中部山岳国立公園
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2017年10月04日お急ぎください! @乗鞍岳紅葉情報
中部山岳国立公園 丸山由起子
乗鞍からこんにちは。
本日(10月4日)、登山者カウンターのデータ回収で乗鞍岳へ行ったところ、
長野県側の乗鞍エコーライン最上部の紅葉はナナカマドが若干ピークを過ぎた感が
ありますがダケカンバは黄色の深みを増して綺麗ですし、少し下がってきて
位ヶ原山荘上から三本滝駐車場付近までの紅葉がいい色に染まっていました。
エコーライン上部
位ヶ原山荘付近
位ヶ原山荘~冷泉小屋付近
三本滝駐車場からエコーラインを歩いて上へ登っていくのもおすすめです。
みなさん、乗鞍へお急ぎください!
2017年10月03日大町市から氷河見えます
中部山岳国立公園 後立山 アクティブレンジャー則武 敏史
こんにちは。
信濃大町 山フェス「北アルプス100年祭」が先の土曜日と日曜日(9月30日、10月1日)に行われました。天気にも恵まれ4,500人もの方が来場されたそうです。
<10月1日、北アルプスの山並みがはっきり見えました。右奥から左に五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳が連なり、さらに左の鳴沢岳、赤沢岳へと連なります。大町市三日町付近の県道から。>
<フェスには近隣市村などのマスコットキャラクターも来ました。左は松本市の「アルプちゃん」、右から2体目が大町市の「おおまぴょん」、右は白馬村の「ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男Ⅲ世」。あなたの推しキャラは?>
さて、私たちは山フェスで写真展示を行ったのですが、展示する写真を選ぶ作業中に気付いたことがありました。
「大町市から、日本に現存する氷河3つと学会による氷河認定待ちの1つの雪渓を見ることができます。」
■氷河として認定されている雪渓は「小窓(こまど)雪渓」「三ノ窓(さんのまど)雪渓」「御前沢(ごぜんさわ)雪渓」の3つ
■大町市にある「カクネ里(かくねざと)雪渓」は氷河の可能性が高いですが、まだ認定されていません。
■大町市境の稜線を歩くと3つの氷河とカクネ里雪渓を見ることができます。
<カクネ里雪渓。鹿島槍ヶ岳の北面の谷にある。>
<立山と剱岳の東斜面に3つの氷河がみられる。>
今シーズンはもう山小屋の小屋閉めの始まるような時期になりました。来シーズン、氷河を望む大町市の稜線を歩いてはいかがでしょうか。
2017年09月27日> ホシガラス、まだがんばっています @乗鞍いきもの編 <
中部山岳国立公園 丸山由起子
山の上はだいぶ寒くなってきましたが、先日もご紹介したホシガラスくんたちは
まだせわしくハイマツの実を集めて飛び回っています。
今の乗鞍岳で一番出会いやすく観察しやすい生き物ですので、乗鞍岳へ紅葉を見に
お越しになった際には、畳平~肩の小屋付近で飛び回っているホシガラスにも
ぜひ注目してみてください。
ハイマツからハイマツへとマツボックリを集めて飛び回るホシガラス
ホシガラスは、頭に焦げ茶色のベレー帽をかぶり、カラダは星空模様のマントを羽織ったような、
よく見るとかなりお洒落な鳥です。
この子はマツボックリからハイマツの実を取り出してくわえています。
ため込んだハイマツの実がいっぱいノドに入っているのか、ノド袋がすごくふくらんでいますね。
こちらの子は片足でマツボックリを押さえて実を取り出していました。
それにしても、きれいに器用に実を取り出しますね。
防寒対策をしっかりして、お茶目なホシガラスに会いに乗鞍岳へお出かけください!
2017年09月26日速報! ☆乗鞍岳の紅葉の見頃が始まりました☆
中部山岳国立公園 丸山由起子
乗鞍岳へ長野県側から上る乗鞍エコーラインの紅葉の見頃が始まりました!
摩利支天バス停少し上付近から冷泉小屋バス停までの車道沿いはすでにかなりきれいに発色しています。
この辺りの車道沿いは赤と黄色が鮮やかでほんとにきれいですよ♪
(9月25日撮影)
冷泉小屋付近の沢 ~ 発色のピークまでもうひといき!
(9月25日撮影)
冷泉小屋より上も鮮やかになってきましたが、もうひといきですかね。
今週半ばは雨と寒気の予報になっていますので、今週末頃はかなりいい色になるのではないでしょうか。
(9月25日撮影)
上から見てもだいぶ紅葉が進んできていてパッチワークになってきました。
(9月25日畳平から肩の小屋への車道から撮影)
大黒岳から位ヶ原山荘へかけての斜面も黄金色の流れのようになってきています。
(9月25日富士見岳付近から撮影)
~紅葉お楽しみ♪乗鞍アクティブレンジャーのおすすめプラン♪♪~
☆1 長野県側のエコーラインをシャトルバスで畳平まで上がり、紅葉を楽しみながら
車道をのんびりと歩きながら下りる。疲れたら適当なところからバスに乗る。
バスからの眺めは視点が高くなり、歩いている時とは違った紅葉の風景が楽しめますよ。
上りはバス、下りは歩きにすると同じ場所でも2回おいしい♪
☆2 長野県側のエコーラインをシャトルバスで位ヶ原山荘まで上がり、そこから紅葉を
楽しみながら車道を歩いて畳平へ向かう。 天気が良ければ剣ヶ峰まで足を伸ばす。
☆3 岐阜県側からスカイラインをシャトルバスで上がり、桔梗ヶ原バス停で下車し、
大黒岳へ登ってから長野県側へ車道を歩きで下りる。
天気が良い時の乗鞍スカイラインからは穂高連峰の眺めが雄大で紅葉に負けず劣らず素敵なんですよ!
紅葉を楽しむには、雲が湧きづらく、光線の具合がよい午前中がよいです。
また、乗鞍岳で紅葉を愛でるには、エコーライン(車道)を歩くのがおすすめです。
ただし、車や自転車には十分にご注意くださいね。
さあ、みなさん、今週末はぜひ乗鞍岳へお越し下さい!
2017年09月22日黒部源流域へ
中部山岳国立公園 立山 アクティブレンジャー 山本美智子
筆無精で、かなり久々の更新になってしまいました。
台風通過前に、黒部源流域に行って参りました。
雲ノ平から望む水晶岳
水晶岳から望む薬師岳
鷲羽岳から望む鷲羽池と槍ヶ岳
薬師沢
山の上は、もう冬の足音が聞こえてきています。
霜に耐える高山植物も美しいのですが、やっぱり寒い・・・。
寒くなってくると、"ふわふわ"や"もふもふ"が恋しくなりませんか?
私のおすすめ"もふもふ"は、ライチョウ、オコジョ、マルハナバチです。
触ることは出来ませんが、出会えるとちょっと暖かい気持ちになります。
みなさんも"もふもふ"を探しながら歩いてみませんか?
2017年09月22日>草紅葉 @乗鞍岳<
中部山岳国立公園 丸山由起子
みなさん、秋のお出かけ先は決まりましたか?
乗鞍岳は上の方から秋色に模様替えが始まっていますよ!
<畳平のお花畑の草紅葉> 9月15日撮影
畳平のお花畑は現在木道の改修工事中ですが、周回の半分ほどは歩けますので
ぜひ歩いてみてください。 ↓こんな風景が見れますよ。
<畳平のお花畑の草紅葉 お花畑木道から撮影> 9月10日撮影
色合いは地味ですが、秋のお花畑もよく見れば色がいっぱいです♪
<鶴ヶ池付近> 9月15日撮影
晴れていれば奥に穂高連峰や槍ヶ岳も見ることができます。
<不消ヶ池(きえずがいけ)付近> 9月15日撮影
<剣ヶ峰入口付近> 9月15日撮影
ザレ場にパッチワークのような草紅葉
<剣ヶ峰への登山道の途中から> 9月10日撮影
9月15日時点ではまだでしたが、もうしばらくすればエコーラインの紅葉も見頃になってくるでしょう。
このハイマツの緑をウラジロナナカマドの赤色やダケカンバの黄色がパッチワークのように
色を添え、緑とのコントラストが素晴らしくきれいになります。
去年の紅葉はいまひとつでしたので、今年は鮮やかになりますよーに!
ぜひ、秋の乗鞍岳へおでかけください。
【畳平の木道工事については下記URLでご確認ください】
2017年09月22日紅葉の様子
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。
先週末から今週にかけて台風18号が上陸し、多大な被害に遭われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
心よりお見舞い申し上げます。
室堂では大きな被害はなく、3連休明けの19日にはすっきりとした青空が広がりました。
さて、山の方では本格的な紅葉シーズンに突入します。
立山では、弥陀ヶ原やそれより標高が高い場所で既に紅葉が楽しめます。
19日現在、見頃とは言えないものの黄色やオレンジ、赤色の葉が目立つようになりました。
弥陀ヶ原では、草が紅葉する「草紅葉」が見られるようになってきました。
他にもナナカマドの葉や実が赤くなってきており、緑色とのコントラストが美しいです。
富山平野や大日連山を眺めながら、弥陀ヶ原でゆっくり過ごすのもおすすめです。
【弥陀ヶ原の草紅葉】9月19日撮影
室堂では、イワイチョウの葉が黄色くなっているのが目立ちます。
今週に入り、チングルマの葉が赤くなり始めました。
【立山の紅葉】9月19日撮影
紅葉だけでなく、動物にも目を向けてみてください。
弥陀ヶ原ではベニヒカゲ、コヒョウモンといった蝶が優雅に飛び回り、室堂ではライチョウの親子やイワヒバリ、ホシガラスといった野鳥が元気に過ごしています。
【コヒョウモン】9月4日撮影
【ライチョウ】9月11日撮影
日中と朝晩の寒暖差が大きくなってきましたので、特に宿泊される方は、ダウンジャケットや手袋等の防寒着を準備されてください。
また、植生に足を踏み入れての写真撮影等はご遠慮いただくようお願い致します。
2017年09月19日安曇小学校上高地学習~5・6年生の木道修繕活動~
中部山岳国立公園 佐藤怜子
少し前の話になりますが、9月6日(水)に地元の松本市立安曇小学校5・6年生の上高地学習を行いました。
6年生は昨年に引き続き外来植物に関してしっかり学習してきたので、今回は、今までとはちょっと違って、傷んだ木道を修繕する活動を行いました。木道の穴の空いた部分に、上から板を貼って塞ぐ簡易な修繕方法です。
今日の活動内容を話した後、活動現場まで歩く中で、児童たちは「あ!ここ修理してあるよ。」「お!こっちも修理してあるよ。」と、ところどころで木道の修繕か所を発見。
以前、同じ木道を歩いた時、誰も修繕か所に気を留めていませんでした。違う活動を行うことによって、目線をこれまでと少~し変えてみると、今まで気が付かなかったことに気付くものですね(^^)
さて、活動現場へ着き、実際の穴を見てみました。自分の足を上に重ねて「危ないよ。」「足が穴に入って落ちちゃう。」と歩く人の立場で危険を考えてから、修繕活動開始!
【6年生で協力して板を1枚貼りました】
【5年生で協力して板を1枚貼りました】
【最後に自分たちで修繕した木道の上で記念にパシャリ】
雨の中での活動でしたが、みんなよく頑張りました!
その後、雨のため予定を変更して、木片に焼きごて(電気)を押す体験を行いました。
私たちの仕事の中で、現場で使用する物に焼き印を押したりすることもあるという話をしてから(みんながいつも使用している外来植物除去の道具も「環境省」の焼き印が押してあるのですよ)、一人一個ずつ作成しました。
【どきどき・・・うまく押せるかな!?】
今後も、様々な活動を通して〝中部山岳国立公園上高地学習〟を持続させていけたらいいなと思います。
最後になりましたが、今回はちょっと大変な活動でしたが、インターン実習生や担任の先生方のご協力のおかげで無事に活動できました。ありがとうございました。
2017年09月12日「信濃大町 山フェス」 開催されます
中部山岳国立公園 後立山 アクティブレンジャー則武 敏史
こんにちは。
山に関わるイベントの紹介です。
信濃大町 山フェス「北アルプス100年祭」が開催されます。
■9月30日(土)、10月1日(日)
■大町市文化会館ほか
・ホールでは、山トークショー、ゴキゲン山映像の上映、山岳学生サミットなどが行われます。
・各種登山用品メーカーの出展、飲食店の出店などがあります。
・会場受付で配布されるスタンプラリーカードの提示で、街中の店舗で割引等の特典を受けられるようです。
・大町登山案内人組合100周年を記念して開催されるイベント。
詳細は長野県大町市観光公式サイトをご覧ください。
<http://www.kanko-omachi.gr.jp/omachi_blog/2017/09/100930101.php>
大町市や周辺市町村にお越しの予定があれば、「山フェス」も訪問先に加えてはどうでしょうか。
私たちも「環境省山岳写真展示」として、後立山地区の写真を展示します。どうぞお出かけください。
こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。
朝晩は冷え込み、山では氷点下の日もあるようです。
そろそろ室堂でも雪が降るかもしれません。
さて、9月29日に山岳警備隊、消防本部、室堂の山小屋関係者等が集まって、火山ガス救急救助訓練を行いました。
この訓練では、室堂のエンマ台から大日展望台間で火山ガス事故を想定した連絡体制の確認や救助訓練を行いました。
【傷病者を発見し呼びかける】9月29日撮影
【傷病者を搬送】9月29日撮影
【無線で連絡を取り合う】9月29日撮影
火山ガス情報ステーションの監視員同士で無線連絡を取る様子。
地獄谷では噴気活動が拡大活発化しており、風向きや天候によってエンマ台から大日展望台の火山ガス濃度が高まる恐れがあります。
火山ガスの情報は、室堂ターミナルや立山自然保護センター、火山ガス情報ステーション、各山小屋の電光掲示板で得ることが出来ます。
火山ガスの対策として、水で濡らしたタオルやハンカチ等を口に当てることが有効ですので、ぜひお持ちください。
火山ガスに関しては、9月8日の記事もご覧ください。
http://chubu.env.go.jp/blog/2017/09/post-443.html