報道発表資料
2011年06月15日
- 結果報告
お知らせ:白山国立公園でのライチョウの再確認について
中部地方環境事務所
平成21年6月、白山国立公園で70年ぶりにライチョウの生息が確認されたことから、環境省中部地方環境事務所では、平成21年度から継続してライチョウの生息確認調査を実施しています。本年度においても、生息調査において、6月1日、ライチョウの成鳥メス一羽の生息を確認しましたのでお知らせいたします。
環境省中部地方環境事務所では、石川県等と連携して、今後も生息状況の把握のための調査を実施することとしています。
また、ライチョウの生息環境や高山植物の保護等の観点から、パトロールを強化するなどにより歩道以外への立ち入りを防止する等、登山者等への指導の徹底を関係機関、地元関係者と連携のもと、実施します。
<再確認の状況>
確認日時
平成23年6月1日(水)午前9時から11時
確認場所
白山(白山国立公園特別保護地区内、国指定白山鳥獣保護区内)
確認個体
ライチョウ成鳥のメス一羽
平成21年6月2日(火)に確認した個体(メス)と同一と考えられる。
確認時の状況
- 天候
- 濃霧・みぞれ
- 行動
- ハイマツ林、落葉広葉樹低木林、風衝地周辺植生一帯で休息と採食行動を繰り返していた。
<調査の成果>
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- 食べ物として、シラタマノキ及びイワイチョウの葉、木本類及び草本類(クロマメノキ、ナナカマド、ベニバナイチゴ)の新芽を採食していることを確認。詳細な植物名については新芽が開葉した後、再度確認
を行う予定。 - ・
- ハイマツ林、岩や小石の多い環境を生活場所としていることを確認。
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- その他、写真撮影、羽根及び糞を採取
<環境省中部地方環境事務所・石川県の今後の対応>
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- 6月中に、現地調査を実施する予定(3日間程度を予定)
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- その後は、環境省中部地方環境事務所、石川県職員等関係者により適宜、現地調査を実施
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- 利用集中期(8/31)終了後、調査結果をまとめて公表する予定
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- また、登山者等に対して、白山及び周辺山岳でのライチョウの目撃情報(過去も含む)についての情報提供をお願いしているところ
- (連絡先)
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環境省白山自然保護官事務所(電話:076-259-2902 担当:瀬川)
石川県白山自然保護センター(電話:076-255-5321 担当:上馬)
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<写真の提供について>
撮影月日
平成23年6月1日(水)
撮影
環境省中部地方環境事務所
素材
写真2枚-電子データが必要な社はお尋ねください。
請求先:下記問い合せ先
<問い合せ先>
環境省中部地方環境事務所 白山自然保護官事務所 担当:瀬川
TEL:076-259-2902 FAX:076-259-2085
<白山におけるライチョウ確認の経緯>
平成21年5月26日 登山者からライチョウの目撃情報
平成21年6月2日 白山で約70年ぶりにライチョウを確認
平成22年8月3日 昨年と同地区において生息を確認
平成23年6月1日 昨年と同地区において生息を確認
別添資料
参考資料[PDF 302KB]