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信越自然環境事務所

報道発表資料

2020年08月09日
  • その他

中部山岳国立公園上高地におけるクマによる人身事故の発生について

 中部山岳国立公園上高地にある小梨平キャンプ場おいて、8月9日(日)午前0頃、クマが出没し、テント内の食料を漁ろうとした際、テントの中にいた利用者の足がクマの爪によりケガをするという事故が発生しました。

 上高地では、数日前よりクマの出没情報を受けた対応(巡視、注意喚起、捕獲など)をしておりましたが、本日の事故を受け、巡視、注意喚起、捕獲などの対策を強化するとともに、少なくとも捕獲されるまでの間の小梨平キャンプ場のテント利用禁止等いたします。

1.発生概要

日時:2020年8月9日(日)午前0時頃
場所:小梨平キャンプ場内

被害状況:テントで泊まっていた50代女性の足がテント内の食料を漁ろうとしたクマの爪が刺さり、10針を縫うケガ。

2.今後の対応

 ○利用者への注意喚起の強化

・上高地に入ってくるバス・タクシー利用者向け周知(上高地、沢渡、あかんだな等のバス停など)
・山からの下山者向け周知(上高地に入る前の歩道上及び徳沢・明神などの拠点)
・上高地内の利用施設での情報掲示

 ○事故を発生させたクマの捕獲

 ○引き続き巡視の強化

 ○少なくとも事故を発生させたクマが捕獲されるまでの間、小梨平キャンプ場を閉鎖

 (参考)これまでの対応
上高地では、数日前よりクマの出没情報を受けて、「上高地地域におけるツキノワグマへの危機管理マニュアル」に基づいた対応として以下を実施していました。

・巡視の強化
・利用施設での注意喚起
・小梨平キャンプ場付近での捕獲の試み

■ 問い合わせ先
環境省 中部山岳国立公園管理事務所
所長:森川 政人

上高地管理官事務所 (直通:0263-95-2032) 
国立公園管理官:大嶋 達也