ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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上信越高原国立公園 万座

187件の記事があります。

2020年04月22日#STAYHOME ようやく春が近づいてきました♪

上信越高原国立公園 万座 飯島久美子

皆さまはじめまして。

4月に上信越高原国立高原管理事務所に着任しました飯島久美子です。

着任早々、新型コロナウィルスの影響でイベントなどが中止や延期となり、

現場にもなかなか行けない状況ですが、事務所のある嬬恋村周辺の国立公園内の山々の雪解けも進んでおり、事務所周辺でも春の訪れを感じるようになりました♪♪

【嬬恋村三原の桜並木】2020/4/22撮影

通常の開花宣言よりおおよそ1ヶ月遅れて開花。満開まであと少しです!

今週は、万座しぜん情報館にて冬季の風雪から建物を守る為の雪囲いの撤去が予定されています。

3密(密閉した空間、密集した場所、密接した場面)を避け、ひっそりと行われる予定なのですが、

また作業の様子は後々日記で報告できたらと思います!

【万座しぜん情報館】2020/4/14撮影

撮影した数日前に雪が降った為、雪景色です♪春になり雪がみられるのもあと僅かです。

※4/22現在は、新型コロナウィルス感染拡大防止の為、休館中

上信越高原国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

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2020年01月14日今年も盛況、レッツ!パウダースノーシュー

上信越高原国立公園 万座 小林 直樹

1/12(日)に万座しぜん情報館の冬の恒例イベント「レッツ!パウダースノーシュー」に

サポートスタッフとして参加しました。

本年最初のイベントでしたが、今回も盛況でお子さんも含めて12名の参加がありました。

まずは皆スノーシューを装着して準備完了。

そして万座しぜん情報館の館長さんからオープニングの挨拶、

講師やサポートスタッフの紹介、注意事項の説明があります。

【オープニングの様子】

そしてスノーシューハイクのスタートです。

コースは例年通り、牛池周辺の「かたらいの森」を歩きます。

今年は暖冬でどこのスキー場も雪不足に悩んでいますが、

ここ万座も例外でなく、積雪量は例年の半分以下のようです。

牛池周辺でも笹や木道が雪の上に出ている場所が多く見られます。

【笹や木道があらわになったスノーシューハイキングのコース】

 

参加者の皆さんは講師の解説に耳を傾けながら、例年とは異なる万座の冬景色や

動物の足跡を見ながら、森の中の散歩を楽しんでいました。

また、途中で一休みしてのティータイムでは暖かいココアとお菓子を堪能しました。

【講師の解説に耳を傾ける参加者】      【ティータイムを楽しむ参加者】

 

体が暖まってからまた歩き始めます。

そしてコース中最大の巨木の前で記念撮影です。

【記念撮影】

最後は急坂の登りで皆さん四苦八苦しましたが、無事に終点にたどり着きました。

【終盤の急坂に挑む準備】

約2時間半のハイキングを終え、参加者の皆さんには

とても楽しかったと言っていただきました。

「レッツ!パウダースノーシュー」は、2/9(日) と 3/15(日) にも開催されます。

その頃には雪が増えてまた違った景色が見られるかもしれませんね。

万座や草津方面にお越しの際は温泉とセットで是非ご参加ください!

※万座しぜん情報館HP:http://www.manzanc.jp/event

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2019年11月19日子どもパークレンジャー、浅間山で大活躍!

上信越高原国立公園 小林 直樹

11/16(土)に上信越高原国立公園浅間地域で子どもパークレンジャーを開催しました!

今回の舞台は、東京大学地震研究所の「浅間火山観測所」と「小浅間山」。

浅間火山観測所は昭和初期に建てられた80年以上の歴史のある施設で、長年浅間山の火山研究の拠点となってきました。現在は常駐の研究員はおらず、博物館化が進められています。

NHKのブラタモリで浅間山が取り上げられたこともあってか、浅間山麓6市町村の小学生が24人も参加してくれました。

最初に環境省の万座自然保護官からレンジャーの仕事や国立公園についての説明を受け、子どもパークレンジャーとしての任命式が無事に執り行われました。

まずは観測所の施設見学からスタート。

東京大学の先生に、普段は入れない施設内の各部屋を特別に案内してもらいます。

いろいろな噴石、巨大な火口の写真、歴代の火山観測機器、軽石が降り積もっている地層など、浅間山に関する資料の説明に、子どもたちは熱心に聞き入っていました。

【浅間火山観測所】               【任命式の様子】

   

【観測機器や露頭の地層の説明に聞き入る子どもたち】

         

そしていよいよ野外学習!

班ごとに分かれ、観測所脇の登山道から小浅間山(1,655m)の山頂を目指します。

途中、インタープリターが地形や動植物など、浅間山の自然について解説しながら、

みんなで励まし合いながら急斜面もどんどん登っていきました。

登山が初めてという子もいましたが、45分程で全員無事に小浅間山山頂に到着。

浅間山が目の前にそびえ、反対側には軽井沢の町や遠くの山々が見えて絶景です。

天気もよかったので、みんなで山頂でランチを食べました。

【野外活動に出発】               【鞍部から望む小浅間山】

  

【インタープリターによる解説】         【小浅間山山頂で記念撮影】

  

下山後は再び観測所に戻り、東京大学の先生から火山に関する講義を受けた後、まとめの壁新聞作りと発表です。

大学の先生の講義は、小学生にはちょっと難しかったかな?

でも壁新聞には1日で学んだ火山のことや国立公園のことがしっかりとまとめられていました。

最後にレンジャーに報告して全プログラム終了です。

【火山に関する講義】              【班ごとに分かれて壁新聞作り】

  

【壁新聞の発表】                 【レンジャーへの報告】

  

子どもパークレンジャーの活動を通して、浅間山の火山と自然について学んだ子ども達。

8月に小規模な噴火をした浅間山ですが、その後は安定して噴火警戒レベルも1に下がりました。

今回の活動場所は浅間山の火口から約4km離れており、噴火警戒レベル1や2では規制区域外です。

火山には噴火など危険なこともあるけど、おいしい野菜や温泉、素晴らしい景色や自然といった恵みもあります。

また、気象庁や大学の専門家などが日々火山観測をして見守ってくださっています。

そんな浅間山の麓に住んでいるということを誇りに思い、大人になっても浅間山の自然や国立公園を大切にしてもらいたいです。

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2019年10月08日TSUMAGOI Hoku! Hoku! Marché, 大盛況!

上信越高原国立公園 万座 小林 直樹

嬬恋村は日に日に秋が深まってきており、山の上の方は木々の葉が色付きはじめています。

そんな穏やかな日曜日、鹿沢インフォメーションと鹿沢園地で嬬恋村主催のイベント

TSUMAGOI Hoku! Hoku! Marché」(嬬恋ほくほくマルシェ)が開催されました!

嬬恋村では大学等と連携して農業と観光を基軸にした地域づくり事業として昨年

「キャベツーリズム研究:キャベツ(農業)×観光(ツーリズム)の造語」を立ち上げました。

キャベツーリズム研究会は、農業、観光業、商業、地域おこし協力隊、地域づくり団体など

さまざまな関係者で構成されており、環境省万座自然保護官事務所も参加しています。

昨年この研究会でメンバーから「マルシェ」イベントのアイデアが出されたこと、

そして今年は上信越高原国立公園が制定から70周年の年でもあること。

これらが合わさって、国立公園内の環境省施設である鹿沢園地を舞台に、

ここの豊かな自然と地域のさまざまな魅力をPRするイベントが初めて開催されることとなりました。

【マルシェのポスターとエントランスのデコレーション】     

 

会場では出店者がそれぞれ自慢の食品や農産品、その他商品をテントやキッチンカーで販売します。

同時に鹿沢インフォメーションセンター内では、上信越高原国立公園や吾妻郡の写真展を開催。

また、環境省レンジャーとパークボランティアによる園地内ガイドウォーク、

オリエンテーリングやクラフトなども行われ、鹿沢園地全体を楽しめる内容となっています。

来場者にはもれなくジャガイモが配られ、その場で焼いてじゃがバターにしてほくほく食べるもよし、

そのまま持ち帰ってもよしということで好評でした。

【キッチンカーやテントを使った出展】  

  

【インフォメーションセンター内の写真展】   【園地内をガイドするパークボランティアと参加者】

  

来場者は子どもからお年寄りまで様々で、地元の方もいれば遠方から来られた方もいて

鹿沢園地は今までにないほど大賑わいとなりました。

フリーテントサイトにはラグやハンモック、白樺の丸太のベンチなどを配置したので、

ここで食べたり寝たり読書したりと、みなさん思い思いにこの鹿沢の自然を楽しんでいました。

【屋外で読書を楽しむ子どもたち】        【屋外でくつろぐ人々】

  

そして会場の各地では、アイリッシュ・ミュージックバンドのライブ演奏が行われ、

屋外での素敵な演奏に来場者は聴き入っていました。

【アイリッシュ・ミュージックのライブ演奏と観客】

結局、朝から続々とお客さんが訪れ、1日で約500人の方に来ていただくことができました。

地元の方から「こんな素敵な場所があったなんて初めて知ったわ」と言われるなど、

なかなか認知されていない国立公園の魅力を知っていただくきっかけにもなったようです。

今回は、国や村といった行政だけでなく農家さんや主婦、宿泊業者や飲食店、デザイナーなど、

普段の仕事上ではあまり関わりの少ない人達や年齢の異なる人達が集まって知恵を出したことで、

この地域に新鮮な風を吹き込み活気が生まれたのではないかと思います。

キャベツーリズム研究会では来年度以降も引き続きイベントの開催を計画しています。

ぜひ今後もみなさんに地元の自然や国立公園を活用していただきたいです!

※鹿沢インフォメーションセンター http://www.kazawa.jp/

※嬬恋ほくほくマルシェ https://www.vill.tsumagoi.gunma.jp/soshiki/sogoseisaku/hokuhokumarche.html

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2019年09月20日湯ノ丸山の登山道の整備作業をしました!

上信越高原国立公園 万座 小林 直樹

今回は登山道整備のお話です。

湯ノ丸山は長野県東御市と上田市、群馬県嬬恋村にまたがる標高2,101mの山で

初夏にはレンゲツツジが咲き誇り、秋は紅葉も美しいためシーズン中はとても利用者が多く、

地元の人たちにも親しまれています。

その登山道の一部は環境省が直轄管理しているのですが、雨が降ると水が流れる場所がなく、

ぬかるんでしまう場所がいくつかあります。

登山靴が泥で汚れるのは不快ですよね......

そこで今回、維持管理協定を結んでいる東御市と嬬恋村の職員にも協力いただき、

ぬかるんだ際の足置き場を配置する整備作業を行いました。

レンゲツツジ保存会で事前に伐採されたカラマツやシラカバから丸太の輪切りを作っていただき、

まずは皆で手分けして補修箇所まで輪切りを運びました。

丸太が予想以上に大きくて重いため、車から作業場所まで何往復もしなければなりませんでした。

そして人の歩幅を想定して配置、調整して土を掘って輪切りの丸太を埋め込みます。

【輪切りの丸太を埋め込む作業】

 

土も硬く、掘ると笹の根がたくさんあって骨の折れる作業です。

最後に丸太の周りの土を突き固めて完成です。

【長い場所は1箇所に十数個配置しました】

以下は補修箇所のbefore/afterの写真です。

【補修前:降雨後の状況】          【補修後の状況】  

 

今回の整備は専門的な工事ではなく、手近にある資材を使って簡易的に行ったものですが、

少しでも登山者の皆様が快適に国立公園を楽しんでいただくお役に立てば幸いです。

皆さんもぜひ一度、湯ノ丸山に登ってみませんか!

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2019年08月11日上信越高原国立公園指定70周年イベント、篭ノ登山登山

上信越高原国立公園 万座 小林 直樹

山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する祝日「山の日」である8/11、

鹿沢インフォメーションセンター主催の上信越高原国立公園指定70周年イベント

「篭ノ登山(かごのとやま)登山」にサポート・スタッフとして参加しました。

篭ノ登山は、浅間山の西に位置する標高2,227mの山です。

数日前に浅間山が小規模な噴火をしましたが、人や建物に被害はなく、

篭ノ登山は浅間山の火口から6kmほど離れており、噴火の影響はなく安心して登れます。

各地から計8名の方々に参加いただき、数名のパークボランティアの方がサポートしました。

【出発前の開会式】

登山前にウォーミングアップとして登山口近くの池ノ平湿原を散策します。

池ノ平湿原は標高2,000mに位置する湿原で、この時期は様々な高山植物や

高山蝶を見ることができます。

【ヤナギランやニッコウキスゲなどの高山植物が見頃】

【スタッフのインタープリテーションを聞きながら散策を楽しむ参加者】

湿原散策の後は、登山口から東篭ノ登山の山頂を目指して本格的な登山開始です。

樹林帯から岩場、そして急登を登ります。

【カラマツの樹林帯】

【岩場の登山道】

天気もよく、麓の景色もよく見えます。

時折吹く風も爽やかです。

そして最後の急登を登り切ると東篭ノ登山の山頂に到着!

登山口から約1時間の登り、お疲れ様でした。

【山頂での記念撮影】

山の日ということもあって山頂は大賑わいでした。

【賑わう山頂】

山頂でゆっくり昼食をとり、下山は来た道を引き返して

昼過ぎに全員無事登山口に到着しました。

浅間山の噴火警戒レベルは3なので、前掛山や黒斑山などは立入禁止ですが、

篭ノ登山、湯ノ丸山、高峰高原など周辺地域は通常通り楽しんでいただけます。

詳しくは、気象庁や各自治体のHPをご確認ください。

http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/306.html

皆さんも夏の登山や高山植物観察にぜひ訪れてみてください!

、「に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」

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2019年06月26日湯ノ丸山、満開のレンゲツツジと森の妖精

上信越高原国立公園 万座 小林 直樹

6/26(水)、梅雨の晴れ間を狙って湯ノ丸山の登山道の巡視に行って来ました。

この時期、湯の丸高原は天然記念物のレンゲツツジが見頃を迎え、多くのハイカーが訪れます。

一目60万株とも言われるレンゲツツジと牧場の牛がハイカーを迎えてくれます。

【満開のレンゲツツジ】

【レンゲツツジをバックにくつろぐ牛達】

【レンゲツツジ群落を散策するハイカー】

そして登山道添いには様々な高山植物も花を咲かせています。

【ウマノアシガタ】

【イワカガミ】

湯ノ丸山(南峰)の山頂に着くと大勢の登山者が景色を眺めながら

お昼を食べています。

【湯ノ丸山山頂から烏帽子岳を望む】

南峰から北峰へ向かい、更にその先の角間峠を目指します。

【湯ノ丸山北峰の山頂】

しかし出発が遅かったこともあり、角間峠まで行く

時間がないと判断、残念ながら北峰の少し先で引き返すことにしました。

とその時、登山道脇の茂みから何か小さな動物が出てきました。

森の妖精:オコジョです!

【体長15cmほどのオコジョ】

そして私の足下を走り回ります。

人なつっこくてとてもかわいいですね。

オコジョは見かけによらず結構気性が荒いようで

自分より大きな相手を襲うこともあるそうです。

でもやっぱり見た目はかわいいの一言につきますね!

皆さんもレンゲツツジやこのかわいい森の妖精に出会える

湯ノ丸山をぜひ訪れて見ませんか?

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2019年06月10日高山蝶を守る会パトロール

上信越高原国立公園 万座 小林 直樹

皆さんは高山蝶をご存じでしょうか?

高山蝶は、本州中部以北の高山およびその近傍の渓谷、高原などに限って分布する一群の蝶類で、

現在では一部の地域でしか見ることができなくなってしまいました。

群馬県では、浅間山系に生息するミヤマシロチョウ、ミヤマモンキチョウ、ベニヒカゲの

3種が県指定の天然記念物となっています。

中でもミヤマシロチョウは浅間山系の湯ノ丸山周辺にのみ生息しており、

車で行ける場所で見れるのは日本でもこの地域だけになっています。

【ミヤマシロチョウの成虫 写真:浅間山麓国際自然学校様提供】

6/6(木)、嬬恋村高山蝶を守る会の会議とパトロールに参加しました。

この会の会員が実施する保護パトロールは群馬県から委嘱を受けて実施しており、

主に湯ノ丸山周辺のミヤマシロチョウなどの巣や幼虫、成虫をモニタリングし、

成虫が飛び交う夏には一般向けに観察会も開催しています。

まずは営巣地に向かって山を登ります。

このあたりはレンゲツツジ群落も有名ですが、あと1週間ほどで開花しそうです。

同じくツツジ科のミネズオウも咲いています。

【開き始めたレンゲツツジのつぼみ】

【ミネズオウ】

現地に着くと早速モニタリングしているメギの木を調査し、

蝶の巣や幼虫を探し、見つけたら数をカウントして記録します。

すると早速、巣が見つかりました!

中に幼虫もいるようです。

【メギの木の巣】

かなり山の中を上に行ったり下に行ったり歩き回り、

全てのモニタリング対象の木をチェックします。

【モニタリングの様子】

そしてついにいくつかの木で幼虫も見つけました。

元気にメギの葉を食べています。

【ミヤマシロチョウの幼虫】

しかし、あるメギの木はほとんどの葉っぱを幼虫が食べ尽くしてしまい、

もう食べる葉がありません。

そうなると幼虫は食べ物がな無くなって死んでしまいます。

こういう場合は、巣と幼虫を別のメギの木に移す必要があります。

巣は枝ごと切って新しい木に固定、幼虫は新しい木に手で連れて行きます。

※この作業は県の許可を得て行っています。

【新しい木に移された巣】

これで安心、幼虫たちは新しいメギの葉っぱを必死に食べていました。

こうしてみんなに見守られながら成長した幼虫たちは、もうしばらくすると蛹になり、

7月中旬位には成虫となってこのあたりを乱舞することでしょう。

【高山蝶保護の看板を確認するメンバー達】

来月には、この湯ノ丸山で以下のとおり「高山蝶の観察会」が行われます。

皆さんもぜひ参加してみませんか?

【概要】

日時:7月15日(月・祝)午前9時~正午頃

集合:湯ノ丸山 地蔵峠駐車場

講師:日本チョウ類保全協会 代表理事 松村 行栄 先生

参加費:無料

申込先:嬬恋村高山蝶を守る会事務局(嬬恋郷土資料館内)

※ 本観察会に関するお問い合わせ・申し込みは、以下までお願いいたします。

 「嬬恋村高山蝶を守る会事務局」 TEL/FAX 0279-97-3405

(嬬恋郷土資料館内)

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2019年05月21日わくわく万探ツアー 『サンショウウオを探しにいこう』

上信越高原国立公園 小林 直樹

5月19日(日)、万座しぜん情報館主催のイベント:わくわく万探ツアー

『サンショウウオを探しにいこう』にサポートスタッフとして参加しました。

子ども達にも人気のサンショウウオツアーですが、

今回は香港から来られたご夫婦も含め、大人6人が参加されました。

万座には主にクロサンショウウオとハコネサンショウウオの2種類が生息していますが

この時期は産卵のため、水場に集まって来ます。

まずは止水性(池で産卵する)のクロサンショウウオを探しに山の中の池を目指します。

【森の中の池を目指す】

万座しぜん情報館の館長さんから説明を受け、早速池の周囲の

木の周りや笹の下の水の中のクロサンショウウオを探しまわります。

【館長さんの説明を受け、サンショウウオ探しの準備にかかる】

しかししばらく探しますがなかなかクロサンショウウオは見つかりません。

今度は館長さんが網を使って池の淵の水の中を探しました。

【網を使っての捜索】

それでもクロサンショウウオは発見できません。

かわりに網の中にはたくさんのヤマアカガエルの卵が入っていました。(笑)

【とろとろのヤマアカガエルの卵の手触りを味わう】

結局ここではクロサンショウウオは見つかりませんでした。

今年は雪解けが遅かったせいかまだ産卵に来ていないのでしょうか?

気を取り直して今度は流水性(川で産卵する)のハコネサンショウウオを探しに

少し離れた沢に移動しました。

ここでも館長さんの手ほどきを受け、ひとりずつ小さい網で石の下や

落ち葉の下の水をすくってハコネサンショウウオを探します。

【沢を登りながらハコネサンショウウオを探す】

しばらくするとあちこちで「いた!」、「見つけた!」と次々に歓声が上がります。

【見つかったハコネサンショウウオ】

とてもかわいいですね。

結局、まだ生後まもないものから数センチのものまで様々なサイズの

ハコネサンショウウオがたくさん見つかり、参加者の皆さんも大満足。

とても貴重で楽しい経験をしたと言ってくださいました。

サンショウウオは、涸れることのない水辺と、ひんやりした森の

両方がセットになっている場所でしか生きられません。

まさに万座の森の池や沢がサンショウウオ達にとっては貴重な「棲家」のようです。

見つけたサンショウウオは、みんなで観察してから、全て無事に沢に返しました。

これからも「生きた化石」として万座で生き延びていってくれるでしょう。

皆さんも次回ぜひサンショウウオを探しに万座の森に出かけてみませんか!

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2019年04月24日志賀草津道路(国道292号)待望の全線開通!

上信越高原国立公園 万座 小林 直樹

4/19(金)、群馬県草津町と長野県山ノ内町を結ぶ国道292号、通称「志賀草津高原ルート」が

冬季閉鎖の解除に合わせて全線開通しました。

草津白根山の火山活動により、これまで一部区間が通行止めとなっておりましたが、

今回、道路管理者の群馬県が例外的に全線開通することを認めました。

ただし、湯釜付近は噴火警戒レベル2が継続されていることを踏まえ、

湯釜から半径1km範囲の通行は、日中、屋根付きの車のみ(バイクや自転車、オープンカーは不可)。

駐停車は禁止で、徒歩での立ち入りもできません。

また、安全対策として草津白根レストハウスなど3箇所に監視員が配置され、

現場の天候が悪化した場合や振動や異臭などの異常が見られた場合等は、通行止めになります。

開通を前に、長野県側、群馬県側でそれぞれ式典が開催されました。

【長野県側の式典】

【群馬県側の式典】

【除雪式】

【除雪車による最後の除雪】

除雪式が終わるといよいよ開通です!

朝早くから10:00の開通を待って並んでいた約100台もの車が、次々とスタートしました。

【草津の天狗ゲート前】

草津白根山周辺の雄大な景色をドライブしながら楽しめます。

今年は麓では比較的雪が少なかったようですが、高原ルート沿いには大量の雪が残っており、

春にしか見られない名物「雪の壁」は、山田峠付近で約6mもありました。

【草津白根山】

【雪の壁】

そして最後に、県境である渋峠で長野県側、群馬県側の関係者が集合し、祝賀会が開催されました。

【祝賀会】

高原ルートの開通は地元の人々の悲願で、観光にも大きな影響を与えます。

GWをはじめ、多くの観光客がこの景色やそれぞれの温泉を楽しみに通行することでしょう。

しかし一方で、草津白根山の火山活動は続いており、安全対策の徹底や

「火山を通行する」という利用者の意識も重要です。

皆さんもルールを守った上で、ぜひこの素晴らしい景色を堪能しにお越しください!

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