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中部地方環境事務所

地域循環圏の構築に向けた取組

経済社会の物質循環は、地域の特性や循環資源の性質に応じて、最適な規模の循環を形成することが必要です。すなわち、コミュニティレベルで循環可能な資源はなるべくその地域で循環させ、それが困難なものについては、循環のエリアを広域化していくという、循環資源ごとの「地域循環圏」を構築し、地域活性化につなげていくことが重要です。 中部地方環境事務所では、平成20年度のシンポジウムの開催をきっかけに、平成21年度には小売業や外食業等から排出される事業系一般廃棄物である食品残さを対象とし、事業者の認識とボトルネックから課題等を整理しました。平成22年度からは、モデル事業等を実施し、事業者間、事業者と自治体等の相互の連携・協働を推進し、リサイクルループ構築に係る具体的な課題の解決・対応を行うなど、さまざまな取組を通して、この地方での地域循環圏の構築の取組を進めています。

モデル事業等の実施と検討

○モデル事業等の実施と事業検討(平成22年度、平成23年度)

平成21年度の検討結果を踏まえ、中部地方における地域循環圏の構築に向けた参考事例として、小売業や外食業等からの事業系一般廃棄物を対象にしたモデル事業等を実施し、実施体制の構築に向けた考え方や可能性を具体的に示すとともに、食品リサイクルに関するさまざまな課題解決に向けた検討を行っています。
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○「めぐりふーど」の取組
中部地方環境事務所では、食品リサイクルの取組をより多くの方々に身近に感じていただき、認知度やイメージの向上等を図ることが、食品リサイクルのより一層の普及には不可欠と考えています。このため、食品リサイクルの取組を表す愛称として「めぐりふーど」と、そのシンボルマークを決定しました。

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○イベント情報
中部地方環境事務所では、食品リサイクルをテーマとしたイベントを企画、実施しています。

《環境デーなごやへの参加》

3Rの普及・啓発活動の一環として毎年行われる「3R推進中部地方大会」を今年度は「食品リサイクル」をテーマに、ステージイベント(原田さとみ めぐりふーどトーク/フェアトレード&エシカル・ファッションショー)、展示ブースでの食品リサイクルの取組の紹介及び食品リサイクルを通じて製造された食品の試食などを行いました。

日時:平成23年9月18日(日) 10時~16時
場所:久屋大通公園(愛知県名古屋市中区栄3丁目)

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《「めぐりふーど」を学ぶモニターツアー》

鳥羽地域モデル事業で生産されたマコモダケの収穫体験や試食など、鳥羽の「めぐりふーど」を学ぶモニターツアーを企画し、平成23年11月5~6日に実施しました。
戸田家で宿泊、鳥羽国際ホテルでランチ、マコモダケの収穫体験や塩つくりにも挑戦しました。

《シンポジウムの開催》

小売業や飼料・たい肥を製造する事業者、NPO、行政関係者などを対象に、「めぐりふーど」の推進に向けてシンポジウムを開催しました。

日時:平成23年11月15日(火) 14:00~17:30
場所:名古屋銀行協会 5階大ホール
内容:基調講演、パネルディスカッション等

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《可児市・多治見市の農業祭への出展》

「めぐりふーど」の紹介と岐阜東南地域モデル事業をパネル展示やクリアファイルの配布等を通して実施しました。

◆第30回可児農業祭

日時:平成23年11月19日(土)~20日(日)
場所:花フェスタ記念公園
 

◆多治見市市民農業祭日時:平成23年11月23日(水)

場所:セラミックパークMINO

シンポジウム

食品残さのリサイクルの視点から地域循環圏について考え、この地方での地域循環圏の構築に向けた取組を推進するため、東海農政局、愛知県及び名古屋市との共催でシンポジウムを開催しました。

平成20年度食品残さのリサイクルから地域循環圏を考えるシンポジウム(平成21年3月24日、キャッスルプラザにて実施)
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事業系一般廃棄物を対象とした調査検討

食品リサイクルの中でも取組の遅れている食料品の小売店や外食店から排出される事業系一般廃棄物である食品残さを対象に、この地域での取組を調査検証し、食品リサイクルに関するさまざまな課題解決に向けた検討を行いました。

○基礎調査(平成20年度)

東海3県における食品残さを中心としたリサイクルループの現状や、その課題等についての情報を把握・整理することを目的に、基礎業務を実施しました。
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○詳細調査と課題検討(平成21年度)

昨年度実施した上記の基礎調査の結果を踏まえ、事業系一般廃棄物である食品残さを中心に更に踏み込んで詳細な調査を行い、関係機関等から成る協議会を開催して中部地方における地域循環圏の構築に向けた検討を実施しました。
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家庭からの食品残さの回収実験

三重県伊勢市の協力を得て、家庭から出される可燃ごみに含まれる食品残さを、分別収集により回収して、その内容物の分析を行いました。

○モデル地域での生ごみ回収実験(平成21年度)

平成20年度に実施した基礎調査の結果を踏まえ、家庭から出される可燃ごみのうちの食品残さを対象として、モデル地域を設定した上で回収実験等を行い、様々な環境指標を用いて実験結果の評価を実施しました。
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○モデル地域での生ごみ回収実験(平成22年度)

平成21度実施した上記のモデル地域における検討業務の結果を補足する目的で、回収時期及び対象地域を変えて、内容物の変化や地区による分別回収への協力度を調査する回収実験を行いました。
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