ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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中部山岳国立公園

317件の記事があります。

2020年05月01日#STAYHOME 乗鞍高原ってどんなとこ? ~昭和編~

中部山岳国立公園 松本 関根陽太

こんにちは。中部山岳国立公園管理事務所の関根です。

乗鞍高原を含む地域は、昭和9年に中部山岳国立公園に指定されました。

国立公園については、「日本の国立公園」のページで詳しくご覧いただけます!

昭和の時代には、山岳スキーの合宿が始まり、スキーガイド業が誕生しました。

また、乗鞍岳までエコーラインやスキーリフトが建設されたり、避暑と勉強を兼ねた学生村やスキー客を受け入れる宿が開業されたり、山岳観光が地域の新しい産業になってきたそうです!

仕事中の写真ではないですが、冬に乗鞍へアクティブレンジャー仲間で滑りに行きました。

派手に転びまくる初心者でも、この道数十年のベテランでも、みんなで乗鞍を楽しみました!

冬も夏も山岳観光が大きな産業になっていますね!

江戸時代編パート2パート3で取り上げたような産業としての農業は減ったものの、

観光の影響もあり"そば"を始めとした郷土食は人気で、今でも乗鞍高原の名物となっています!

写真提供:齋藤佳代

歴史を改めて知ると、私自身ますます乗鞍が好きになってきます!

のりくら温泉郷HP内にも、乗鞍が好きな人のそれぞれのストーリーが載っています。

この大型連休は、#おうちでのりくらですが、このタイミングで乗鞍をさらに知っていただければと思います!

また、国立公園オフィシャルパートナーである、山と渓谷社さんが、4月29日(水)から5月10日(日)の間、期間限定で山岳雑誌を無料配信しています。

ゴールデンウィークは、#STAYHOMEで山を楽しみましょう!!

乗鞍高原の各施設も営業を自粛しております。

詳しくは、のりくら観光協会HPをご覧ください。

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 中部山岳国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

 なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。

#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト

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2020年05月01日#STAYHOME 戸隠の池周辺巡視

妙高戸隠連山国立公園 戸隠 土屋達郎

妙高戸隠連山国立公園内には名所となっている美しい池がたくさんありますね。今回は戸隠周辺の池を巡視してきました。

戸隠はまだちょっと寒いせいか花もまだまだこれからという感じでした。

国立公園の標識(看板)の肩の部分がはがれてしまっています。たぶん隙間から水が入って冬に凍って膨張して押し上げたためと思われます。

幸いきれいに剥がれていて、モルタル塗ってくっつけるだけなので直すのも簡単そうです。

<鏡池と国立公園標識>

<肩の石材が剥がれています>

<戸隠山は向かって右ですね>

<キクザキイチゲ>

<ミズバショウ>

<静かな鏡池>

<古池は工事のため水が抜かれています>

<まだ小さいミズバショウ>

<リュウキンカ>

<まだ雪が残っています>

気になったのが、登山道周辺の笹が結構広範囲に枯れていること。

笹は60年(100年以上ともいわれている)に一度花を咲かせた後、一斉に枯れるそうですね。

そういえば昨年は笹に花が咲いているのを見かけましたよ。

一度枯れるとまた笹に覆われるまでに10年以上かかるそうで、他の植物にとっては子孫繁栄のチャンスなのだとか。

<いたるところに笹枯れ現象>

尚、長野県内の観光施設等はほとんど閉まっています。今はじっと我慢の時ですね。

信州はお休み中キャンペーン

<戸隠森林植物園も今は入れません>

コロナ禍で外出を控えざるを得ない皆様の心の栄養になりますよう、今後も引き続き国立公園の情報をお伝えしていきます。

妙高戸隠連山国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。

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2020年04月30日#STAYHOME 乗鞍高原ってどんなとこ? ~明治・大正時代編~

中部山岳国立公園 関根陽太

こんにちは。中部山岳国立公園管理事務所の関根です。

乗鞍高原の江戸時代についてご紹介しましたが、続いて明治・大正時代編です!

明治時代になると松本藩の藩有林は官有林となり、大野川村は御用杣としての特権がなくなってしまいました。

林業も主な生業でしたが、蕎麦や雑穀を栽培するなど農業へシフトしてきました。

また、わらび粉の生産や狩猟も大切な副業でした。

村誌によると、明治10年には、わらび粉150俵と干しわらび50俵を産出したと記録もあります。

粉で150俵って、かなりの量ですよね!

大正時代は、乗鞍高原や上高地のある梓川沿いの地域は特に大きく変わりました。

ヒントはこれです・・・な、なんだこれ!?

これは水力発電施設なんです。

上高地では、焼岳の噴火でできた大正池から水を引き、水力発電工事が始まりました!

(上高地については、上高地ビジターセンターの「上高地への交通手段」もおもしろいです)

続いて他にも水力発電施設ができ、梓川沿いでは道の大改修が行われていきました。

車道の発達や行政による育林事業もスタートして、製炭、養蚕など商品を市街地へ出荷しやすくなり、地域の産業として根付いていったそうです。

(乗鞍高原のカラマツ植林地 2019年撮影)

時代が変わっても、産業が変わっても、

この豊かな自然の恵みに感謝しつつ、地域をつくっていきたいですね。

乗鞍高原の各施設も営業を自粛しております。

詳しくは、のりくら観光協会HPをご覧ください。

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 中部山岳国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

 なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。

#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト

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2020年04月29日#STAYHOME 乗鞍高原ってどんなとこ? ~江戸時代編~パート3

中部山岳国立公園 関根陽太

こんにちは。中部山岳国立公園管理事務所の関根です。

江戸時代、大野川村の人々の農業についてご紹介しました。

もうひとつ、乗鞍の昔の生活を紹介するのに欠かせないのがこれです!

写真提供:福島眞

 

きのこの方ではなく、左側のワラビです!!

一ノ瀬という広大な平原にも多く生えています。

山菜として食べるのもおいしいですが、女性や子どもが、根からわらび粉をつくったそうです。

 

○レシピはこちら○

 ・寒くなってきたらワラビの根っこを掘る

 ・水に浸けた後、叩きくだく

 ・水にデンプンを沈殿させ、粉を取り出して乾燥させる

 ・できあがり!

そば粉と混ぜて、やきもち、きしめん、汁のつみれなど工夫したようです。

  

簡単そうに書いていますが、手間がかかる上に寒い中の作業です。

わらび粉は、穀物と交換したり、現金収入になったりと、大切な存在でした。

  

わらび粉の歴史を伝える、一ノ瀬の「わらび小屋」で加工するのに良さそうな道具を発見!!!

  

  

先人が自然と共に生きてきたことが垣間見えますね。

  

日本の国立公園には、地域のストーリーがあります!

おうちで、このようなストーリーを知ってもらえると嬉しいです!

  

※歴史やストーリーには諸説あります。

  

乗鞍高原の各施設も営業を自粛しております。

詳しくは、のりくら観光協会HPをご覧ください。

  

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 なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。

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2020年04月28日#STAYHOME 『おうちでかみこうち Kamikochi at home』

中部山岳国立公園 小森 夏奈

みなさま、こんにちは。上高地管理官事務所の小森です。

最近の上高地は雪が降ったり、暖かな日があったりと、日毎に季節が変わるような感覚です。

さて、本日は『おうちでかみこうち』のご紹介です。

上高地旅館組合では「おうちでかみこうち(Kamikochi At Home)」と題して、各施設のお土産・グッズなどの通信販売を期間限定でおこなっており、上高地公式サイトにキャンペーンページが立ち上がりました!今こそ上高地が一致団結して頑張るときです。ぜひ『かみこうちをお取り寄せ』していただき、ゆっくりおうちで上高地を満喫してみてはいかがでしょうか?今まで気になっていた施設や、行ったことがある施設などチェックしてみて下さいね。

◆『おうちでかみこうち Kamikochi at home』

https://www.kamikochi.or.jp/onlineshop

◆上高地公式サイト

https://www.kamikochi.or.jp/

また、現在上高地では小規模な地震が連続して発生しており、地震によるものと思われる落石や地割れが確認されています。もし地震で事故に遭われた場合、救助体制が整っておりません。新型コロナウイルス感染症拡大防止の状況も鑑み、引き続き利用の自粛をお願いいたします。特に山岳地域では雪崩・土砂崩れのリスクもあるため、重ねて利用をお控え下さい。

【4月25日の上高地河童橋と焼岳】

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中部山岳国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

 なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。

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2020年04月28日#STAYHOME 乗鞍高原ってどんなとこ? ~江戸時代編~パート2

中部山岳国立公園 関根陽太

こんにちは。中部山岳国立公園管理事務所の関根です。

江戸時代、大野川村の人々は、松本藩の御用杣として生活していたとご紹介しました。

杣(そま)は、きこりと言えばイメージが浮かびやすいでしょうか?

享保年間の書物には、今の乗鞍高原、白骨、沢渡、上高地などから木を切り出していたと記されているそうです。

トラックも大きな道もない江戸時代、筋骨隆々であっても松本まで大きい丸太を運び出せません。

薪や屋根を葺くための榑木(くれき)などにして、梓川に流して運んでいたそうです。

杣は、給料として一日に2~3升の米をもらえたこともあったそうです。

この頃、厳しい環境もしのげる溶岩台地の縁(大野川村)に住み、

溶岩台地上(いま民宿が立ち並ぶ場所)に麻畑や焼畑でそばも栽培していました。

乗鞍観光センターや一ノ瀬旧キャンプ場あたりも、江戸時代にはそば畑だったようです!

そば畑のイメージ(昭和後期撮影) 写真提供:齋藤佳代

また、住まいと畑が少し離れているので、畑の近くに小さな出作小屋をつくり、寝泊まりしながら耕作していたようです。

出作小屋のイメージ 2020年撮影

厳しいけれど豊かな自然の中で、住環境も工夫しながら生活してきたんですね。

日本の国立公園には、地域のストーリーがあります!

おうちで、このようなストーリーを知ってもらえると嬉しいです!

※歴史やストーリーには諸説あります。

乗鞍高原の各施設も営業を自粛しております。

詳しくは、のりくら観光協会HPをご覧ください。

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 中部山岳国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

 なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。

#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト

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2020年04月28日#STAY HOME 鳥・鳥・鳥

中部山岳国立公園 佐藤 裕子

立山管理官事務所です。

なかなか外出できない期間が続きますが、おうちの中から野鳥観察はいかがでしょうか。

主に冬のものばかりですが、事務所周辺で見た鳥の写真を集めてみました。

キジ、ヒヨドリの写真

(左:キジ2019/12/6、右:ヒヨドリ2020/1/29

キジは毎年事務所の庭に現れ、うろうろと歩きまわっています。4月上旬くらいまで見かけました。

(左:メジロ:2020/2/27、右:シロハラ2020/2/10

立山町はのどかで自然に恵まれた場所ですが、住宅街などにお住いの方でも、スズメ、ムクドリ、ハクセキレイなどは比較的見つけやすいと思います。カラスも黒い中に白い羽が生えたのがいたり、個体差があるので見てみるのも面白いかも知れません。

では、中部山岳国立公園内でよく見かける鳥について。昨年撮影したものです。

イワヒバリ

(上:イワヒバリ2019/8 白馬岳

写真を撮っていたら、近くにいた人に「なんだ、ライチョウじゃないのか」とガッカリされてしまったのですが、鳥界のアイドルはライチョウだけではありません。

イワヒバリはなぜか、登山道で出くわしても飛んで逃げずに先を歩いて道案内してくれます。高山では一年中見られるので、今は我慢して、また会いたいなと思います。

***

中部山岳国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

 なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。

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2020年04月27日♯STAYHOME 登山道に想いを馳せる!

中部山岳国立公園 福澤春彦

こんにちは、中部山岳国立公園管理事務所の福澤です。

外出を控えSTAYHOMEに協力中の皆さん、楽しみにしていた登山を控え

自宅で体力作りに余念のない方もたくさんいらっしゃると思います。

またこの機会に色々な山の情報を収集して過去の登山を思い出したり、

これからの登山に想いを馳せるのも、とても素敵な過ごし方ですよね!

さて「登山」を計画するとき、目的地への「登山道」を当然調べます。

アクセスや所要時間や危険個所、水場や景色展望地などですよね?

この機会にまったく別視点から「登山道」を調べてみたら面白いですよ!

例えば、なぜここを通っているのか?登山道に名前が付いているけどなぜ?

途中のポイント(地名)にも名前があるけど意味は?などです。

そこから見えてくる登山道の背景、これは沢山あってとても面白い!

ご存知のように日本の山の多くは山岳信仰と縁深く、調べていくうちに

名山開山や山小屋創設などの小説や歴史書に誘われることでしょう。

私は平湯担当で播隆上人に興味津々です!。

笠ヶ岳登山を再興し、山頂から見た槍ヶ岳に魅了されその後、槍ヶ岳を開山

したことで有名ですね。

新田次郎の小説「槍ヶ岳開山」の中で活き活きと描かれていますので是非

読んでみてはいかがでしょうか。

平湯では、今年は残念ながら中止が決定されていますが、開山祭として毎年

5月に播隆祭の神事が執り行われます。

<平湯で開山を告げる播隆祭>

実は、現代では笠新道とクリヤ谷ルートで笠ヶ岳に立つことができますが、

播隆上人が開いた登山道は別にあるとされます。

<岐阜県の名峰笠ヶ岳>

そのルートは上宝村の笠谷からアプローチするもので、道標として8体の

石仏が安置されたそうです。

現在は数体が発見され上宝ふるさと歴史館で見ることができますが、

残りは未だ発見されておらず幻の石仏とされています。

どうですか?いろいろ調べてみたくなったでしょ?

<笠ヶ岳から槍ヶ岳遠望>

●上宝ふるさと歴史館<http://www.hidatakayama.ne.jp/furusato-m/

※幻の石仏、播隆ルートは諸説あり調査研究が進められています

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中部山岳国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

 なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。

#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト

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2020年04月27日#STAYHOME 乗鞍高原の状況

中部山岳国立公園 関根陽太

こんにちは。中部山岳国立公園管理事務所の関根です。

例年ですと大型連休等、乗鞍岳の登山やバックカントリーの利用がありますが、

新型コロナウイルスが感染拡大している状況の中で利用を控えていただくよう、

乗鞍地域でも対策を取っています。

環境省の管理する牛留池駐車場(休暇村乗鞍高原の向かい)や、一ノ瀬園地駐車場も閉鎖しております。

環境省の他にも観光センター駐車場や三本滝駐車場、やまぼうし駐車場など、

乗鞍高原内の駐車場は閉鎖されています。

春山バスも運休、現在山小屋も休業しています。

乗鞍の雪が白く輝いて、魅力的に感じるのはみなさん同じだと思います。

山なら感染リスクも少ないと考えてしまい、出掛けるのは禁物です。

今は皆で堪えてこの危機を乗り越えられればと思います。

どうか、登山やバックカントリー等の利用も控えていただき、外出自粛をお願いいたします。

乗鞍高原の各施設も営業を自粛しております。

詳しくは、のりくら観光協会HPをご覧ください。

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 中部山岳国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

 なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。

#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト

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2020年04月24日#STAYHOME 黒部峡谷・欅平のいま

中部山岳国立公園 立山 一ノ枝亮輔

 はじめまして!4月より中部山岳国立公園の立山管理官事務所に着任をしました一ノ枝です。変わった名字ですが「イチノエ」と呼びます。立山地区を中心に皆さんに楽しんでもらえるような情報をこれから発信していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

さて、現在コロナウィルス拡散防止のために全国に緊急事態宣言が発令されており、自然を愛されるアウトドア愛好家の皆さんも息の詰まる日々が続いていることと思います。

中部山岳国立公園でも事態が収束するまで当面の自粛をお願いするとともに、ビジターセンター等の施設も休館することとしておりますので、ご理解とご協力をよろしくお願い致します。

http://chubu.env.go.jp/shinetsu/pre_2020/post_104.html 

また、先日山岳四団体からもの山岳スポーツ自粛のお願いが発表されました。

https://www.jma-sangaku.or.jp/information/detail.php?res_id=1587348826-558505

この未曾有の事態を少しでも早く収束するためにも一人一人のできる行動をしていきましょう。

現在の状況を鑑み、おうちの中で国立公園を楽しんでいただこうと、「 #STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」を開始しました♪

今回は、黒部峡谷鉄道の運転再開前に欅平周辺施設の事前点検に行ってきましたので、その時の様子を写真中心に楽しんでもらえたらと思います。(※黒部峡谷鉄道は現時点で5月6日まで運休が決まっております。)

黒部峡谷鉄道トロッコ列車の玄関口となる「宇奈月駅」を出発します。私ははじめてのトロッコ列車だったので男心をくすぐられました!

<宇奈月駅前>

新柳河原発電所

<途中の新柳河原発電所>

この日は運転再開に向けて皆さんが一生懸命作業中でしたので、終着駅の欅平駅手前で降りてそこから徒歩で欅平を目指します。その間は作業用トンネルと線路を歩いて進むというなかなかできない経験でした。

欅平駅に到着です。

そして駅のすぐ横に欅平ビジターセンターがあります。

一緒に同行していた黒部市や県の方々の様子がなにやらおかしいです。

どうやら、例年だとこの時期はまだ多くの残雪があるようなのですが、今年はご覧の通りほとんどありませんでした、、、やはり黒部でも暖冬の影響はあったようですね。

欅平ビジターセンターも冬は毎年多くの雪に覆われて、たびたび建物の補修が必要になるようですが、今年はチェックしたところ問題ありませんでした。

次は欅平から続いている猿飛峡の点検に向かいます。

厳しい黒部峡谷の越冬をして軽微な落石や土砂流出が見受けられました。

一番先の猿飛峡に到着です。黒部川の澄んだ水と渓谷が美しいです。

<猿飛峡>

この水がはるか先の鷲羽岳から流れてくるのですから、自然のスケールの大きさを感じますね。

続いて祖母谷渓谷方面を確認に向かいます。

<奥鐘橋を渡る>

こちらの方も残雪は少しだけで通行することが可能でした。

<名剣温泉>

<道の雪の状況>

続いて歩いて「鐘釣」エリアへ向かいます。

こちらは黒部万年雪です。やはり今年は雪が少ないようでした。

<黒部万年雪>

同じ鐘釣エリアにある鐘釣河原は「河原露天風呂」として温泉が湧いており、河原の周辺で温かい湯が確認することができました。



  

コロナが終息した後に、たくさんの人がこの温泉で癒される日が来るのを待ち望んでいます。

立山・黒部周辺の交通機関や各施設も営業を自粛しております。

詳しくは各サイトをご覧ください。山小屋についても多くがお休みしていますので詳しくは各山小屋サイトにてご確認ください。

黒部峡谷鉄道 

欅平ビジターセンター 

立山黒部アルペンルート 

立山自然保護センター 

黒部ダム 

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