ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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中部山岳国立公園

317件の記事があります。

2018年04月02日松本自然環境事務所は「中部山岳国立公園管理事務所」となりました

中部山岳国立公園 丸山由起子

本年度も引き続き、松本・平湯管内で仕事をさせていただくことになりました

アクティブ・レンジャーの丸山です。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて早速ですが、平成30年4月1日、松本自然環境事務所は発展的に解消され、

「中部山岳国立公園管理事務所」として新設されました。

所在地は旧松本自然環境事務所と同じですので、本日(4月2日)、看板の掛け替えを行いました。

 

 

またこの組織改正にともない、旧 松本自然環境事務所管内の自然保護官事務所は

「国立公園管理管事務所」と名称が変更になりました。

  (旧)平湯自然保護官事務所 → (新)中部山岳国立公園平湯管理官事務所

 

そして中野所長より、日本の国立公園を世界水準の「ナショナルパーク」としてブランド化を

図ることを目標として、体制の強化のため今回の組織改変があったとお話がありました。

 

今後とも中部山岳国立公園をよろしくお願いいたします。

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2018年04月02日信越自然環境事務所になりました。

長野 アクティブレンジャー 前田久美子

新年度が始まりました!

長野市街地ではアンズの花が満開。桜はまだまだです。

 

新年度にあたり、重大発表です!

平成30年4月1日、長野市に所在する環境省の出先機関である

"長野自然環境事務所"の名称が『信越自然環境事務所』に改称されました!!!

 

入口の看板もすでに変わっています(゜Д゜)!!!

 

01信越自然環境事務所になりました

※名称変更について詳しくはこちらをご覧下さい。

 

『信越自然環境事務所』では、本日さっそく辞令交付がされました。

 

02辞令交付されました

 

気持ちも新たに、新年度頑張りたいと思います!

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2018年03月28日ギャラリープラザ長野で写真展

妙高戸隠連山国立公園 戸隠 梅田実生子

3月27日(火)はギャラリープラザ長野で写真展の設営を行ってきました。

 

01せっつえい中~

 

今回は上高地RO(※1)の佐藤AR(※2)にもお手伝いいただいて、

"日本の屋根『中部山岳国立公園』特集"を展開!

 

02今回は中部山岳NPがテーマ

 

今回は国立公園の写真だけでなく、ニホンザルやニホンジカなどの

野生鳥獣害の展示も行っています。

 

03サルとニホンジカ

 

ぜひお近くにお越しの際は、お立ち寄りください!

◆◆詳細◆◆

 期間 3/28(水)~4/10(火)

 時間 10:00~16:00(土日祝日閉館)

 場所 ギャラリープラザ長野

(※1)RO...Ranger Office、自然保護官事務所・管理官事務所

(※2)AR...Active Ranger、自然保護官補佐

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2018年02月16日立山町の雪

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

2ヶ月半ぶりの日記となってしまいましたが、元気に除雪と事務仕事を頑張っています。

2月の3連休明けに出社したときは、公用車が雪に覆われて真っ白になっていました。

【雪に埋もれた公用車】2018年213日撮影

雪に埋もれた公用車

この日は出勤して早々に1時間半駐車場の除雪、そして夕方には1時間半庭木等の除雪を行いました。

庭木の除雪の際には、まさか腰まで埋まるとは思いませんでした。(苦笑)

除雪と言えば、1月30日から立山黒部アルペンルートの除雪が始まりました。

富山県の地元紙・北日本新聞の記事によると、1月30日時点で立山駅周辺の積雪は2m(昨年より40cm多い)、室堂の積雪は何と8m(昨年より2m多い)とのことです。

標高475mの立山駅周辺から標高2450mの室堂まで標高差約2000m、全長約31kmを除雪するのですから、とても大変な作業かと思います。

道路の除雪は進んでも、アルペンルート開通前はご覧のような積雪量です。

【昨年のアルペンルート開通前の様子】2017年46日撮影

昨年のアルペンルート開通前、美女平より少し標高が高い場所でも、除雪車より高い積雪がありました。

昨年のアルペンルート開通前の様子

私たちが立山黒部アルペンルートを安全に利用できるのも、このように除雪をしていただいている方々のおかげですね。

今年は各地で記録的な大雪があり、大変な思いをされている方も多いことと思います。

歩行や運転、除雪の際は十分にお気を付けください。

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2018年02月16日乗鞍畳平クマ対策研修会を開催しました

中部山岳国立公園 丸山由起子

平湯からこんにちは。

乗鞍畳平は雪に覆われ乗鞍スカイライン・乗鞍エコーラインとも冬期閉鎖し、

山はしばしの眠りに入っています。

しかし来たるシーズンを迎える準備として、平湯自然保護官事務所では、

先日、高山市丹生川支所で乗鞍畳平のクマ対策研修会を開催いたしました。

講師はNPO法人Wildlife Service Japan理事長の森元 萌弥(もりもと ともや)氏です。

森元氏はクマによる被害の管理を専門とされており、たくさんの有益なお話を伺うことができました。

乗鞍畳平では2009年にツキノワグマによる人身事故が発生し、メディアでも大きく

取り上げられましたのでご記憶の方も多いかもしれません。

乗鞍畳平で観光に携わる方々は、ツキノワグマへの対応に大変気を遣ってらっしゃっています。

今回の研修でも皆さん大変熱心に話を聞いて下さっていました。

2009年の事故で、「ツキノワグマは怖い=ツキノワグマがいる乗鞍畳平は危険」と

思われた方もいるかもしれません。

けれど、

「ツキノワグマの性質や乗鞍畳平の地域特性を正しく理解し、必要な予防策を講じれば、

ツキノワグマは危険な存在ではないし、乗鞍畳平が危険な場所でもない。

そして、そういった情報を積極的に広く発信するべき。」

というお話を今回の研修で聞くことができました。

そんなお話のいくつかをご紹介しますね。

<ツキノワグマについて>

○ ツキノワグマとヒグマでは被害の重篤性が異なる。ヒグマの方がより甚大。

→ 本州にいるのはツキノワグマです

○ 慎重な性格で、人間を「怖い」存在として認識しているため基本的には接近を避ける。

→ 人間を襲うのは身を守るためです

○ 人間に見つからないように隠れることがとても上手い。

 (見えていなくても生息地ではどこかに隠れているかもしれない)

→ クマ鈴やラジオ、複数人で会話しながらなど、人間の存在をクマに気付かせることが

  クマと人との適切な距離を維持するのに有効です

○ パニックを起こさせないことが重要。

→ 刺激しなければ安全です。

○ 距離によってクマの反応は異なる。

→ 100m以上の距離をとりましょう

<乗鞍畳平の地域特性>

○ 標高が高く植物の芽吹きが遅いため、夏季にクマのエサとなるものが多い。

 クマは「植物」を食べに乗鞍畳平に来ています

○ クマの自然な生息地であり、昼間でも移動・採食を行っている。

→ 人間側がビジターですので、人間が気を遣わないといけません

○ 比較的開けた地形なので人間もクマも互いの存在に気付きやすい。

→ 隠れる場所がないのでパニックになるリスクが高いです

以上のようなことをご理解いただき、危険を避ければ、

  乗鞍畳平は 「自然な状態のツキノワグマを観察できる希少な場所」

であるとも言えます。

本当に普通にいるんですよ。

写真は乗鞍スカイラインの車道脇で植物やアリ等を食べているツキノワグマです。

こんな風に車道脇に突然ツキノワグマがいたりします。

自転車等で通りかかったような時は、むやみに停まらず、近づき過ぎず、静かに離れましょう。

写真撮影するような場合も100m以上は離れてください。

ツキノワグマと仲良くつき合っていきましょう!

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2018年01月23日長野県内初の氷河 カクネ里雪渓

中部山岳国立公園 後立山 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、

中部山岳国立公園にある「カクネ里(さと)雪渓(せっけい)」(長野県大町市)が「氷河」と認められました。

長野県では初めての氷河です。

このニュースの前までは、日本では富山県の3カ所「小窓(こまど)雪渓」、「三ノ窓(さんのまど)雪渓」、「御前沢(ごぜんさわ)雪渓」だけが氷河と認められていました。

この度、カクネ里雪渓とともに富山県の2カ所の雪渓が氷河と認められたことで、日本の氷河は富山県5カ所、長野県1カ所の計6カ所となりました。すべて中部山岳国立公園内にあります。

・日本の氷河6カ所の位置。丸の大きさは、雪渓の大きさを反映したものではありません。

・写真撮影位置は下で紹介する3枚の写真の撮影位置です。氷河は他の場所からも望むことができます。

・図は上が北。

では、それぞれの氷河を紹介します。

■カクネ里雪渓

・長野県大町市にあり、鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ)の北東の谷に位置します。

<写真中央に「く」の字に灰色っぽく見えるものがカクネ里雪渓です。秋に撮影したので雪渓の面積は小さくなっています。中央の高いところが鹿島槍ヶ岳の山頂部です。撮影場所は遠見尾根の中遠見山付近。平成28年10月4日撮影。>

■御前沢雪渓と内蔵助(くらのすけ)雪渓

・富山県立山町にあり、雄山(おやま)などからなる立山の東斜面に位置します。

<御前沢雪渓は雄山付近の谷に、内蔵助雪渓は富士ノ折立と真砂岳(まさごだけ)の間の谷に位置します。撮影場所は岩小屋沢岳(いわこやさわだけ)付近。平成24年7月19日撮影。>

■小窓雪渓と三ノ窓雪渓

・富山県立山町にあり、剱岳(つるぎだけ)山頂から北に延びる岩稜の東斜面に位置します。

<剱岳から北に延びる岩稜でみられる深い切れ込みは「窓」と呼ばれており、小窓雪渓は小窓谷に、三ノ窓雪渓は三ノ窓谷にあります。撮影場所は種池(たねいけ)小屋から岩沢小屋岳にかけての稜線。平成24年7月19日撮影。>

ここまで日本の氷河6カ所のうち5カ所を写真で紹介しました。

しかし、残り1カ所の「池ノ谷(いけのたん)雪渓」の写真はありません。というのも、池ノ谷雪渓は長野県側(私の担当している区域)から見えないためです。

さて、皆さんも6カ所の氷河を見たいとお考えかもしれません。

6カ所のうち内蔵助雪渓は登山道があるので雪渓に立つことができます。しかし、ほかの5カ所は一般の登山者が近づくことは困難です。

となると、氷河を見ることができる登山道を歩くということになります。上で紹介した写真は、すべて大町市と他市町村の境界である稜線上の登山道から撮影したものです。

次のグリーンシーズン、氷河を望む大町市の稜線を歩いてはいかがでしょうか。

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2017年12月04日今年最後の立山室堂へ

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

今年も残り1ヶ月を切りましたね。

さて、11月30日をもちまして、今シーズンの立山黒部アルペンルートの営業が終了しました。

今年は11月25日時点で300cmの積雪を記録しており、立山高原バス(美女平駅から室堂駅間)は1123日以降の運行ができないまま、営業を終了しました。

1122日より登山者の安全対策のためのポールやロープの維持管理、ゴミ持帰りの周知、室堂平の巡視を行いました。

【吹雪の室堂】11月24日撮影

風や雪が強く数メートル先すら見えづらいこともありました。立山が厳しい自然環境の中にあることを、身をもって体感しました。

吹雪の室堂

【し尿跡】11月25日撮影

残念ながら、雪にはし尿跡がありました。他の利用客の皆様が気持ちよく使えるよう、また立山の自然を守っていけるよう、携帯トイレの使用にご協力をお願いします。

し尿跡

【純白の立山】11月26日撮影

朝早い時間帯には一時的に立山の稜線まで見ることができました。私にとっては、今シーズン最後の室堂から見た立山の様子です。この時は、雄山や室堂山、剱御前方面に向かうバックカントリーの方々が目立ちました。

純白の立山

【最終日の室堂ターミナル】11月30日撮影

繁忙期の賑やかさが嘘のような、静かな室堂ターミナルでした。

最終日の室堂ターミナル

30日に片付けを全て終えて、関係者の皆様とともに扇沢駅に下山しました。

4月のアルペンルート開通前から8ヶ月間、残雪から花盛り、紅葉、そして新雪と様々な姿の立山に巡り会えました。

来年も変わらない姿の立山が望めることを願っています。

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2017年11月24日*上高地ROは冬期閉所中*

中部山岳国立公園 佐藤怜子

大野田よりこんにちは。

上高地の閉山に伴い、上高地自然保護官事務所(上高地RO・・・Ranger Office)は冬期閉所いたしました。

それに伴い、上高地ROで働く我々は、松本自然環境事務所が勤務地となります。松本自然環境事務所のある場所が松本市安曇大野田という地区なので、冒頭の"大野田より"になるわけです。

前置きが長くなりましたが、11月16~17日の閉所の様子をお知らせします。

16日は前日から降り続いた雪で、すっかり冬景色の中、閉所に向けた作業を行いました。

【河童橋にて *雪* 】            【雪の積もった園路】

  

翌17日は晴。こんな良いお天気では、閉所して下山することに対してますます後ろ髪を引かれる思い。

【河童橋からの景色】

【上高地RO(インフォメーションセンター)を振り返る】 【閉所日の大正池を目に焼き付けて・・・】

           

「今年度お世話になりました」という気持ちを込めて掃除を行い、「来春、無事に上高地に春が訪れること」を願い上高地ROを閉めました。

今シーズン共に働いた全ての皆様に感謝。自然に感謝。

また、冬期期間中の上高地利用については注意事項がございますので、ご確認下さい。

リンク:http://chubu.env.go.jp/nagano/mat01.pdf  中部地方環境事務所

   http://www.kamikochi.or.jp/this-month/winter/ 上高地公式ウェブサイト

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2017年11月22日室堂の積雪期利用についてのお願い

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

11月30日を以て、立山黒部アルペンルートの営業は終了します。

室堂はすっかり雪に覆われた一面の銀世界、美しい光景が広がっています。

それは同時に、室堂は標高2450mの大変厳しい自然環境下にあることを意味しています。

そこで、利用者の安全確保と自然環境保全のため、室堂平周辺積雪期利用適正化協議会では「室堂平の積雪期利用ルール」を設けています。

詳しくは、環境省長野自然環境事務所のウェブサイトや以下のポスターをご覧ください。

環境省長野自然環境事務所 → http://chubu.env.go.jp/nagano/pre_2017/11.html

【左:室堂平の積雪期(秋期)利用ルール、右:室堂平の積雪期利用ルールマップ】

室堂積雪期利用ルール1   積雪期利用ルール2

入山の際は、室堂ターミナル内の入山安全相談窓口にて必ずレクチャーを受けてください。

ターミナルの外にトイレはありませんので、携帯トイレを持参し、室堂ターミナル内の回収ボックスをご利用ください。

【携帯トイレ回収ボックス】

室堂ターミナル1階、ゴミ箱の右側にある黄緑色の蓋の小さな箱が、携帯トイレ回収ボックスです。

携帯トイレ回収ボックス

視界不良や雪崩による遭難の危険性がありますので、決して無理のない行動をお願い致します。

また、立山駅や扇沢駅に自家用車でお越しの際は冬用タイヤを装着のうえ、必要に応じてチェーンも装着してください。

【立山駅周辺の様子】11月21日撮影

立山駅周辺の様子

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2017年11月15日上高地閉山式 ~平成29年度も無事に閉山を迎えられました~

中部山岳国立公園 上高地 佐藤怜子

本日、北アルプスの自然の恵みへの感謝と穏やかな来春の到来を願い、上高地閉山式が行われました。

上高地閉山式は今回で20回目。寒々しい曇り空でしたが、それがまた山々の荘厳さを引き立てると同時に、まさに〝閉山〟に相応しいものでした。

【穂高神社神官による神事】           【人の集まる河童橋のたもと】

【環境省・松本自然環境事務所長挨拶】     【鏡開き後、振る舞われたお酒】

【河童橋から見た梓川と穂高連峰】まさに〝閉山〟に相応しい!!

閉山式後、雪が降り始め、夕方にはすっかり雪に覆われ真っ白な世界に・・・

上高地にいよいよ冬の到来です。

上高地さん、今シーズンもお世話になりました。来春までゆっくり休んで下さいね。

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