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中部地方環境事務所

モデル事業等の実施と検討

モデル事業等の実施と検討

中部地方環境事務所では、地域循環圏の構築に向けた取組として、小売店や外食店から発生する事業系一般廃棄物を利用した食品リサイクルの課題解決、仕組みの構築等を検討しています。平成22年度からはモデル事業等を実施し、より具体的な課題等の解決や対応を行うことで、実施体制の構築に向けた考え方や可能性を具体的に示すとともに、食品リサイクルに関する地域循環圏の構築を進めるための情報及び政策への提言等の検討を行っています。

○モデル事業等

公募の結果、モデル事業(2件)及びサポート事業を実施します。参加予定事業者は以下のとおりです。

【モデル事業】

○岐阜東南地域

小売業者:(株)サークルKサンクス、(株)バロー、マックスバリュ中京(株)、ミニストップ(株)、ユニー(株)/  飼料化事業者:中部有機リサイクル(株)/  畜産物生産者:小久保畜産(有)、やまびこ会(加盟養豚生産者24農家)/  収集運搬事業者:(株)橋本

○鳥羽地域

旅館業者:戸田家、(株)鳥羽国際ホテル/  たい肥化、飼料化事業者:戸田家/  農水産物生産者:耕し隊、田中まち子、三重県漁業協同組合連合会/ 収集運搬事業者:(有)サンサンクリーン

【サポート事業】

○東三河地域

小売業者:(株)ドミー、(株)ヤマナカ/  外食業者:(株)物語コーポレーション/  たい肥化事業者:(株)オガワ農材/  飼料化事業者:(有)環境テクシス/  農畜産物生産者:ひまわり農業協同組合、(株)ミマスファーム

○三重畿央地域

小売業者:(株)一号館、Aコープ(三重農協食品(株))/  飼料化事業者:(株)イガ再資源化事業研究所/  畜産物生産者:(株)トントンファーム

モデル事業の主旨及び公募等に関する情報はこちら。(公募説明会資料 [PDF 794KB]報道発表資料
モデル事業等の公募結果と取組内容はこちら。(報道発表資料

○検討会

モデル事業の採択や各モデル事業への助言、事業全体の評価を行うための検討会を、以下のとおり実施しています。

【検討会の委員】

検討会は、学識経験者を始め、各ステークホルダーの事業者及び関係行政担当者による委員によって、検討を行っています。

検討委員は、こちら

【検討会の内容】

検討会は、平成22年度中に3回開催し、モデル事業の採択、現地見学及び地域協議会への助言、次年度評価事項の検討等を行いました。また、平成23年度も3回開催し、モデル事業等の課題や成果の検証、普及啓発方法や事業全体の評価等の検討を行うことを予定しています。

議事要旨と資料はこちら

○地域協議会

各モデル事業への参画者及び関係自治体により、モデル事業での収集運搬方法や生産物の利用方法、将来的な再生利用事業計画の策定など、課題を解決・調整しつつ、相互の連携・協働を推進する場として、モデル事業ごとに地域協議会を立ち上げています。

【岐阜東南地域モデル事業】

岐阜県では、県内に一般廃棄物を受入れ可能な再生利用事業者が無いことから、愛知県内の再生利用事業者まで越県する食品リサイクルループモデルを試行することにより、岐阜県内の排出事業者が食品リサイクルを実施できる仕組み作りを目指しています。

協議会の概要はこちら

【鳥羽地域モデル事業】

鳥羽市内では廃棄物の排出量の約半分をホテル・旅館からの食品廃棄物が占めることから、実績がある旅館のたい肥化のノウハウを市内で普及させる第一歩として隣接旅館との共同のリサイクルループを構築するとともに、養殖魚への飼料提供を行う等の観光地である特色を活かした新たなスキームの実現を目指しています。

協議会の概要はこちら

○まとめ

平成22年度の業務では、上記のとおりモデル事業の公募、採択を行い、地域協議会による事業計画の調整を行い、計画された事業の一部の運用を開始しました。平成23年度には、モデル事業を引き続き実施し、事業運用上の課題等の解決や対応を行い、食品リサイクルに係わる各事業者向けの情報整理や政策提言等の検討を行いました。また、モデル事業について、消費者にも理解しやすい評価を行うとともに、食品リサイクルをPRする普及啓発活動を行いました。

平成22年度事業報告書はこちら。 [PDF 2,780KB]

平成23年度事業報告書はこちら。[PDF 5,501KB]

《参考:本事業における「地域循環圏」のイメージ図》

図:本事業における「地域循環圏」のイメージ図