ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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中部山岳国立公園 松本

241件の記事があります。

2006年09月20日初秋の乗鞍岳

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

今日は台風一過の晴天となり、乗鞍岳(登ったのは幾つもあるピークの中の富士見岳と大黒岳です)に行きました。山頂付近でも強風は収まっていて、この夏に何度訪れても雲がかかっていた畳平から西の景色や、槍・穂高連峰の北の景色が見渡せました。

大黒岳に登る途中からの南側の景色
↓(剣ヶ峰と乗鞍エコーライン)


大黒岳山頂からの北の景色
↓(槍ヶ岳と穂高連峰)


富士見岳中腹からの西の景色
↓(秋色の畳平と遠くに白山)



位ヶ原のナナカマドの紅葉にはまだ早かったですが、これから一気に山の秋が深まっていくのでしょうね。例年10月上旬?中旬が紅葉の見頃となります。

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2006年09月11日上高地?観光バスの渋滞

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

10日(日)は、秋の涼しさが漂っている上高地で観光バスの利用状況を調査しました。県道上高地公園線は通年マイカー規制に加えて、利用集中日は観光バスの通行規制も行っています。この日は日曜日ですが「バス規制日外」のため、上高地駐車場が満車となって発生する渋滞状況を調査しました。
8月や秋の紅葉シーズンに観光バスの利用が集中するのは想像できますが、初秋の9月も混み合っています。特に今日は、車道上に故障車(観光バス)が発生するというイレギュラーな状態が重なったため、渋滞に拍車をかけたようです。上高地を楽しまれた後に帰る段階になって、下山に時間がかかってしまい、乗客のみなさんがお気の毒でした。

↓駐車場に入れないバスの列


↓故障したバス ※渋滞が解消した後に撮影

※県道上高地公園線は、バスがやっとすれ違える程度の道幅です。利用が集中した場合は駐車場に入るのに時間がかかり、渋滞の列を避けるためにその他の車両も交互通行となります。

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2006年09月07日雨の薬師岳

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

6?7日は北アルプス山小屋協会の研修登山に立山レンジャー及び宮西ARと一緒に参加しました。場所は富山県薬師岳で、宿泊場所は太郎平小屋です。先日の双六池のときと同様に私にとって34年ぶりの太郎平小屋です。
※34年前のコースは、折立?太郎平?雲の平?三俣蓮華?双六池?槍ヶ岳?上高地でした

34年前の景観は既に記憶がありませんが、当時は夜行列車で富山から入って、折立からの登りをしてばてた記憶があります。今回は雨に降られましたが、最近山によく行くせいか、体が比較的楽だったような気がします。それに加え、昔より登山道の整備状況が良いためかも知れません。

↓登山道周辺は植生再生のネットが敷設されています

うまく植物が生えてきた所と、そうでない場所があるのが印象的でした

↓雨の中を薬師岳山頂まで往復しました


↓少し晴れ間のでた太郎平小屋周辺

※この後の下山中に大雨となりました(泣)。

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2006年09月04日美ヶ原高原?秋の気配?

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

4日はお休みをいただいて、美ヶ原高原の思い出の丘に行きました。この丘からのアルプスの景観が見事だと教わっていたからです。昼近くになっていましたが、槍穂高連峰が雲の上にしっかり眺められました。次はもっと秋が深まって空気が澄んでから訪れたいですね。

↓思い出の丘からの景色


↓美ヶ原高原のマツムシソウ


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2006年09月01日乗鞍高原?夏の終わり

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

8月31日に乗鞍高原に行きました。秋の気配があるような、ないような、そんなまいめの池からの景観でしたが、周辺には秋のマツムシソウが咲いていました。9月に入っても暑さが残っていますが秋の訪れは急にやってきます。涼しくなって夏の疲れがでるのが、怖いですね(笑)。

↓まいめの池から乗鞍岳を望む ※8月31日撮影


↓池の周辺に咲いていたマツムシソウ ※8月31日撮影


乗鞍岳畳平にも足を延ばしました。まだまだイワギキョウが盛りを誇っていました。
↓石壁に咲くイワギキョウ ※8月31日撮影

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2006年08月26日双六池周辺の環境保全整備

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

23日?25日は平湯自然保護官の手伝いで岐阜県の新穂高から双六岳に入りました。双六小屋のそばには美しい双六池がありますが、土砂の流入が増えています。その対策として、この池の周辺に森林管理署とボランティアとで自然再生マットを敷設する作業をしました。

↓再生マット(麻・わら・紙の三層構造)を竹釘で留めます


↓敷設の終わった双六池周辺


翌24日の朝は快晴で、景観が見事でした
↓夜露に濡れたイワギキョウの群生(奥の山は鷲羽岳)


↓作業の終わった双六池周辺

私はここに34年前に訪れています。そのときに撮影したスライドが手元に残っていました。
↓1972年7月25日の双六池

池の大きさの違いが分かるでしょうか

最終日の朝も晴れて、ご来光が見えました。
↓ご来光に輝くチングルマ


双六池には小池新道を利用しましたが、途中にある鏡平からの槍ヶ岳は見事です。

↓鏡平から槍ヶ岳?穂高連峰を望む



双六岳は花の百名山としても有名で、今回も紹介しきれないほどの数多くの高山植物が目を楽しませてくれました。

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2006年08月21日美ヶ原自然再生プロジェクト

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

20日(日)に、松本事務所長と能勢ARの3人で、美ヶ原高原の王ヶ頭園地周辺での在来植生の復元に向けた活動を、地域住民やボランティアの人と一緒に行いました。具体的には、高山植物の生育に支障となるシナノザサなどの除去と裸地を覆うナイロン製のネットを麻のネットに取り替える作業です。我々はネット剥がしに参加しましたが、古いのにとても丈夫でハサミを使っての撤去は根気のいる作業でした。このネットを敷設した当時(10年以上前らしい)はこんなに丈夫だと考えていなかったようです。育ってきた植物の生育によくないため、今回の作業となりました。

↓作業場所から見た王ヶ頭のアンテナ群


↓ナイロン製ネットが生育の障害となっていました※少し除去した後です


↓こつこつ取り除く作業を続けます


↓撤去後に麻のネットを敷設しました


↓王ヶ頭から天狗の露地への帰路に見かけたアサギマダラ

ヨツバヒヨドリの咲いている付近にはたくさんのアサギマダラが飛んでいて、歩道のすぐそばで観察できました

※美ヶ原高原は「八ヶ岳中信高原国定公園」ですが、松本自然環境事務所は美ヶ原自然環境保全協議会の一員として、この活動に参加しています

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2006年08月12日子どもパークレンジャー?乗鞍高原

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

今年度第1回目の子どもパークレンジャーを乗鞍高原で開催しました。当初7月22日と23日に予定していましたが、長野県を襲った大雨により延期していたものです。今日も途中雷雨があってヒヤリとしましたが、活動中は晴れてみなさん楽しまれたようです。

↓みんなで自然観察

※シラカバとダケカンバの見分け方をレンジャーが解説しています

↓シラカバを輪切りにする

※白樺伐採を予定していましたが、雷雨があったため内容を変更しました

↓小刀を使った箸作りに夢中

※シラカバの輪切りは一度に全員ができないので、待っている間にマイ箸作りを楽しみました

第2回目の活動は9月16日(土)?17日(日)に上高地(1泊2日)で予定しています。
小中学生のみなさんの参加をお待ちしています。

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2006年08月11日上高地の渋滞

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

11日(金)に上高地自然保護官事務所の手伝いで観光バスの利用状況を調査しました。上高地では通年マイカー規制で、平湯か沢渡での乗り換えが必要ですが、観光バスは限られた日のみの規制のため、県道上高地公園線(中ノ湯?上高地バスターミナル)において、駐車場待ちの渋滞が発生するからです。

↓駐車場前から見た県道

※片側にバスが駐車場待ちをするために、タクシー・路線バスが交互通行となります

↓駐車場から眺めた穂高連峰

※お盆休み期間の8月12日?20日は中ノ湯から先はマイクロバス・観光バスの規制日にあたり、この駐車場は使用できません。マイカーだけでなく観光バスも沢渡か平湯でのシャトルバス(有料)への乗り換えが必要です。

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2006年08月04日夏の花便り?バラギ高原

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

4日はプライベートで群馬県嬬恋村バラギ高原にある野地平(やちだいら)に行きました。標高1600mのこの高原ではギボウシやコオニユリが見頃を迎えており、秋の花のマツムシソウも既に開花していました。つい先日夏になったばかりなのに、季節の移ろいが早いですね。今夏はまだ乗鞍高原一の瀬園地のコオニユリを見ていないことを思い出しました。早く行かなくては見過ごします(笑)。

↓コオニユリ


↓マツムシソウ



※バラギ高原の野地平にはスキー場から約40分の登りで行けますが、お花畑の一周に1時間くらいかかるハイキングコースです。

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