については不明ですが、一般登山者からの情報からも大きくヒナ数を減らしていることはないと考えられます。
 以上のことから、乗鞍岳から移送した3家族19羽は概ね順調に生育していると推察されます。なお、2018年に飛来が確認された雌1羽は8月25日に中村先生によって第一ケージの家族とともに行動していることが確認され、生存していることがわかりました。

4.捕食者対策について
 環境省では、人間活動に依存すると考えられるテン等の捕食者の除去・低減させることによりライチョウの生息に必要な好適環境を創出することを目的に、中央アルプス駒ヶ岳周辺でライチョウの捕食者となりうるテンおよびキツネの捕獲事業を開始しました。長野県知事の捕獲許可を受けている環境省職員が8月21日に宝剣山荘および頂上山荘周辺に2個ずつ、計4個のカゴ罠を設置し、山小屋に依存している個体の捕獲を試みています。山小屋の従業員に日に1回見回りをしていただいておりますが、現在のところテンおよびキツネは捕獲されていません。

5.今後の予定について
 環境省では、今後も10月末又は11月上旬までの期間放鳥家族のモニタリング調査を実施する予定です。なお、放鳥後にライチョウを目撃した場合は、登山道からそっと観察いただくとともに、目撃日時、場所、標識足輪等の情報を下記の問合せ先までお寄せください。

(参考)ライチョウ保護増殖事業計画及び生息域内保全事業について

http://chubu.env.go.jp/shinetsu/wildlife/rockptarmigan.html(環境省信越自然環境事務所ホームページ)

■ 問い合わせ先
環境省中部地方環境事務所信越自然環境事務所 野生生物課 
TEL:026-231-6573 FAX:026-235-1226
メールアドレス:NCO-NAGANO@env.go.jp
(〒380-0846 長野市旭町1108 長野第一合同庁舎3階)
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