報道発表資料

2017年09月01日

名古屋港におけるヒアリの確認について

平成29年8月30日(水)に愛知県名古屋市港区の名古屋港船見(ふなみ)ふ頭の事業者敷地において同事業者により発見されたアリについて、専門家による種の同定の結果、9月1日(金)に特定外来生物であるヒアリ(Solenopsis invicta)と確認されましたので、お知らせします。 当該ヒアリは、中国・天津港より出港した貨物船にて、愛知県弥富市の名古屋港鍋田ふ頭で陸揚げされ、陸路にて愛知県名古屋市港区の名古屋港船見ふ頭の事業者敷地に運ばれた貨物コンテナ(1個)内部より発見されたものです。 発見時に確認された個体については、すでに全て殺虫処分しており、確認地点周辺や当該コンテナが一時的に留め置かれた地点周辺では、名古屋港管理組合等によりベイト剤(殺虫餌)及びトラップが設置されています。 なお、6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は9月1日現在で11都府県、計16事例です。

1.経緯

8/14  中国・天津(てんしん)から当該コンテナを積載した貨物船が出港。

8/21  愛知県弥富市の鍋田ふ頭に入港。当該コンテナを陸揚げ後、8/30までコンテナターミナルで保管。

8/30  陸路にて鍋田ふ頭から同港船見ふ頭の事業者敷地内へ移動し荷物を搬出。コンテナ内部に約30個体のアリを発見。

事業者が名古屋港管理組合を通じて環境省中部地方環境事務所(以下、中部事務所)に通報。中部事務所職員の指示を受け、事業者が発見した全ての個体を殺虫処分し、確認地点周辺や当該コンテナが一時的に留め置かれた地点周辺にベイト剤及びトラップを設置。

8/31  中部事務所が事業者から入手したアリを確認した結果、ヒアリである疑いがあったため、専門家に同定のためサンプルを送付。

事業者が当該コンテナの燻蒸消毒を実施。その後、事業者と名古屋港管理組合、中部事務所が当該コンテナを確認したところ、当該コンテナ内部で約1,000個体のアリの死骸を発見。中部事務所の指示を受け、事業者が確認地点周辺やコンテナが一時的に留め置かれた地点周辺にもベイト剤、トラップを設置。

9/1   当該アリについて、専門家が、ヒアリであることを確認。

2.今回確認されたヒアリについて

確認されたヒアリは、中国から輸入された貨物コンテナの中で、女王アリ1個体を含む約1,000個体が発見されました。現段階では陸揚げした鍋田ふ頭のコンテナターミナル及び名古屋港船見ふ頭の事業者敷地周辺から発見情報はありません。

3.対応状況

今回名古屋港船見ふ頭で発見されたヒアリは、全て殺虫処分しました。また、ヒアリが確認されたコンテナは薬剤による消毒を実施しました。また、コンテナが一時的に留め置かれた地点の周辺において、事業者、名古屋港管理組合、中部事務所がベイト剤を設置し、目視調査を実施しました。

なお、中部事務所から、愛知県、名古屋市、弥富市、中部地方整備局、港湾管理者に対しては、以下を依頼しています。

・今回ヒアリの混入があったことから、ヒアリが確認されたコンテナの保管場所及びその周辺を利用する関係者に、点検等を適宜実施するよう依頼すること

・今後、環境省等が実施する調査に協力すること

・ヒアリが確認されたコンテナの保管場所及びその周辺を利用する関係者に注意喚起を行うこと

また、環境省は本発見地点周辺において愛知県、名古屋市等と協力し、ヒアリ確認地点の周辺2km程度の調査を実施する予定です。

4.情報提供のお願い

ヒアリは、攻撃性が強く、刺された場合、体質によってはアナフィラキシー・ショックを起こす可能性があります。世界各地に定着がみられることから、一旦定着すれば根絶することは困難となるため、侵入監視により、早期発見、早期駆除により定着前に根絶を図ることが極めて重要です。

地方自治体や駆除業者の方々につきましては、在来種ではないことを確認の上、ヒアリと思われる個体が発見された場合には、管轄区域の環境省地方環境事務所にご連絡ください。

連絡先URL:http://www.env.go.jp/region/index.html

ストップ・ザ・ヒアリ(ヒアリの特徴・生態・駆除方法・刺されたときの対処方法等の参考):

https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/r_fireant.pdf 

  • ヒアリは強い毒を持つため、生きた個体を素手で触らないようにしてください。

○今回発見されたヒアリ

左:女王アリ右:働きアリ左:女王アリ  右:働きアリ

○ヒアリを確認した場所

ヒアリを確認した場所 地図

(参考)現在までのヒアリ確認事例

 本件を含めて全16事例、11都府県

番号

確認地点

確認日

発見状況

兵庫県尼崎市

6/9

コンテナで発見

兵庫県神戸市

6/18

コンテナヤードの舗装面の亀裂で発見

愛知県弥富市

6/30

コンテナ上部で発見

大阪府大阪市

7/3

コンテナヤードの舗装面の亀裂で発見

5

東京都品川区

7/6

コンテナ内で発見

6

愛知県飛島村

春日井市

7/10

コンテナ及び倉庫内で発見

7

神奈川県横浜市

7/14

コンテナヤードの舗装面の亀裂で発見

8

福岡県福岡市

7/21

コンテナヤードの舗装面のくぼみで発見

9

福岡県北九州市大分県中津市

7/24

コンテナ内で発見

10

福岡県福岡市

7/27

コンテナ内で発見

11

愛知県弥富市

8/4

コンテナ内で発見

12

岡山県倉敷市

8/9

空コンテナ置き場の舗装上で発見

13

埼玉県狭山市

8/16

事業者敷地内倉庫で発見

14

広島県広島市

8/24

コンテナヤードに設置していたトラップ及びその周辺の地面で発見

15

静岡県静岡市

8/27

コンテナヤードに設置していたトラップ及びその周辺の地面で発見

16

愛知県名古屋市

9/1

事業者敷地内のコンテナ内で発見

■ 問い合わせ先
環境省自然環境局
野生生物課外来生物対策室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8344
室長   曽宮 和夫
室長補佐 八元 綾
担当   知識 寛之
中部地方環境事務所 野生生物課
直通 052-955-2139
課長   酒向 貴子
専門官  高木 丈子
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