伊勢志摩国立公園 横山ビジターセンター
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神様の森づくり 宮域林は、約1,300年前に伊勢神宮の御用材を切り出す御杣山として定められました。5,446haの森は、伊勢市の面積の約1/4。これまでに約850種の植物の生育が確認されています。
御用材となるヒノキは、宮域林の中で採取された種から育てられます。植え替えを繰り返し、3年間苗畑で育てられた後、宮域林内に植林されます。御用材となるのは、地上から120cmの位置で直径60cmほどに育った、まっすぐなヒノキです。


ヒノキの球果です。
このサッカーボールのような実の中にヒノキの種が入っています。
ヒノキの種とり 苗畑 御用材となるヒノキ
ヒノキの種とりの様子です。宮域林で育てるヒノキは種子を採取する場所がおおむね決められています。 集められたヒノキの種子は伊勢市佐八の苗畑で育てられます。 御用材となる可能性の最も高いヒノキには二重のペンキ、次の候補には一重のペンキで印をつけます。
200年の育林
宮域林はかつて御用材の木を伐り出す山でしたが、その後お伊勢参りの人々を迎えるための薪を切るうちに荒廃した時代がありました。
1923(大正12)年、神域の自然保護とふたたび宮域林から御用材を切り出せることを目指して現在も続く育林事業が動き出しました。200年の育林で御用材となる木は、地上から120cmの位置で直径60cmを超えることを目標としています。
宮域林はヒノキの植林が行われている林でも広葉樹がたくさん生えています。植林したヒノキを育てるために行われる除伐や間伐により、林内が明るいため広葉樹も育つことができます。広葉樹は風に強く、ヒノキを風害から守る手助けもしています。
大正末から昭和初期の宮域林です。大きな木はほとんど見られません。
ヒノキ スギ イチイガシ
ウバメガシ クスノキ ヤブツバキ
宮域林のもたらすもの
宮域林で育林が行われる以前の五十鈴川は、氾濫を繰り返す暴れ川でした。しかし育林のすすんだ1991(平成3)年には1日に486mmの豪雨があっても洪水を起こすことはなくなりました。
これは宮域林での育林が保水力の高い土壌を作り出し、貯水する力が高まったためだと考えられています。また、宮域林は神域としての景観を形作り、針広混交林として多くの動植物の生息空間になっています。
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