中部山岳国立公園 立山
171件の記事があります。
2018年06月01日アクティブ・レンジャー国立公園写真展in立山
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
今年もアクティブ・レンジャー国立公園写真展を開催しています。
昨年度長野自然環境事務所管内に所属していたアクティブ・レンジャーが撮影した写真を展示しています。
国立公園の景色や生息する生き物たち、私たちの業務を紹介します。
ぜひゆっくりとご覧ください。
◇平成30年度環境省アクティブ・レンジャー国立公園写真展in立山◇
日時:平成30年6月1日(金)~6月30日(土) 8:30~17:00
場所:立山自然保護センター 階段踊り場(期間中無休)
入館料:無料
【展示作業中】
【ARについて紹介する佐藤AR】
こちらは1階です。佐藤ARが指をさしているパネルでは、信越自然環境事務所管内の全ARの紹介をしています。
【立山自然保護センター3階】
3階のパネルでは、信越自然環境事務所が管轄する国立公園や私たちの業務について紹介しています。
また、現在は今年度オープンした「万座しぜん情報館」でも写真展を開催しております。
立山とは異なる写真を展示しておりますので、そちらにも足を運んでみてください。
万座自然保護官事務所の小林ARの日記(http://chubu.env.go.jp/blog/2018/05/post-606.html)もご覧ください。
2018年05月25日雪解けが進んでいます
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
5月22日に立山室堂の巡視を行いましたので、その様子を紹介します。
室堂ターミナルから雷鳥沢野営場間の歩道は、半分近く歩道が見えています。
しかしまだ雪の上を歩くことも多いため、スニーカーよりも長靴や登山靴を履いての散策がおすすめです。
事前に天候や残雪状況等を確認し、防寒着やサングラス等も準備してお出かけください。
【立山とみくりが池】
みくりが池は一部湖面が出ており、美しい水色に見えます。まだ白く見える場所も、雪解けが進んでいます。落ちると危険ですので、ロープより先に近づかないでください。
【立山にワニ出現!?】
立山方面を見てみると、雪がワニのような形で残っていました。写真のどこにワニがいるのか探してみてください。
【エンマ台周辺の歩道】
エンマ台周辺の歩道はすっかり雪がなくなっていました。
また、弥陀ヶ原の雪解けの状況も確認しました。
弥陀ヶ原ホテルからの入口ごく僅かに木道が見えているのみで、弥陀ヶ原一帯はまだまだ雪に覆われています。
【アルペンルートからの弥陀ヶ原】
真ん中付近の広い雪原が弥陀ヶ原です。その奥には鍬崎山(くわさきやま)が見えました。
2018年05月08日ゴールデンウィークの立山室堂の様子
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
今年のゴールデンウィークも多くの方が立山室堂を訪れていました。
立山室堂では、利用者の皆様の安全確保とライチョウ保護のため、関係者が協力して看板やポール、ロープを設置しています。
暖かくなり雪解けが進むため、それらの維持管理のためゴールデンウィーク中は毎日巡視を行いました。
室堂平の利用ルールは、室堂平の積雪期(春期)利用ルール.pdfをご覧ください。
【室堂平】2018年5月1日撮影
天候に恵まれて多くの方が訪れ、雪遊びや散策等を楽しんでいました。
【地獄谷立入禁止看板】2018年4月29日撮影
地獄谷は火山ガス濃度が上昇していて危険ですので、この看板の先には立ち入らないでください。
【雷鳥沢野営場】2018年4月29日撮影
今年は最大で182張のテントが張られていました。天気の良かった日は、テントの外でのんびりされている方もいました。
【食べ残し】2018年5月2日撮影
雷鳥沢野営場の雪が解けると、食べ残しやお菓子の袋等のゴミが出てきました。野営場だけでなく、歩道上でも様々なゴミが落ちていました。自然保護のため、また他の利用者に気持ちよく利用していただくため、ゴミのお持ち帰りをお願いします。
室堂平は標高2450mに位置し、厳しい自然環境下にあるため、初夏のような暖かさを感じることがあれば、冬のような寒さを感じることもあります。
レインウェア、防寒着、サングラス、暖かい飲み物等を持参されることをおすすめします。
2018年04月27日最近の室堂について
中部山岳国立公園 立山 佐藤 裕子
4月より立山管理官事務所のアクティブ・レンジャーに着任しました佐藤裕子です。
よろしくお願いいたします。
今年の室堂は、各所で言われている通り雪が少ないです。
昨年の6月と比較すると、その違いが分かると思います。
らいちょう温泉雷鳥荘付近
【2017年6月3日撮影】
【2018年4月20日撮影】
とは言え、このように地面が露出しているのは一部分で、室堂はほぼ雪道です。
登山靴か長靴でお越しください。
4月21日から雷鳥沢野営場の営業を開始しました。
雷鳥沢野営管理所(写真右手)にて、トイレと水場が使用できます。
清掃協力金:1人1泊500円
中山AR撮影
積雪期はテント設営場所として目印にポールが立っています。
ポール内にテントを張ってください。
また、GWは混みあいますので譲りあってご利用ください。
当たり前のことですが、ごみは持ち帰るようお願いします。
2018年04月19日立山黒部アルペンルートが開通しました!
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
4月15日に立山黒部アルペンルートが全線開通しました!
しかし当日は悪天候であり、立山高原バスは運休となり富山県側から室堂に行くことはできませんでした。
16日は室堂は晴天に恵まれ、多くの方が散策を楽しまれていました。
室堂平の利用ルールについては、前回の日記(http://chubu.env.go.jp/blog/2018/04/post-579.html)を参考にしてください。
【雪の回廊】2018年4月16日撮影
立山自然保護センターの3階より室堂平につながる回廊です。大谷ほどの高さはありませんが、道が狭いため回廊が迫りくるかのような迫力を感じます。
【雷鳥沢野営場】2018年4月16日撮影
雷鳥沢野営場は雪に覆われているため、雪上のテント設営になります。ポールで囲われた範囲に設営をお願いします。また、19日現在雷鳥沢野営場のトイレは利用できないため、必ず携帯トイレの携行、利用をお願いします。ホテル立山の売店や立山自然保護センターで購入できます。使用した携帯トイレは、室堂ターミナル1階の回収ボックスに捨ててください。(以前の記事http://chubu.env.go.jp/blog/2017/11/post-517.htmlを参考にしてください)。
巡視中に、ライチョウを目撃しました。
最初はハイマツに隠れて見えづらかったですが、しばらくするとゆっくりと歩いてはっきりと見ることができました。
【真っ白のライチョウ】2018年4月16日撮影
とても可愛らしいです。ハイマツから出てきた途端、カメラマンのみなさんはシャッターを切るのに夢中でした。
※ライチョウを観察、撮影するために植生を踏まないでください。ライチョウのエサとなったり産卵・子育ての場所になったりします。三脚や鞄等でも傷つけないようお願いします。
2018年04月13日室堂平の利用について
中部山岳国立公園 立山 中山博人
こんにちは、中部山岳国立公園立山管理官事務所の中山です。
4月15日に立山黒部アルペンルートが全線開通します。
しかし、この時期の立山は厳しい自然環境下にあり、7メートル近い積雪があります。
そのような中で、皆様に安全にかつ立山の貴重な自然を守りつつ立山室堂の散策を楽しんでいただくため、「室堂平の積雪期利用ルール」を設けています。
以下のリンク先の情報をご一読ください。
http://chubu.env.go.jp/shinetsu/pre_2018/post_44.html
同ページには、地獄谷の火山ガスの情報も掲載されています。
地獄谷は火山ガス濃度が上昇しており、安全を考慮して"通行止め"としております。
スキーヤーやスノーボーダーの皆様も地獄谷方面には立ち入らないようお願い致します。
【地獄谷への立入禁止看板とポール】2018年4月12日撮影
火山ガス濃度が高くなっており大変危険ですので、この看板や×印のポールが設置されている場所より奥には行かないでください。
アルペンルート開通前の準備のため、6日と12日に室堂まで上がりました。
強い風が吹き付けて体のバランスを崩したり、数メートル先が見えなくなるくらい視界が悪くなったりしたことがありました。
防寒、防風対策をしっかりと行い、特に悪天候時は決して無理のない行動をお願いします。
標高2,450メートルまで誰でも気軽に行けるとはいえ、立山はまだまだ雪山です。
天候や積雪状況等事前の情報確認もしっかりと行った上でお出かけください。
【視界が悪いです】2018年4月12日撮影
数メートル先でもこの視認性の悪さです。
天気が良い時は素晴らしい展望が広がります。
12日の午後には視界が良くなり、浄土山、立山、剱岳、大日連山等の美しい雪景色が楽しめました。
【雪をかぶった剱岳】2018年4月12日撮影
2018年04月04日事務所名が変更になりました!
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山自然保護官事務所改め「中部山岳国立公園立山管理官事務所」の中山です。
前回の記事で紹介した雪は完全に解け、桜が楽しめる季節になりましたね。
さて、今年度より事務所名が変更になりました。
環境省が推進している「国立公園満喫プロジェクト」に伴う体制強化のための変更です。
詳細は、信越自然環境事務所(旧長野自然環境事務所)のHPや他のARの記事もご覧ください。
http://chubu.env.go.jp/shinetsu/pre_2018/post_43.html
【駐車場の看板】2018年4月2日撮影
【玄関の看板付け替え】2018年4月2日撮影
さて、私にとってはアクティブ・レンジャー2年目の年です。
今年度は、みなさまに安全に登山を楽しんでいただくために、昨年度に調査をできなかった登山道をたくさん歩きたいと思います。
登山道の現状をしっかり把握し、今後の登山道整備に役立たせたいです。
黄色いレンジャー服を着ている私を見かけましたら、お気軽に声をかけてください。
今年度もどうぞよろしくお願い致します。
2018年02月16日立山町の雪
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。
約2ヶ月半ぶりの日記となってしまいましたが、元気に除雪と事務仕事を頑張っています。
2月の3連休明けに出社したときは、公用車が雪に覆われて真っ白になっていました。
【雪に埋もれた公用車】2018年2月13日撮影
この日は出勤して早々に1時間半駐車場の除雪、そして夕方には1時間半庭木等の除雪を行いました。
庭木の除雪の際には、まさか腰まで埋まるとは思いませんでした。(苦笑)
除雪と言えば、1月30日から立山黒部アルペンルートの除雪が始まりました。
富山県の地元紙・北日本新聞の記事によると、1月30日時点で立山駅周辺の積雪は2m(昨年より40cm多い)、室堂の積雪は何と8m(昨年より2m多い)とのことです。
標高475mの立山駅周辺から標高2450mの室堂まで標高差約2000m、全長約31kmを除雪するのですから、とても大変な作業かと思います。
道路の除雪は進んでも、アルペンルート開通前はご覧のような積雪量です。
【昨年のアルペンルート開通前の様子】2017年4月6日撮影
昨年のアルペンルート開通前、美女平より少し標高が高い場所でも、除雪車より高い積雪がありました。
私たちが立山黒部アルペンルートを安全に利用できるのも、このように除雪をしていただいている方々のおかげですね。
今年は各地で記録的な大雪があり、大変な思いをされている方も多いことと思います。
歩行や運転、除雪の際は十分にお気を付けください。
2017年12月04日今年最後の立山室堂へ
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。
今年も残り1ヶ月を切りましたね。
さて、11月30日をもちまして、今シーズンの立山黒部アルペンルートの営業が終了しました。
今年は11月25日時点で300cmの積雪を記録しており、立山高原バス(美女平駅から室堂駅間)は11月23日以降の運行ができないまま、営業を終了しました。
11月22日より登山者の安全対策のためのポールやロープの維持管理、ゴミ持帰りの周知、室堂平の巡視を行いました。
【吹雪の室堂】11月24日撮影
風や雪が強く数メートル先すら見えづらいこともありました。立山が厳しい自然環境の中にあることを、身をもって体感しました。
【し尿跡】11月25日撮影
残念ながら、雪にはし尿跡がありました。他の利用客の皆様が気持ちよく使えるよう、また立山の自然を守っていけるよう、携帯トイレの使用にご協力をお願いします。
【純白の立山】11月26日撮影
朝早い時間帯には一時的に立山の稜線まで見ることができました。私にとっては、今シーズン最後の室堂から見た立山の様子です。この時は、雄山や室堂山、剱御前方面に向かうバックカントリーの方々が目立ちました。
【最終日の室堂ターミナル】11月30日撮影
繁忙期の賑やかさが嘘のような、静かな室堂ターミナルでした。
30日に片付けを全て終えて、関係者の皆様とともに扇沢駅に下山しました。
4月のアルペンルート開通前から8ヶ月間、残雪から花盛り、紅葉、そして新雪と様々な姿の立山に巡り会えました。
来年も変わらない姿の立山が望めることを願っています。
6月5日、立山町千寿ヶ原地域で行われた防災訓練に参加しました。
千寿ヶ原は、富山側からのアルペンルートの出発点である立山駅周辺の地域です。
集中豪雨によって土砂崩れが起きたことを想定して行われました。
地域住民・観光客・周辺施設・関係各所が参加し、避難経路を再確認する良い機会になりました。
災害誘導案内は日本語と英語、台湾語で放送があり、実際に駅構内にいた
台湾観光客の方々も訓練に参加されました。
避難訓練後、地域住民の方々に向けて環境省から火山ガスの安全対策についてお話ししました。
火山ガスは室堂の地獄谷で湧き出ており、千寿ヶ原地域には直接影響の恐れはありませんが、
地域住民の方々は観光客と接する機会もあるかと思い、説明させていただきました。
室堂の地獄谷では、健康な人に影響が出るような火山ガス濃度は検出されていません。
濃度が高くなくても、喘息や気管支疾患、心疾患のある方、妊婦さんや赤ちゃんは
発作を起こしてしまう可能性があります。
万が一、高濃度の火山ガスが発生した場合は、濡れたタオルを鼻と口にあてて空気を吸うことも有効です。
また、エンマ台には防災箱というものを毎年置いています。(今後設置予定)↓
※緊急時以外は開けないでください。
防災箱に入れている「防毒マスク」の付け方↓
今後、エンマ台にある火山ガスステーションや水場も開設予定です。
火山ガス対策につきまして詳しくは下記リンクをご覧ください!
http://chubu.env.go.jp/shinetsu/post.html