報道発表資料

2020年06月08日

中央アルプスにおける飼育卵の入れ替えの実施について

 環境省では、中央アルプス駒ヶ岳に生息しているライチョウ雌1羽が抱卵していた無精卵と動物園館から提供された卵の入れ替えを6月7日に実施しましたのでお知らせします。

1.概要

 1960年代後半にライチョウが絶滅したと考えられていた中央アルプス駒ヶ岳において、2018(平成30)年に約50年振りにライチョウの雌1羽が確認されました。雌が飛来した中央アルプスには、調査の結果、現在もライチョウが生息できる十分な植生環境が残されていると考えられることから、令和2年度4月に策定された「第二期ライチョウ保護増殖事業計画」に基づき、中央アルプスの個体群を復活させるための事業を進めています。本年度は、中央アルプスに生息する雌1羽が産んだ無精卵を動物園等で飼育されている個体が産んだ有精卵と入れ替える事業(飼育卵の野生復帰事業)、及び乗鞍岳でケージ保護した3家族約20羽を中央アルプスに移植する事業(家族の移植事業)が計画されています。

 今回は、(公財)日本動物園水族館協会に所属する4園館(恩賜上野動物園、いしかわ動物園、那須どうぶつ王国、長野県大町市立大町山岳博物館)から提供された有精卵計8卵を、6月7日に、中央アルプスに生息する雌が抱卵していた無精卵7卵と入れ替えました。

2.実施結果

 令和2年6月3・4日 4園館の飼育個体が産んだ8個を受領

     6月5日   10:00~ 飼育卵を駒ヶ岳へ輸送

            13:00~18:15 現地調査

                   砂浴び跡、抱卵糞等を発見したものの、個体は観察できなかった

     6月6日    4:45~18:15 現地調査

                    雌の抱卵行動の確認、巣の位置の特定

     6月7日    3:20~17:20  現地調査

                   早朝の調査で雌が産んだ無精卵が7卵であることを確認

             15:40頃    雌が採餌のために巣を離れた際に卵の入れ替えを実施

     6月8日    3:20~7:00  現地調査

                    雌が抱卵を継続していることを確認し、下山

 令和2年6月6日に巣を発見した際に雌が抱卵していたため、卵の入れ替えを実施できると判断し、令和2年6月7日に卵の入れ替えを実施しました。雌が抱卵していた無精卵は7卵でしたが、 事前の計画どおり8卵すべてを雌に抱かせることとしました。

 なお、回収した無精卵は、今後大学などの研究機関において、成分分析などを実施します。

 

3.報道対応について

 6月9日(火)午前10時から、環境省信越自然環境事務所内会議室(長野第一合同庁舎3階)において、今回実施した飼育卵の入れ替えによる野生復帰事業の結果について、記者発表を開催します。事業の詳細に係る質問や中村 浩志博士のコメントはこの際に受け付けます参加を希望される方は、下記の連絡先まで、代表者名及び参加人数を明記の上、ご連絡ください

 なお、当日は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、各自マスク着用の上、参加いただきますようお願いします。

■ 問い合わせ先
環境省信越自然環境事務所
野生生物課 生息地保護連携専門官 小林 篤
TEL:026-231-6573 FAX:026-235-1226
E-Mail : ATSUSHI_KOBAYASHI@env.go.jp
(〒380-0846 長野市旭町1108 長野第一合同庁舎3階)
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