ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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白山国立公園 白山

218件の記事があります。

2017年06月20日白山パークボランティアの皆さんと甚之助避難小屋をきれいにしてきました!

白山国立公園 大石佳織

こんにちは。
白山自然保護官事務所がある白山市白峰は、今日は朝から蒸し暑いです。
白山もかなり雪が減ってきましたが、それでもまだまだ雪があります。

御前峰からの別山

(白山 御前峰からの別山。6月15日撮影)
※まだ夏山シーズンではありませんのでアイゼン等の装備が必要です。ご注意ください!

ところで、みなさんは国立公園の「PV」ってご存知ですか?
プロモーションビデオ?パブリックビューイング?
いえいえ、どちらでもありません。
ずばり「パークボランティア(Park Volunteer)」の略です!

5月24日の記事でパークボランティアの活動を私は何気なく紹介してしまいましたが、「そもそもパークボランティアって何だろう?」と思った方もいたのではないでしょうか。

パークボランティアとは国立公園で自然観察会等の解説や美化清掃、登山道の簡単な修繕などの活動をボランティアで行う人のことで、全国26箇所の国立公園でなんと1500人以上が活躍しています!(平成24年のデータ。詳しくは環境省ホームページのパークボランティアのページをご覧ください。)

白山国立公園にもパークボランティアがいて定期的に活動を行っており、6月10日にも夏山シーズンに向けた準備のための活動がありました。
この日は降水確率70%というテンションの下がる予報でしたが、白山大好きなパークボランティアの皆さんは張り切って活動してくださいましたよ!

作業は「看板の設置」と「甚之助避難小屋の清掃」等だったため、看板やインパクトドライバー、シャベル、ほうき、トイレ用ブラシ、掃除用の水など様々な装備を担いで出発しました。
作業に向かうパークボランティア

(作業に向かうパークボランティアの頼もしい背中。6月10日撮影)

石川県白山市側から白山へ登る砂防新道の途中には、登り専用道と下り専用道が設定されているため、夏山シーズン前に登山者の方が間違えないように看板を設置しています。
看板設置の様子

(看板の設置。6月10日撮影)
毎年活動しているパークボランティアの皆さんは慣れたもので、素早く看板を設置していきます。うかうかしていると写真を撮りそこなうほど...。


看板の設置が終わると標高1,970m付近にある甚之助避難小屋に登り、小屋と冬期トイレの清掃・整頓に取りかかりました。
床は拭き掃除もします。
(薄暗い小屋の中でもテキパキと作業を進めます。)
作業はあっという間に終わり、小屋もトイレもきれいになりました。

白山には、パークボランティアの皆さんを含めて白山を愛してやまない人が本当にたくさんいて、それぞれ深い想いをもって活動されています。白山のことを全く知らずにこの地にやってきた私ですが、新しい場所を訪れるたびに「白山大好き」という方の気持ちがわかっていきます。

白山をまだ訪れたことのない方も、もう訪れたことがあるという方も、今年の夏はまだ知らぬ白山の魅力を見つけに来てみませんか?

※パークボランティアの募集は定期的にあるわけではありません。増員が必要な場合等に限られています。

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2017年06月15日白山麓の観光がしやすいシーズンになりました!

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。

いいお天気に恵まれた6月6日、
岐阜県白川村平瀬の白山神社で白山山開きの神事が執り行われ、白山を訪れる利用者と関係者の安全を祈願しました。

(神事の様子。6月6日撮影)

また、6月11日(日)には石川県白山市と岐阜県白川村を結ぶ山岳有料道路「白山白川郷ホワイトロード(旧称 白山スーパー林道)」の開通式が行われました。

1977
年に開通した全長33.3kmのこの道路では、美しい渓谷や大小の多彩な滝を満喫できるほか、白山展望台からはブナ原生林の奥に鎮座する白山、白川郷展望台からは合掌造り民家の白川郷と飛騨の山々を楽しむことができるなど、見所がたくさんあります。

(開通直前の白山白川郷ホワイトロードのゲート。取材の方も!6月11日撮影)

開通式の神事では御神楽も奉納され、厳かに利用者の安全が祈願されました。

(巫女さんによる御神楽。6月11日撮影)

この日は開通を待ちわびた方々が長い車の列を作っていました。(私が数えた時点では47台でした。)前日の朝から開通を待っていた方もいたそうですよ!
今の時季は新緑が美しく、滝は夏よりも水量が豊富で見応えがあるそうです。

白山白川郷ホワイトロードが開通したことで岐阜県白川村と石川県白山市がグッと近くなり、白山周辺観光がしやすい季節になりました。
皆さん、緑まぶしい白山国立公園にぜひ遊びにお越しください♪



**【 道路情報 】***************************

■平瀬道へのアクセスについて
現在、平瀬道(岐阜県白川村大白川から白山への登る道)の登山口へアクセスする県道451号線(県道白山公園線)は、落石及び落石危険のため全面通行止めとなっています。ご注意ください。

■白山白川郷ホワイトロードについて
白山白川郷ホワイトロードの料金・通行時間等詳細は下記ホームページをご確認ください。
白山白川郷ホワイトロード ホームページ

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2017年06月02日白山の眺望抜群!『鳴谷山』

白山国立公園 大石佳織

こんにちは。

みなさん「鳴谷山(なるたにやま)」ってご存知ですか?
この山は石川県白山市白峰にあり、白山の北西方向に位置する標高1,596mの山です。 標高はそれほど高くありませんが、この山はとにかく見所いっぱいのとても楽しい山です。

まずは花!
チゴユリ、イワウチワ、ミズバショウ、リュウキンカ、オオカメノキ、ムラサキヤシオツツジ、タムシバ、ホンシャクナゲ、ミツバオウレンなどたくさんの花が咲き乱れていました!

(左上:イワウチワ 右上:リュウキンカ
 左下:タムシバ  右下:ホンシャクナゲ 530日撮影)


(陽光を浴びたムラサキヤシオツツジに目を奪われました!5月30日撮影)

次はビッグスケールの岩壁!
登山口から50分ほど進んで峠を越えると、新緑の美しい谷に突如巨大な岩壁が現れます。鎧壁と呼ばれていて砂岩やれき岩の地層を観察することができます。

(鎧岩。大きすぎて全体が写真に収まりません・・・。530日撮影)

よく見ると岩壁には丸い石が含まれているのがわかります。

(上:岩壁に含まれる丸い石 下:岩壁周辺に落ちている石)
白峰ではこの石を「茶碗石」と呼んでいたそうです。昔は陶器の原料石を砕くための石として使われており、買い付けにくる人がいたそうです。


さらに天然スギの巨木にも出会うことができます!
この辺りは嵐谷天然スギ植物群落保護林となっており、天然スギの巨木が迎えてくれるんです♪

(天然スギの間を進む気持ちのよい登山道。530日撮影)


最後にメインのお楽しみ、白山の大展望です♪

(鳴谷山からの白山。530日撮影)
この写真は山頂の少し手前から撮影したものですが、登っていくと突然この大展望が現れるので、白山との対面がとても感動的なものに感じられました。


距離にして往復10km以上、登山口と山頂の標高差約600mなど、数字を見ると楽な登山ではありませんが、見所が次々に現れて変化に富んでいるため飽きることなく歩くことができました。
コースタイムでは片道2時間20分ですが、3時間半くらいかけてじっくり登るのがいい山ではないかと私は思いましたよ!

そして、鳴谷山登山を気持ちのよいものにしてくれるもう一つの要因は、地元白峰地区のボランティアの力があります。巡視に行った5月30日もNPO法人白山しらみね自然学校のボランティアの皆さんが登山道を塞いだ倒木の処置などを行っていました。

地元の皆さんも大好きな鳴谷山。私も大好きになりました!
みなさんもこの山の素敵なところを見つけに登ってみませんか?


**【 登山者の皆さまへお願い 】********************

■トイレについて
鳴谷山には登山口を含めトイレはありません。携帯トイレを持参する等の準備をお願いします。

■ゴミについて
あの素晴らしい展望の山に使用済みティッシュ等のゴミは似合いませんから、登山の際は持ち帰り用のゴミ袋もお忘れなく♪

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2017年05月24日白山開山に向けて少しずつ準備しています!

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。
ここ数日、気温の高い日が続いていますね。
新緑の季節で外に出る機会が増える方もいらっしゃると思いますが、熱中症対策をしっかりして体調にお気をつけくださいね。

さて、5月21日(日)に白山国立公園パークボランティアの皆さんと今シーズンの白山夏山シーズンに向けた準備作業をしてきました。

場所は石川県白山市にある「別当出合」です。
夏山シーズンには、ここから砂防新道や観光新道などを通って多くの登山者が白山山頂を目指す登山口です。
(※市ノ瀬から別当出合の道路は5月24日に冬期通行止め解除)
(※利用集中期はマイカー規制が実施されます。詳細は下記【マイカー規制について】をご覧ください。)

別当出合からは「大長山(おおちょうさん 標高1,671m)」や「不動滝(落差約70m)」などを見ることができ、山に登らない方も景色を楽しめる場所になっています。

(別当出合の駐車場から見た大長山。5月12日撮影)

この日は別当出合周辺や駐車場の清掃等を行いました。

ひと冬を越した駐車場には、落ち葉、枝、石などがたくさん落ちていました。
側溝にも落ち葉がたっぷり!!!
見たくなかった・・・と後ろ向きな考えが一瞬よぎったのは私だけではなかったはずです。

(びっしり詰まった落ち葉とそれに挑むパークボランティア。5月21日撮影)

しかし、白山を愛するパークボランティアの皆さんはすごい勢いで落ち葉をかき出していき、あっという間にきれいになってしまいました!

(きれいになった側溝。5月21日撮影)

駐車場もこの通り!

(上:作業前、下:作業後。5月21日撮影)

周辺のゴミ拾いでは下の写真のようなものが集まりました。

(別当出合周辺で拾ったゴミ)
ビールなどの空き缶13個、ペットボトル3個、インスタントみそ汁のカップ5個のほか、テーピングテープ、おにぎりやお菓子の包みなど様々なものが・・・。

ほとんどの方はゴミを持ち帰ってくださっていますが、こうしてゴミが集まってしまうのは少し寂しいですね。
今シーズン、白山登山を予定されている皆さま、ゴミを一つも落とさないことを目標に登ってみませんか?


**【 マイカー規制について 】**********************

別当出合への道路は、利用者が集中する夏期にマイカー規制を行っています。
マイカー規制期間中は、別当出合から約6km下ったところにある市ノ瀬にマイカーを駐車し、シャトルバスに乗換えて別当出合に向かうことになります。

詳細は石川県ホームページ「 白山国立公園 平成29年度 白山登山ピーク時の交通規制 パーク・アンド・ライドによるマイカー規制」をご確認ください。
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**【 登山届について 】*************************

白山に登山される際は登山届をご提出ください。
■ 岐阜県
 平成28年12月から登山届けの提出が義務づけられています。
 詳細は 岐阜県ホームページ「岐阜県北アルプス地区及び活火山地区における山岳遭難の防止に関する条例」をご確認ください。
 
■ 石川県
 平成29年7月から登山届けの提出が義務づけられます。
 詳細は 石川県ホームページ「石川県白山における火山災害による遭難の防止に関する条例が公布されました」をご確認ください。

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2017年05月22日白山周辺には豊かな自然がいっぱいです!ミチノクフクジュソウの話

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。
白山自然保護官事務所の周辺も新緑の季節となり、事務所横に生えているキリの花が咲きはじめました。


さて、今日は先月のお話をします。
4月25日、
福井県勝山市小原地区で、勝山市立村岡小学校6年生によるミチノクフクジュソウ観察会が小原ECOプロジェクトなどの協力のもと実施され、白山自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーもお手伝いに行ってきました。

ところで皆さんはミチノクフクジュソウってご存知でしょうか?
フクジュソウなら知っているという方もいらっしゃると思います。
私は今回の活動で初めて見ました。

ミチノクフクジュソウは福井県では勝山市小原地区にのみ生育する植物で、地元の方の手によって大切に守られています。


(ミチノクフクジュソウ。4月25日撮影)

フクジュソウとの見分けポイントは「がく」と「花弁(花びら)」です。
がくが花弁の半分程度の長さなのがミチノクフクジュソウです。

(ミチノクフクジュソウの花弁とがく。4月25日撮影)
フクジュソウの場合は花弁とがくの長さが同じくらいだそうですよ。

村岡小学校の生徒は環境教育の一環として平成20
年からミチノクフクジュソウ保全活動に参加し、花やつぼみの数などの記録と観察を続けています。

(花とつぼみの数を数える生徒。4月25日撮影)
5年生のときにも保全活動をしたという生徒たちは、初めてこの場所を訪れた私に、下草刈りや看板の設置なども行われていることを教えてくれました。


この春のミチノクフクジュソウのシーズンは終わってしまいましたが、来春も可憐な黄色い花をたくさんつけて、生徒たちを迎えてほしいですね。

このように白山周辺には地域の方が守る豊かな自然がたくさんあります。
登山はしないという方も、白山山麓に広がる自然を楽しみに遊びに来てはいかがでしょうか?

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2017年04月28日はじめまして。

白山国立公園 鈴木 政裕

はじめまして!

4月から白山自然保護官事務所でアクティブ・レンジャーとして勤務することになった鈴木です。

今年から白山のアクティブ・レンジャーは2人となりました。

もう1人の大石さんは仕事もテキパキこなすベテランです!

白山に来てまず驚いたのが雪の多さ!神奈川県出身の僕にとっては初めて見る光景でした。

夏の白山には来たことがあるのですが夏とはまったく違う姿で感動しました。

そして周りすべてが自然で囲まれていてとても癒やされます。自然の中での生活は胸が躍りますね!

まだまだ分からない事ばかりですが、これから沢山学んで、白山の良いところを

どんどん発信していこうと思います!よろしくお願いします!

市ノ瀬ビジターセンター

市ノ瀬VC 残雪

25日と26日に市ノ瀬ビジターセンターの開館準備を行いました。

周囲にはまだまだ雪が残っていますが、夏になるとこのビジターセンターの周辺は登山者で賑わいます。

雪囲いの取り外しや電気や水道の設備調整、床の清掃などをしました。

市ノ瀬ビジターセンターは4月29日開館予定です!

市ノ瀬VC 周辺道路

車道の雪は大方除雪され、車が走る分には申し分ない状況でした。

駐車場の方はまだ雪が沢山残っており、除雪が必要なようです。

倒木

昨年度整備した市ノ瀬園地の木道には雪の重みで折れた木もありました。

豪雪地帯恐ろしいですね!冬が怖いです。

このような感じでこれから様々な情報を発信していくのでよろしくお願いします。

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2017年04月26日中宮温泉ビジターセンター 4月28日(金)開館です!

白山国立公園 白山 大石佳織

みなさん、こんにちは。
白山自然保護官事務所の周辺でも桜が咲きました。春がやってきました♪

春が来たということで、白山国立公園の中宮温泉ビジターセンター(石川県白山市)が4月28日(金)に開館します!


中宮温泉ビジターセンターは冬期は雪のため閉鎖されていますが、毎年、雪が解けるゴールデンウィーク頃に開館します(ビジターセンターへ行く道路も冬期通行止めとなっていましたが、同日開通です)。

開館に先立ち、4月24日(月)に石川県の職員の皆さんと開館準備作業を行いました。

(ビジターセンター周辺の様子。まだ雪がありました。4月24日撮影)


まずはベンチやテーブルの設置です。
冬期閉鎖のときに雪の重みで壊れないよう撤去していたベンチなどを再設置しなければなりません。

しかし・・・設置場所(穴)は雪に埋もれています。
どこに穴があるのかさっぱりわかりません。

(設置場所の目星をつけて雪を掘ります。鈴木AR奮闘中(黄色い服)!)
奮闘するのですが、なかなか穴は見つかりません。
見つからなければむなしく雪を掘り続けることに・・・。
ところが、ベテラン職員の手にかかれば、まるで透視しているがごとくスコップひとかきで穴のありかがわかってしまうから不思議です。

穴が見つかると、ベンチやテーブルを建物から運び出して設置していきます。


(ベンチやテーブルを運びます。これがかなり重いんです!!!)
こうして皆さんを迎える準備を整えています。

中宮温泉ビジターセンターの周辺には散策路があり、ここではカタクリやキクザキイチゲなどの春の花が咲き乱れています。

(園路にまで生育するカタクリ。皆さん、足下注意です!)
足の置場に困るほど、斜面いっぱいにカタクリの花が咲き乱れる様子には感動しました!ゴールデンウィークもカタクリの花は楽しめますよ♪
ゴールデンウィークは、中宮温泉ビジターセンターに山の春を楽しみに遊びに来てはいかがですか?

※カタクリの花を見に行かれる方は、動きやすい服装と運動靴でお越しくださいね。

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2017年04月21日白山から 初めまして

白山国立公園 大石佳織

皆さま、はじめまして。
4月から白山自然保護官事務所にやってきたアクティブ・レンジャーの1人※、大石佳織と申します。
3月まで南アルプス自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーをしていましたが、これから白山でお世話になります。白山初心者なので白山のことを学びながら、皆さまに旬な情報や魅力を発信していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

さて、話は4月3日、着任した日にさかのぼります。
白山国立公園はいわゆる「豪雪地帯」に位置しており、世界でも有数の積雪を誇る地域になります。当然、白山自然保護官事務所がある白山市白峰も豪雪地帯なわけで、4月というのに周辺は雪、雪、雪!!!
豪雪地帯での生活経験が皆無の私は、もうこれだけでテンションが上がりました(さすがに2週間以上経つと落ち着いてきましたが)。

そして、出勤初日。出勤前に白山を見たくて、事務所から1kmほどの距離にある国立公園センターへ。ここから白山を見ることができます。この日、白山は青空の下、真っ白に輝いて本当にきれいでした!
出勤初日の白山
(白く輝く白山。右から御前峰、大汝峰、七倉山。4月3日撮影)

また、白峰の集落から市ノ瀬、別当出合(白山の登山口の一つ)へ向かう道路は冬期通行止めのためゲートが閉まっており、周辺は雪だらけでした。

(白峰から市ノ瀬へ向かう道のゲート。4月4日撮影)
ゲートの先は冬期通行止め解除に向けて作業中です。通行できるのは、まだもう少し先のようです。

さらに国道157号沿いの神社(堂埜森神社)では、こんな光景も・・・

(半ば雪に埋もれた狛犬。4月3日撮影)
よく見ると狛犬が木枠の中に入っています。変わっているなと思いましたが、これは雪囲いなのですね。こんな基本的なことも知りませんでした。

地元の方によると、今年は雪解けが遅いそうです。
暖かい日が続いた4月10日には山頂が黒くなった!と思ったら、4月20日には山頂はまた白くなっていました。

(上:4月10日の白山。大汝峰山頂は雪が溶けたように見えます。
 下:4月20日の白山。山頂がまた白くなっています。)
雪が溶けたり積もったりを繰り返しながら春を迎えるんですね。
まだ雪をまとっていますが、新緑の季節や登山シーズンが今から待ち遠しいです!


※今年度から白山のアクティブ・レンジャーは二人となりました。もう一人のアクティブ・レンジャーは4月に白山にやってきたフレッシュマンです!近々この日記を更新しますので、こちらもお楽しみに!

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2017年03月31日*私のおすすめの白山*

白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子

もう3月も終わりで、白山もだいぶ春の装いです。

遠くから見る白山は、のっぺりと白く輝いていますが、下のほうは少し雪解けが始まっているように見えます。そしてこの時期になると、事務所のそばにある桐の木に鳥たちが集まり、春を感じます。

この前はアカゲラが来ました!

さて、私は今月をもって退職することになりました。

白山国立公園での3年間、いろいろな人と関わり、様々な場所へ行き、貴重な経験させていただきました。何が良かったかと言われると、やはり「人」で、人があってこその白山なのだと感じます。

白山の魅力は数えきれないほどありますが、私が一番好きな道を最後にご紹介します。

それは加賀禅定道です。3つある禅定道(かつての修行の道)のうち、加賀側から登るコースです。

何があるかというと・・・

百四丈の滝

天池

果てしなく続く尾根

四塚

いかがでしょうか?

初めて調査で登った時、そのすばらしさに圧倒され、信仰の山であることを強く感じました。とても感動したのを覚えています。

この道は長く健脚向きですが、開山1300年ということで、ぜひ登って昔の修行者の気分を味わってみてはいかがでしょうか?

これまで日記を読んでくださったみなさま、お世話になったみなさま、どうもありがとうございました。

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2017年01月27日*雪を学ぼう!!~スノーシューで冬の森へ~開催おしらせ*

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 小島永莉子

 ようやく雪が降り、冬らしくなりました。静かに降り積もる雪を見ているのも良いけれど、外へでかけて、冬の自然を感じてみませんか?

                                                                              

☆ 雪を学ぼう!!~スノーシューで冬の森へ~ ☆

【日時】平成29年2月11日(土)10:30~15:00

    ※小雪・小雨決行、荒天の場合は中止

【集合・解散】白山国立公園センター(石川県白山市白峰ツ57乙)

【定員】20名(申込先着順)

【対象】中学生以上

【締切】平成29年2月6日(月)17:00まで

【参加費】500円(傷害保険代、おやつ代など)

主催:白山手取川ジオパーク推進協議会 

お申込、お問い合わせは下記までお願いします↓

白山市手取川ジオパーク推進協議会

http://hakusan-geo.main.jp/

TEL:076-274-9564

FAX:076-274-9546

MAIL:geopark@city.hakusan.lg.jp

チラシ.pdf

                                                                       

白山国立公園周辺をスノーシューで歩きながら、動物の痕跡や冬の植物の様子を観察します。また、白山手取川ジオパークの冬の目玉である"雪"をとおしてジオパークについて楽しく学びましょう。

中学生から一般まで、どなたでも参加可能です。ぜひご参加ください!

過去のようす↓

厳しい冬の間、生きものたちはどのように過ごしているのでしょうか?冬の森を探検してみると、きっとその答えがわかりますよ♪

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