中部山岳国立公園 立山
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2018年10月02日火山ガス救急救助訓練を実施しました
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
10月に入り、平成最後の年ももう3ヶ月切ったのだなと少し寂しく感じます。
さて、9月28日に室堂山岳警備隊や室堂救急隊、山小屋スタッフらが集まり、火山ガス救急救助訓練を実施しました。
火山ガスの影響で傷病者が出たことを想定し、連絡体制の確認や搬送訓練を行いました。
山小屋スタッフが傷病者役になり、傷病者がいることを地獄谷監視員が発見、室堂山岳警備隊や室堂救急隊が安全な場所まで搬送しました。
【簡易呼吸器による応急処置】
【傷病者を背負っての搬送】
【バーティカルストレッチャーを用いての搬送】
室堂を訪れる際はぜひ以下のページをご覧いただき、火山ガスに関する情報を得ていただければ幸いです。
立山・地獄谷歩道の通行止め及び現道(エンマ台~大日展望台)の通行注意について:
http://chubu.env.go.jp/shinetsu/emergency/2018/09/post-6.html
立山地獄谷火山ガス監視システム:http://52.68.12.47/
訓練を行った9月28日は快晴でとても気持ちよく、紅葉が室堂を綺麗に彩っていました。
しかし、気温がどんどん下がってきており、日中でも一桁台のことがあるようです。
防寒対策をしっかりと行ったうえでお越しください。
【左:立山方面の紅葉、右:大日連山方面の紅葉・チングルマの葉が赤いです】
2018年09月07日火山ガス濃度をインターネットで確認できます
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
エンマ台~雷鳥荘にかけて設置している火山ガス検知器の数値が
インターネット上でも確認できるようになりました!!
※PC向けに作成しているため、スマートフォンで閲覧すると画面の一部が途切れることがあります。
日本語、英語、中国語、韓国語の4ヶ国語に対応しています。
立山地獄谷 火山ガス監視システム:http://52.68.12.47/
【上:日本語版、下:英語版】
現地では、室堂ターミナルや立山自然保護センター、火山ガス情報ステーション、各山小屋の電光掲示板で火山ガス情報を得ることができます。
火山ガス濃度が上昇して警報が発令された場合(亜硫酸ガス5ppm以上)は、安全のため、エンマ台から雷鳥荘間の歩道利用の自粛をお願いすることとなります。その際は、室堂山荘付近、雷鳥沢野営場付近を起点とした「代替歩道」をご利用ください。
【左:電光掲示板、右:代替歩道(室堂山荘付近入口)】
立山室堂の火山ガス対策については、以下のHPも参考にしてください。
http://chubu.env.go.jp/shinetsu/emergency/2018/09/post-6.html
(立山・地獄谷歩道の通行止め及び現道(エンマ台~大日展望台)の通行注意について)
2018年08月29日来た時よりも美しく
中部山岳国立公園 佐藤 裕子
北海道の大雪山で初冠雪を観測した8月17日、
室堂で開催された立山美化清掃大会に参加しました。
暑さも和らぎ、秋らしく過ごしやすい1日でした。
小学生や自然保護団体など約140名が参加し、ごみ拾いや外来植物の除去を行いました。
室堂は利用者が多いのに対し、ゴミが少ないなぁと感じています。
おそらく室堂周辺で働いている関係者の方々が日々拾って下さっているのだと思います。
私も、巡視で室堂を訪れた際はゴミを拾うようにしていますが、
今回参加者の方に「プライベートで山に来た際ゴミを拾うようにしている」とお声掛けいただきました。
それでも、たまに見かけるゴミは、靴底が一部はがれたもの、お菓子の袋、輪ゴム。
自分でも気づかない間にうっかり落としてしまったり、風で飛ばされてしまったりしたゴミを誰かが拾ってくれているかも知れません。
きれいな室堂をキープしていきたいですね。
ゴミの持ち帰りにご協力をお願いいたします。
2018年08月24日賑わう立山
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
8月15日に利用状況の確認のため、佐藤ARとともに雄山と浄土山に登りました。
夏休み中ということで、立山の主峰・雄山には多くの登山者がいました。
雄山までは7月25日(http://chubu.env.go.jp/blog/2018/07/post-679.html)と同じルートで登りました。
一ノ越までの登山道には、未だに2箇所雪渓がありました。
早朝は凍って滑りやすいそうですのでご注意ください(情報提供:室堂ターミナル1階観光案内所の立山ガールさん)。
一ノ越~雄山までも多くの登山者とすれ違い、親子で登山する方もよく見かけました。
時折渋滞するほどにもなり、私もそれに合わせてゆっくりと登り下りしました。
雄山山頂手前の雄山神社立山山頂社務所前も大賑わいでした。
社務所前にいた頃から霧が濃くなり、雨が降ることもありました。
一ノ越まで下山後は、浄土山へ向かいました。
立山、別山と並んで立山三山の一座ですが、雄山とは打って変わって登山者とはたまにすれ違う程度でした。
浄土山から室堂に下りる途中にある展望台からは晴れていれば立山カルデラがよく見えるのですが、残念ながら霧が濃くて全く見えませんでした。
【左:室堂平からの浄土山、右:浄土山山頂付近のガレ場】
改めて、立山は多くの方が登る人気のある山だと感じました。
しかし、標高3,000メートルの厳しい環境下にあり、雨風を遮るものはありません。
雨具、防寒着等しっかりと準備を整えたうえで登山を楽しんでください。
2018年08月14日山岳環境整備事業に参加しました
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
8月4日、富山県主催の山岳環境整備事業に参加しました。
この事業は、8月11日に「山の日」が制定されたことに関連し、立山の山岳環境の保全と適正な利用を推進することを目的に行われています。
今回は「とやまの山岳環境整備ボランティア」のみなさんとともに、9班に分かれて天狗平の木道スリップ事故対策や弥陀ヶ原の外来植物除去を行いました。
私は、富山県高岡市の中学生のみなさんと一緒に活動しました。
まずは、木道のスリップ事故対策として滑り止めの板を木道に打ち付けました。
滑り止めの板には2箇所の穴が開いており、そこに釘を打ち付ける作業です。
中学生のみなさんも真剣そのものでした。
午後は弥陀ヶ原での外来植物除去を行い、私の班は「オオイタドリ」を刈り取りました。
中には大人の背丈よりも高くなるオオイタドリですが、生え際をはさみで刈り取ることで目立たなくなりました。
刈り取った分を集め、何本刈り取ったのかを数えた後、来年度以降の経年変化を見るためにはどのような方法があるのか考えました。
最後には、富山県各地で自然解説を行うナチュラリストの方に弥陀ヶ原を案内していただきました。
弥陀ヶ原の植物や地形等について観察しながらお話していただきました。
【左:自然観察の様子、右:イワショウブ】
暑い中でしたが、参加者のみなさんお疲れ様でした!
2018年08月07日奥大日岳巡視
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
8月2日晴天の下、室堂平から奥大日岳へ登りました。
奥大日岳は、立山や剱岳と比較すると登山者が少なく静かな山域ですが、アルペンルートや室堂平から見るその山容はとても立派なものです。
室堂平から雷鳥沢へ一旦下ってからの登山になります。
暑い時期ではありますが、10~20メートル程の雪渓のトラバース箇所がありました。
ストックがあると安心かと思います。
また、登山道が少し崩壊している箇所がありました。
地面が乾いていたので特に問題なく通過できましたが、濡れているときは滑落の危険がありますので十分ご注意ください。
登山道は緩やかな箇所が多く、ハイマツ帯やガレ場を通ります。
登山道は狭いので、すれ違う方と譲り合って歩きましょう。
奥大日岳登山のおすすめは、様々な高山植物と立山・剱岳方面の大展望であり、特に間近で見られる剱岳は圧巻の一言です。。
ハクサンイチゲやチングルマが咲き誇り、ミヤマキンバイやハクサンフウロ、クルマユリ等色とりどりの花を確認できました。
【左:ミヤマキンバイ、右:ハクサンフウロ】
【左:立山・浄土山、右:剱岳】
奥大日岳は見所満載の山であり、大きな難所もなく歩きやすいです。
ぜひ登ってみてください。
2018年07月26日雄山神社で安全祈願
中部山岳国立公園 木村慈延
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
7月25日は、立山連峰の主峰・雄山山頂にある雄山神社峰本社にて登山の安全祈願が行われました。
当日は晴天に恵まれ、一ノ越より上部では涼しい風に当たりながら、また周辺の景色を楽しみながらの登山になりました。
室堂平から一ノ越までは数箇所雪渓上を歩きますので、ご心配な方はストックがあると良いと思います。
一ノ越まで上がると、室堂や大日連山方面の景色、天気が良ければ後立山連峰や槍ヶ岳方面の景色が楽しめます。
今年は、立山ガイド協会がネパール人シェルパの方を招いて一ノ越から三ノ越の登山道整備を行っていただきました。
石組み工により登山道が分かりやすくなりました(岩にペンキでマーキングしてあります)。
とは言え、急な登山道であることには変わりなく落石の危険性もありますので、足元だけでなく頭上にも注意してください。
青空の下、10時頃より雄山神社峰本社にて安全祈願が行われました。
山頂のスペースの関係で私は参列できませんでしたが、景色を堪能できました。
稜線の先には、剱岳がくっきりと見えました(右の写真の中央左側)。
とても暑い毎日が続いており、標高2,450mの室堂平でも日差しがあれば暑く感じます。
水分はこまめに補給し、安全第一の登山を心がけてください。
2018年07月26日地獄谷火山ガスにご注意ください
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、地獄谷は火山ガスによる中毒の危険性があるため、平成24年度から地獄谷内の歩道を通行止めとしています。
地獄谷周辺の歩道(エンマ台から大日展望台の間)でも風向きや天候によって火山ガス濃度が高くなることがあります。
タオルやハンカチ等を水に濡らして口や鼻を覆うことで、火山ガスの影響を軽減できます。
火山ガスに関する情報は、信越自然環境事務所のHP(http://chubu.env.go.jp/shinetsu/post.html)をご覧ください。
火山ガスについては、立山黒部アルペンルートの各駅のポスター及び室堂ターミナルや山小屋等に設置している電光掲示板で案内しております。
地獄谷歩道の通行止めに伴い、立入り出来ないようにゲートを設置しています。さらに、室堂平と天狗平を結ぶ登山道の入口には、地獄谷通行止め案内看板を設置しました。また、7月から10月にかけては、火山ガス情報ステーション及び歩道に火山ガス監視員が常駐し、火山ガスの調査や情報提供等を行っています。
火山ガス情報ステーションと雷鳥荘には水場を設置しており、タオル等を濡らすことができます。エンマ台から大日展望台では各所で火山ガス検知器による濃度計測をしています。
立山は夏山シーズンに入り、多くの登山客や観光客で賑わっています。
【左:チングルマ、右:コイワカガミ】
2018年06月20日薬師岳夏山開きに参加しました
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
少し日が経ってしまいましたが、6月9日、10日と薬師岳夏山開き安全祈願祭及び記念登頂会に参加しました。
この夏山開きでは、夏山シーズンの登山者の安全を祈願しました。
9日は富山市大山町の亀谷(かめがい)温泉郷にある播隆上人(現在の富山市大山地区出身、槍ヶ岳を開山)像の前で安全祈願を行いました。
その翌日に薬師岳山頂にて祠に薬師如来を安置し、再度安全祈願を行いました。
【左:播隆上人像前で安全祈願、右:薬師岳山頂で安全祈願】
登山口である折立から太郎平小屋に向かう登山道には、マイヅルソウやミズバショウ、チングルマ等の花が咲いていました。
太郎平小屋から薬師岳山頂は周辺の展望が良く、水晶岳や黒部五郎岳、雲ノ平と言った黒部川源流域がよく見えました。
また、9日の夕方には富山平野方面にとてもきれいな夕焼けを見ることができました。
【左:マイヅルソウ、右:歩道際にミズバショウ】
【左:太郎平からの夕焼けと雲海、右:水晶岳~槍ヶ岳~黒部五郎岳の展望】
6月10日時点では、薬師峠キャンプ場から薬師岳山荘下部までは雪がつながっており、傾斜がきつい場所もありました。
最新の情報を確認し、必要に応じてアイゼンやストック等をご準備ください。
【薬師岳山荘下部の雪の状況(赤い線辺りを歩きました)】
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
10月21日に立山の初冠雪を記録し、翌22日にはかなり雪が解けていたものの白くなった浄土山を見ることができました。
これからますます寒くなり、雪が本格的に降り始めますので、防寒対策は万全にしてお出かけください。
また、事前に天気予報や最新情報をご確認ください。
ライブカメラで室堂や立山の様子を見ることができます。
インターネット自然研究所:http://www.sizenken.biodic.go.jp/view.php
さて、室堂では冬の準備が始まっています。
10月17日に「仮設野営場」の準備で、目印となる竹棒を設置しました。
11月下旬の室堂は非常に厳しい環境になり、雷鳥沢野営場にテントを設営することが危険なため、仮設野営場を開設する予定です。
詳細は後日お知らせします。
※お知らせ※
・代替歩道の橋3箇所は、10月26日(金)に撤去されます。撤去後は沢を渡渉することになるため、室堂・一ノ越~雷鳥沢間の移動は、山小屋がある石張りの歩道をご利用ください。
・雷鳥沢野営管理所は、10月29日(月)に閉鎖されます。閉鎖後もテントの設営は可能ですが、トイレ・水場の使用はできませんので、携帯トイレをお持ちください。