ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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伊勢志摩国立公園

108件の記事があります。

2016年07月14日出前授業@神明小学校

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

7月5日に志摩市立神明小学校で出前授業を行いました。

レンジャー活動を体験したり身近な自然の季節変化を記録したりする活動を

今年度いっぱいかけて行います。

 

はじめに伊勢志摩国立公園やレンジャー活動についてのお話しをさせてもらい

その後、全員を「神明小レンジャー」に任命しました。

ミッションは「校庭の樹木を調べて、季節の変化を記録し、それらを伝える」です。

 

早速校庭の「松林」に出掛けて樹木を観察しました。

葉を触って感触を確かめたり、においをかいだり、形を記録したりします。

 

今回は6種類の樹木について観察と記録をしました。

 

神明小レンジャーでは、校庭の樹木を調べた成果をもとに

樹名板を作成する予定です。

どんな作品ができあがるか今から楽しみです。

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2016年07月05日出前授業@神社幼稚園

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦

6月23日に伊勢市立神社幼稚園で出前授業を行いました。

この幼稚園では昨年度も出前授業を行わせていただいています。

今回は室内で国立公園、レンジャーの仕事等についてレクチャーをした後、

一緒に船に乗って自然観察に出掛けました。

 

今回乗る船は今では珍しい「木造船」です。

例年幼稚園の野外プログラムで利用しているもので、

木で出来ており重たいため安定しているのが特徴だそうです。

 

この日はあいにく小雨が降る中でしたが、

カワウ、アオサギ、トビ、カルガモ、コアジサシ、イソヒヨドリ

などの野鳥を観察することが出来ました。

伊勢志摩国立公園は人の生活圏を含み、多くの人が住んでいます。

そんな国立公園だからこそ、住民の理解・意識が重要で、

子どものころから国立公園の自然に興味を持ってくれれば良いと思います。

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2016年06月16日カヤックで行く!リアス海岸調査隊!!

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦

6月11日に海岸漂着ごみ普及啓発事業の一環で

「カヤックで行く!リアス海岸調査隊!!」という体験プログラムを行いました。

梅雨のまっただ中でしたが参加者の日頃の行いが良いのか当日の天気は晴れ。

少し暑いくらいで絶好のマリンスポーツ日和となりました。

 

はじめに参加者の子どもたちを「子どもパークレンジャー」に任命し、

一緒に英虞湾の調査へ出発です。

シーカヤックはほとんど全員が初めてでしたが、

すぐに慣れて自由にスイスイと水面を動けるようになりました。

 

リアス式の入り組んだ海岸線を眺めたり、

ヒトデやカキ、飛び跳ねるイワシの群れなどを観察したりして、

無人島に上陸します。

無人島では海岸の漂着ゴミ清掃を行いました。

一見するときれいな海岸にもたくさんのゴミが漂着しており、

わずか15分ほどで下の写真のようなゴミが集まりました。

 

無人島からの帰りは真珠貝の養殖いかだを見学させてもらいました。

英虞湾は波がおだやかで水がきれいだからこそ真珠の養殖が行えることを知りました。

 

今回のプログラムで「知る」、「守る」の活動を一緒に行った子どもたちには、

家庭や学校に戻ってからこの日の体験を「伝える」活動をしてもらいます。

これからもパークレンジャーの仲間として自然を守る活動を続けてほしいです。

 

  

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facebookページ「伊勢志摩国立公園 近畿自然歩道歩いてみよう」

近畿自然歩道や周辺の自然情報等を掲載しています。

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2016年06月01日南伊勢町押淵の湿地

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦

度会郡南伊勢町の押淵地区には広大な湿地があります。

ここは1999年に50種類以上のトンボが確認されたトンボの楽園で

当時は希少な水生植物も多く生育していました。

 

しかし最近では環境が変化してきており、

なんとかこの湿地を守りたいと地域の方々から声が上がりました。

先日、少しでも力になれればとの思いから、

伊勢志摩国立公園パークボランティア連絡会による

現状の調査を行いました。

 

ここには三重県では絶滅が危惧されるヒメコウホネの群落が点在しています。

黄色い花の咲いている緑の丸い葉がヒメコウホネです。

 

数年前は一面に広がっていたヒメコウホネの群落が、

現在では他の草や樹木に覆われてしまっているところがあります。

 

ニホンカワトンボです。水路沿いにたくさん見られました。

まだ、ほかのトンボ類の発生時期には少し早かったかもしれません。

 

写真の手前側はハンゲショウの群落です。

これが真っ白に変わると思うとすばらしい景観です。

 

現在この湿地では、湧水の減少による乾燥化と植生の遷移が進み、

かつての景観は失われ、またトンボや水生植物などにとっても

環境は悪化しているものと思われます。

さらに、外来種の侵入も問題になっています。

 

6月29日には地区の方による草刈り作業が行われ、

パークボランティアも参加協力しました。

 

湿地の環境を維持していくためには、定期的な撹乱も必要です。

かといって洪水を起こすわけにはいきませんので、

今後は人の手で管理することが必要となってきます。

この貴重な湿地の価値をなるべくたくさんの方に知ってもらい、

保全する力につなげたいと思っています。

 

 

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2016年05月18日カエルサミット

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

伊勢志摩国立公園は5月26・27日に開催される「伊勢志摩サミット」を目前に、

大変注目を集めています。

サミットの会場が一望できる横山展望台には、

平年の2倍くらいの人が訪れ、にぎわっています。

 

そんな横山展望台のふもとにある横山ビジターセンターでは

ただいまカエルの話題で盛り上がっています。

ちょっとした「カエルサミット」のようです。

 

横山展望台に隣接する創造の森横山では

毎年パークボランティアがアカガエルの産卵調査をしていますが、

ここではアカガエルだけでなく、トノサマガエル、シュレーゲルアオガエル、

ツチガエルなどが生息していて、

今が水辺のカエル類の最もにぎやかな季節です。

 

これはニホンアカガエルのオタマジャクシです。

背中に2つの黒い点があるのが特徴です。

2から3月頃に誕生したので、かなり大きくなっています。

 

これはシュレーゲルアオガエルのオタマジャクシです。

卵は白い泡に包まれていますが、

発生が進むと降雨の刺激で卵からオタマジャクシが脱出します。

ケースの中で霧吹きの水を吹いたところ一斉に出て来ました。

 

これはトノサマガエルです。

たぶん雌雄のカップルだと思って

同じケースで同居してもらっています。

 

これはツチガエルです。

ツチガエルは初夏から秋までが繁殖期で、

オタマジャクシで冬を越すこともあるカエルです。

 

知れば知るほど面白いカエルの世界、

みなさんも伊勢志摩を訪れる機会があったら

ちょっとのぞいてみて下さい。

 

 

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2016年04月21日新緑の彩り

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

伊勢志摩国立公園では新緑の季節を迎えています。

落葉樹も、常緑樹も、新たな葉を芽吹き、

山々の景観も立体的に見えて私は一番好きな季節です。

 

横山園地芝生広場から見た横山の南斜面です。

もこもことした新緑の木々が美しいです。

 

新緑とは言っても、緑ばかりではありません。

アカメガシワの新葉は、その名の通り赤いのが特徴です。

 

クスノキも新葉の色が緑ばかりではありません。

黄色や赤色の葉もあります。

 

シャリンバイは古い葉が赤く紅葉します。

照葉樹は今が紅葉・落葉の季節なのです。

 

横山展望台からの景観はリアス海岸が象徴的ですが

山の木々が美しいこれからの季節は特におすすめですよ。

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2016年03月22日出前授業@成基小学校(5回目)

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

3月8日に志摩市立成基小学校で出前授業を行いました。

4年生の理科の時間に学校近くの四季の自然を記録し、

「成基小レンジャー」になることを目指してきましたが、

今回が最終回の授業です。

 

始めに、これまで記録してきた四季の自然を児童が発表してくれました。

こちらが思い描いていた以上に四季の特徴をしっかりと捉えており、

自然は四季の変化を通じて繰り返していくということも伝わっていました。

 

しかし驚いたのは「自然は必ずしも同じには繰り返さない」

ということを児童たちが発見し、発言したことです。

その要因に迫るにはもっと学年を重ねなければなりませんが、

教科書通りの自然が必ずしもあるわけではないことを

「記録する」という作業を通して自然に学べていたことは

とても価値のあることだと思いました。

 

この日の授業ではレンジャーからも「絶滅危惧種」について

ちょっとだけ紹介させてもらいました。

 

そして、先日6年生の授業で見つけたホトケドジョウを

4年生と一緒に探しに行くことにしました。

 

泥だらけになりながらも約10匹のホトケドジョウを確認しました。

 

川ではイシガメを見つけました。

ホトケドジョウと同じく、日本にしか生息していない固有種です。

 

教室に戻ってから今日の発見を記録しました。

 

5回の授業を終えた全員を正式な「成基小レンジャー」として任命しました。

それぞれ任命証に「レンジャーの誓い」を書き込んで、発表してもらいました。

 

成基小では昨年も4年生5人をレンジャーに任命していますが、

成基小学校は今年度で閉校になってしまいます。

私が成基小で出前授業をさせてもらうのもこれが最後です。

 

成基小レンジャーたちには新しい学校に行っても

自分の住む地域への誇りを忘れずに

更に頑張ってほしいと思いました。

一年間どうもありがとうございました。

 

 

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2016年03月18日出前授業@越賀小学校(5回目)

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦

3月2日に志摩市立越賀小学校で出前授業を行いました。

4年生を対象に学校近くの海岸で四季の自然を記録してきましたが、

今回はそれらのまとめの授業です。

 

まとめ方は志島小学校と同じく模造紙を使って、

写真やコメントを書き込んでいきます。

レンジャーの活動として「伝える」ことを意識して

これまでの活動をふりかえりながら行いました。

 

志島小学校ではグループに分かれて作業しましたが、

越賀小学校は人数が少ないため、

みんなで協力して仕上げていきました。

 

春は磯の生きものを観察しました。

 

夏は海浜植物について調べました。

 

秋は漂着物を調査しました。

 

冬は海藻の調査でした。

 

最後に7名の児童全員を

正式な「越賀小レンジャー」として任命しました。

これから越賀の自然を守るレンジャーの仲間として活躍してほしいです。

 

今回作成した作品はしばらく学校で掲示した後、

横山ビジターセンターの館内にも展示する予定です。

たくさんの方に越賀の自然の良さを伝えてほしいと思いました。

 

 

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2016年03月11日出前授業@志島小学校(5回目)

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦

2月29日に志摩市立志島小学校で出前授業を行いました。

4・5年生を対象に春、夏、秋、冬と4回にわたって調査した

学校近くの海岸の自然の記録をまとめて発信します。

これまでレンジャー活動として「調べる」「記録する」を実践してきましたが、

今回は「伝える」の活動になります。

 

校長先生の指導により模造紙に写真を貼り付けて

コメントや感想を書き込んでいきました。

「どんな内容だったかな?」「この植物の名前は?」

こういったときに過去の記録が生かされるのです。

 

春は海浜植物の観察を行いました。

 

夏は磯の生きものを観察しました。

 

秋は漂着物について調べました。

 

冬は海藻の調査でした。

 

4回の調査と「伝える」ためのまとめを頑張った全員を

正式な「志島小レンジャー」として任命しました。

これからも志島の自然を守っていってもらいたいです。

 

今回作成した作品はしばらく学校で掲示した後、

横山ビジターセンターにも展示させていただく予定です。

ぜひたくさんの方に志島の自然の良さを知ってもらいたいと思いました。

 

 

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2016年03月02日出前授業@成基小学校(6年生)

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

2月16日に志摩市立成基小学校の6年生を対象に出前授業を行いました。

成基小学校では昨年度から4年生の理科の時間に授業をさせていただいていますが、

現在の6年生には初めてのレンジャーとの活動になります。

 

始めに教室で国立公園やレンジャーの仕事について話をしました。

レンジャーが調べている希少生物のひとつに「ホトケドジョウ」があります。

ホトケドジョウは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧ⅠB類(EN)に、

三重県のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に記載されている生物です。

この成基小学校の周辺にもホトケドジョウが生息しているのか、

実際に探しに行くことにしました。

 

まずは流れのある川で調査です。

水はかなり冷たかったのですがみんな元気!

長靴が水没しても平気で生きもの探しをしていました。

 

ここではテナガエビやトンボのヤゴ、カワゲラの仲間などが見つかりました。

 

次に田んぼの横にある小さな水路を探します。

 

ニホンアカガエルの大きな卵塊を見つけました。

 

最後に休耕田の湿地を探してみました。

 

ここでついにホトケドジョウを発見!

みんなには初めて見るホトケドジョウでした。

 

教室に戻ってから今日見つけた生物をスケッチして記録しました。

ホトケドジョウとの出会いが6年生の児童たちにとって、

地域を誇りに感じるきっかけになれば良いと思いました。

 

 

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